不確実性の高い時代に「先が読める人」の思考スタイルには、どんな特徴があるのでしょうか。今回は、私が企業へのコンサルティングを行う際に出会った、そのような人たちに共通する特徴をお話ししましょう。 結論から言うと、「先が読める人」は、次のような6つの共通した特徴を持っています。(1)「彼迎(かむか)える」マインドがある (2)「情報の引き出し」が多い (3)「時代観+歴史観=未来観」という方程式を持っている (4)図を使って全体像を俯瞰(ふかん)できる (5)具体的に想像することに「こだわり」を持つ (6)発見的に歩める。今回は、この6つのうち、最初の3つについて、お話しします。 「彼迎(かむか)える」マインドがある人 前回、不確実性の高い時代には、一度客観的に考えることが大切だとお話ししました。この「考える」の語源は、批評家・小林秀雄の説によると、「彼迎(かむか)ふ」だそうです。「彼(か)」