「今も子供のことは毎日考えています。忘れたことなんてないですよ。血縁関係だけで親子関係を決めるなんておかしい」。DNA型鑑定結果などを理由に、1、2審で娘との父子関係を取り消された北海道の40代の男性は、「わが子」への変わらぬ愛情を胸に、最高裁の判決を待つ。 おしゃぶりを口にして振り向く姿、あどけない寝顔、食事をほおばる姿…。男性の手元には、娘の誕生や成長を記録した写真が大切に保管されている。 平成21年に娘を授かったが、出産直後の妻が泣きながら言った言葉は「ごめんなさい」。父親が自分ではないことを告げられた。ショックだったが、子供の顔を見るとすぐに愛情が芽生えた。自分の子として育てることに迷いはなかった。 子供の命名や出生届の提出など、慌ただしくも幸せな日々が過ぎていった。早く顔を見たい一心で、仕事に励んだ。帰宅した男性を見つけると、娘は「わーっ」と声をあげて駆け寄ってきたという。
DNA型鑑定で血縁関係がないことが明らかになった場合に法律上の父子関係を取り消せるかが争われた2訴訟で、上告審の弁論が9日、最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)で開かれた。夫側は「自分の子供として愛情をもって養育してきた。父子関係を取り消した下級審には重大な誤りがある」と主張。母側は「すでに生物学上の父と暮らしており、子の利益の視点に立って検討すべきだ」として、上告棄却を求めた。 同小法廷は判決期日を来月17日に指定。2審の結論見直しに必要な弁論が開かれたため、鑑定結果などを根拠に父子関係を取り消した1、2審判決が見直される可能性がある。 弁論が開かれたのは関西と北海道の2訴訟。いずれも母が子の代理人となり、夫との父子関係が存在しないことの確認を求めている。子の出生時、母と夫は婚姻していたが、DNA型鑑定の結果、別の男性との生物学上の父子関係が「99・99%」とされた。 一方、民法772条は「
最高裁での弁論を受け、法律上の父として子供を養育してきた夫は「DNA型鑑定の結果だけで親子が引き裂かれてしまうことが受け入れられない」とのコメントを発表した。 関西訴訟の夫は「『親子の絆』とは、共に生活する過程において親が子へ愛情を注ぎ、信頼関係を築くことだと思う」と指摘。「私と子供の間には真に『親子の絆』がある」とし、「いかなる判決が下されようとも、子供を思う気持ちに変わりはなく、将来にわたって支えであり続ける存在でありたい」と結んでいる。 北海道訴訟の夫も「子供はもちろん、信じていた元妻への愛情をもなかったことになどできない」とのコメントを発表。「命名も含めて、連日の寝不足も楽しくて仕方ありませんでした。子供は私にとても懐いていました」と振り返り、「生物学的親子鑑定を重視し、それまであった親子関係を剥奪することは人権侵害」としている。 関西訴訟の母側代理人も会見し「多くの場合は(父子関
「差別ではなく区別」 「家制度の崩壊」 「正妻や嫡出子涙目」 「中韓の連中がどうたら」 以上でお送りします。
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