大成建設は、ビルで使うエネルギーを、外壁と屋上の太陽光発電でまかなう実験が成功したと発表した。人のいる所だけを照らす照明などで、同じ規模のビルと比べエネルギー消費量を75%減らした。建設費を減らし、2020年までの実用化をめざす。 1年間の実験に使ったのは、横浜市の技術センターに建てた3階建ての研究棟だ。外壁の半分の面積には太陽光発電をする薄い膜を張り、発電する。屋上には太陽光パネルを設置した。循環する冷水を使った冷房や効率的な照明や空調を組み合わせたことで、太陽光発電だけでエネルギーをまかなうことができた。 屋外や広い屋上などに置くような大型設備は不要で、中小型のビルでも実用化できるとみている。 ただ、建設費は通常の1・5~2倍だ。電気代などは減らせるため、大成は通常の1・2倍ぐらいまで建設費を抑えられれば普及するとみている。(下山祐治)
メガソーラー全体のPCSの出力を最適化する「メイン・サイト・コントローラ」と、蓄電池のPCSの制御を連携させることで、出力の急峻な変動を緩和(撮影:日経BP) 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は、スマートグリッドExpo(2月26日~28日開催)において、メガソーラー(大規模太陽光発電所)に蓄電池を最適に組み合わせる、「スマートPV」と呼ぶ技術を出展した。 北海道や沖縄といった、電力系統の容量が相対的に小さい地域では、蓄電池を併設して、急激な出力変動を抑制することが、新たにメガソーラーを建設する条件として課されている。こうした急激な出力変動の抑制を、できるだけ小さい容量の蓄電池によって実現する技術である。 メガソーラー全体のPCSの出力を最適化する「メイン・サイト・コントローラ」と、蓄電池のPCSの制御を連携させることで実現する。 メイン・サイト・コントローラは、メガソーラーが備える
OPINION 今のメガソーラーは“メガ負債”となる / 記事一覧 前回『自然エネルギーへの幻想を助長する「原発何基分」という表現』という記事を書いたところ、筑波大学の田代克様から以下のようなご指摘がありました。 現在原発が止まって問題になっているのは夏のピークに電力不足になり停電を引き起こすことです。夏のピークというのは雨の日ではなくて晴れの日でしょう。 年間発電量としてはおっしゃる通り原発1基分に満たないと思いますが、ピーク電力対策としては原発6基分の働きをすることになります。 ご意見ありがとうございます。私の説明不足で、まことに申し訳ありません。 残念ですが、これはよくある勘違いの一つなのです。 まず、「現在原発が止まって」いるがゆえに「夏のピークに電力不足になり停電を引き起こす」可能性については、田代様と問題意識を共有できるかと思います。しかしながら、「夏のピークというの
印刷 関連トピックス枝野幸男 枝野幸男経済産業相は、発電会社が家庭の屋根を借りて太陽光発電事業をできるようにする「屋根貸し」制度を、今夏までに新設する方針を朝日新聞の取材に明らかにした。7月から自然エネルギーの固定価格買い取り制度が始まるのに合わせ、太陽光発電の参入企業を増やすねらいだ。 家庭の屋根への太陽光パネルの設置費用は、標準的な3〜4キロワット規模で200万〜300万円程度。発電した電気は電力会社に売れるが、費用を回収するのに10〜20年程度かかる。 そこで、家庭が発電会社に屋根を貸し、発電会社がパネルを置けるしくみを整える。家庭は屋根の賃料を、企業は売電収入を得て、太陽光発電も広がる「一石三鳥」のしくみだ。 購読されている方は、続きをご覧いただけます購読されている方は、以下のような関連記事も読めます。申し込みはこちらNTT、発電事業強化へ 自然エネルギーで自治体と連携関連記
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く