緊急事態宣言の解除以来、最初の週末が明けた。 街中はある程度活気を取り戻した一方、都内では自粛要請期間まで含めればすでに2カ月近い「停止」状態にテナントが耐えられず、都心部一等地でも空き物件が出るような状況になっている。 ローランド・ベルガーが5月に公開したレポート「新型コロナウイルス 移動のあり方はどう変わるか」は、「新しい日常」がどうなっていくのかを、移動をテーマにさまざまな試算から論考したものだ。 多くの人がぼんやりと感じていることを、明確に言語化した試算という点で、読むべき価値がある。 まず、具体的な業種ごとの変化。前年の同時期(4月1日〜15日までの2週間)から、消費指数として、遊園地は半減以下、百貨店も2割減と、移動を伴う業態における消費動向の大幅な減退がみられる(データ出典は約100万人の消費行動をもとにしたJCB消費NOWより)。一方、巣ごもり消費で活発化するスーパーの買い