お金というもの。 今は現金すら不要になり、データつまり権利として存在していると書いたが、そもそもなぜお金というシステムが生まれたのかという点を一度立ち止まって考えてみたいと思っていたので、ここでまとめてみようと思う。 ≪物々交換≫ まだお金というものや概念が存在しなかった時代においては、モノ同士を交換することによって経済が成立していた。ここでいうモノとは魚や肉などの物質的な物や労働までを含めたモノそのものを指す。ここにおいて、自己と他者の所有の概念とそれらを交換するということで価値という概念が生じたと考える事ができる。この行為によって、人類にとって初めて経済が生じたと言える。 この物物交換においては、価値の程度が同じであることが求められる。その時偶然に交換に値するものを所有していればいいが、その価値が低すぎても逆に高すぎたとしても双方が納得した交換を行うことは難しい。それが双方にとってメリ