とても刺激的な映画を観(み)て、本を読んだ。たまたま同時期に公開/出版されたものにすぎないが、両者を並べて評してみたい。 映画は森達也監督の「FAKE」。佐村河内守氏を取材したドキュメンタリーだ。一昨年のゴーストライター騒動−−聴覚障害者で現代のベートーベンとも呼ばれた著名作曲家に、実はゴーストライターがいた。本人は楽譜も書けず、耳もよく聞こえると告発されたのだ。ワイドショーや週刊誌で袋叩(だた)きに遭い、マスヒステリーの様相を呈した。 騒動は完全に消費され、その後、佐村河内氏は沈黙を貫く。「FAKE」のカメラは、妻と猫と引きこもる自宅室内へと侵入、佐村河内氏の肉声を伝える。出演依頼に訪れるテレビ関係者の滑稽(こっけい)な態度、追及する外国人ジャーナリストとの緊迫したやりとり。「A」や「A2」でオウム真理教の内部から外へとカメラを向けた森監督の卓抜した手腕は存分に発揮される。だが、それだけ
テキサスホールデムルールと戦略をマスターしよう! これまでに世界中で何百万人もの人々がポーカーを楽しんできました。さらにオンラインポーカーが登場してからは、自宅にいながらにして高額賞金のポーカーゲームを楽しめるようにもなりました。ポーカーが大好きな方はすでにご存知だと思いますが、ポーカーをテーマとしたドキュメンタリー作品はたくさんあります。 そこで今回は、ポーカーについて取り扱ったドキュメンタリー作品の中からベスト3の名作品をご紹介していきます。まず一つ目の作品は、2014年に公開されたもので、2人のフランス人ポーカープレイヤーがラスベガスで開催されるワールド・シリーズ・オブ・ポーカーでの優勝を目指すまでの道のりに密着したドキュメンタリー番組です。プロプレイヤーのプレイスタイルやテクニック、そして長い間ポーカーをプレイしてきたことによる影響など、見ごたえのある内容が盛り沢山となっています。
【大阪】HEP HALL - 9/15(土) 16(日) 17(月・祝) 【京都】京大西部講堂 - 10/12(金) 13(土) 14(日) 簡単な説明 例えばベルリンに住むイスラム教徒のゲイを描いた映画(『シャハーダ ーわたしの祈りー』2011年上映)。例えばトランスジェンダーの子供がいる在米ヒスパニック系家族の物語(『未来へつづく道』今年上映)。ある国の中での民族的少数派のセクマイを描いた映画はこんなに沢山あるのに(関西クィア映画祭でもたくさん上映しているのに)、なぜ日本にはそれがない? 「セクマイだって、同じ日本国民(日本人)。だから差別しないで」ーこんな、日本人・日本国民のことしか考えない言動は、「私たち」の間にも溢れています【一例】。関西クィア映画祭2010での『ウリハッキョ』(朝鮮学校を描いたドキュメンタリー)上映に引き続き、私たちの社会にあるレイシズム、特に朝鮮への差別につい
6年前、ある男が自宅マンションから飛び降り、帰らぬ人となった。彼の名は見沢知廉。10代より新左翼運動に目覚め、その後、右翼に転向。さらには内ゲバで殺人事件を起こして投獄、獄中で執筆した処女小説『天皇ごっこ』(新潮社)が出所後に高い評価を獲得……と、その人生はスキャンダルに満ちている。 そんな彼を追ったドキュメンタリー映画『天皇ごっこ -見沢知廉・たった一人の革命-』が、10月29日より新宿K’sシネマにて公開される。はたして、見沢知廉とは一体何者だったのだろうか? そして、彼を通して浮かび上がる現代社会とは? この作品のメガホンを取った大浦信行監督にお話をうかがった。 ■見沢には未完成の魅力があった ――今回の作品では、なぜ見沢知廉に焦点を当てようと考えたんでしょうか? 大浦信行監督(以下、大浦) 見沢知廉と自分に似た部分を感じたんです。生前の見沢さんにお会いしたことはないんですが、彼の抱
「秋葉原通り魔事件」を題材にした映画が公開決定 被災地での撮影も行い、日本の今を切り取った作品に シネマトゥデイ 10月18日(火)17時20分配信 2008年6月に秋葉原で起きた通り魔事件をモチーフにした映画『RIVER』が2012年3月より全国公開されることが明らかになった。メガホンを取るのは、映画『軽蔑』『余命1か月の花嫁』などの廣木隆一監督。福島県出身の廣木監督が東日本大震災後、真摯(しんし)に「映画を撮ること」と向き合い、脚本を変更して被災地での撮影も加えることにしたという作品だ。 廣木隆一監督の前作『軽蔑』写真ギャラリー 2008年6月に起きた秋葉原通り魔事件は、「秋葉原無差別殺傷事件」として報じられることもある通り魔事件。同事件の影響により、今年1月まで秋葉原の歩行者天国は中止されたことは記憶に新しい。 本作は、同事件で恋人を失ったヒロインが恋人との思い出がある秋葉原を
映画「うさぎドロップ」から。松山ケンイチの大吉(右)と、芦田愛菜のりん。東京・渋谷シネクイントなどで公開中 2011『うさぎドロップ』製作委員会アニメ「うさぎドロップ」から。大吉(右)とりん。フジテレビ木曜深夜などで放送中 2011『うさぎドロップ』製作委員会 30歳の独身男が突然、幼い女の子を引き取って「育児」をするマンガ「うさぎドロップ」。原作として、アニメに映画に引っ張りだこだ。人気の背景に、いまどきの育児や家庭をめぐる関心があるのか。自身が2児の母である、作者の宇仁田ゆみに聞いた。 ■「元仕事人間」共に成長 女性マンガ誌「フィール・ヤング」(祥伝社)で2005年から連載し、今年完結した。死んだ祖父に6歳の隠し子、りんがいることを知った大吉は、自分の家で2人で暮らすことになる。 りんと出会う前の大吉は恋人もなく、仕事に追われる日々。「女性と子どもが苦手」で、家庭を築くことと無縁
ゆきゆきて神軍. <内容> 神戸市で妻とバッテリー商を営む奥崎謙三は、たったひとりの「神軍平等兵」として、 神軍の旗たなびくトヨタ・マーク2に乗り、今日も日本列島を疾駆する。 そんな中、かつての所属部隊・独立工兵隊第36連隊のうち、ウェワク残留隊で隊長 による部下射殺事件があったことを知り、奥崎は遺族とともに真相究明に乗りだした。 なぜ、終戦後23日もたってから、二人の兵士は処刑されねばならなかったのか。 執拗ともいえる奥崎の追求のもと、生き残った元兵士達の口から戦後36年にして はじめて、驚くべき事件の真実と戦争の実態が明かされる。~公開資料より抜粋~ <始めに> 下記感想描写は、この映画の主人公である奥崎謙三という人物の言動・行動のみに 焦点を当てたものであり、映画の骨格そのものである「戦争」を茶化すような意図など、 微塵も含まれていないということを予めお断りしておきます。 ※1:奥崎
すでに御存知のように、映画はすぐれた意志媒体として私達の生活の中に深く根を下ろしています。私達が映画作りを始めてすでに4作目の作品になるこの『ふたつの地平線』ですが、いつもの事ながら、創り始める時には、スタッフ一人ひとりの想いをのせてどんどん広がり、とてもういういしい気持ちになったものです。特に、今までは、障害者解放運動に関わるものばがりでひとりよがりのスタッフ集団であったものが、今回は、私達の親しい友人である詩人の芝充世さんに加わっていただく事で、より改まった気持ちで映画作りに取り組むことができたと思います。 私達の創る映画は、原則として8mmを採用しています。それは、16mmにない細かな感情が見る人々に伝わる事と、どんな小さな集まりにも活用され得るという特性を備えている事によります。私達にしても、もっと映画的な手法を駆使できる16mm映画に魅力がないわけではありません。しかしながら、私
上映前に解説が流れる外国映画がある。三国志時代を描いた『レッド・クリフ』やナチスドイツ時代を描いた『ワルキューレ』の上映前には歴史背景の解説がある。この解説はもちろん日本オリジナルだ。『レッド・クリフ』や『ワルキューレ』は外国の歴史を扱った映画なので、日本人向けの解説を入れるのは理解できるんだが……トリック映画の『シャッター・アイランド』の上映前に映画のトリックに関する解説が流れたのは驚いた。そういえば『シックス・センス』が流行っていた頃は本編が始まる前に「結末を誰にもバラさないでください」とハッタリ的な注意書きが出てくる映画があった。『シャッター・アイランド』も同じようにハッタリ的な効果を狙っている(と思う)ので、トリック解説を批判するつもりはない。でも俺はトリック解説よりも別の注意書きの存在にちょっと違和感を感じた。こんな意味の注意書きが出てきたのだ。 登場人物の表情や目の動きに注意し
今週のネット界はこの話題で持ち切りだった。 http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1495370.html(「人志松本のすべらない話」で千原ジュニアがした話が、レイプ未遂、傷害罪では?と批判殺到) 放送作家でタレントの木村祐一が、自宅に招いた女性に、カチカチの凍った鶏肉を投げつけたという話。深夜に招いたのに、やらせてくれなかったのに腹を立て、鶏肉を放って追い返したというのだ。 それを千原ジュニアが粗暴な雰囲気ぷんぷんさせながら語るものだから「どこがすべらない話なんだ」「ただのDV野郎じゃねえか」「犯罪自慢かよ」と非難ごうごうなのであった。 リンク先にそのときの模様があった。見たけれど、なるほど、これは誤解を生むだろうなと思った。ニヤっと笑ってしまうところもある。私はゴシップや陰口が大好きなので、「ああ、木村祐一って(文化人ぶってるのに)そんなあぶ
24時間監視されました。ルイ・シホヨス監督 - Photo:Nobuhiro Hosoki 和歌山県で行われているイルカ大量捕獲についてのドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』(原題)の監督であるルイ・シホヨスが「この事実をもっと日本人に知ってもらいたい」とインタビューに答えた。 今年のサンダンス映画祭のドキュメンタリー部門で、観客賞を受賞した本作は、和歌山県太地町で行われているイルカの追い込み漁に焦点を当て、捕獲されたイルカの一部が水族館に売られ、そこで選ばれなかったイルカは、その場で殺され肉として売られているという事実を暴く。そしてその肉には大量の水銀が含まれているだけでなく、偽装してクジラ肉として売られたり、学校の給食として出回っていたりする現実を見せ付ける。 初めて太地町を訪れたときの印象について。「太地町に入って橋を渡ると2つのイルカ像が出迎えてくれて、道はイルカの絵のタイルで埋め尽
去年のことだが内田樹がブログに、小津安二郎の戦後の映画はほとんど「娘を結婚させる話」だと書いていた(こちらの記事で言及)。1950年前後から後のホームドラマは確かに、周囲の大人がよってたかって年頃の娘を何とか結婚させようとする話が多い。 一向に結婚する気のなさそうな娘にヤキモキする親、親に相談されて一肌脱ごうとする会社のおじさん、相談されたかされないかのうちに縁談話をもってくる親戚のおばさん、大人たちに反発する娘、娘に加勢する女友達……といった家族とその周辺の人間模様が、さまざまなバリエーションで描かれる。 戦後の一億総中流化幻想の中で増加したのは、会社勤めのサラリーマンと、恋愛結婚である。そこから、家柄のそう悪くない手堅い月給取りのところに嫁いで専業主婦の奥様になる人生設計と、「運命の相手」と出会い熱烈な恋愛の末に結ばれたいというロマンチック・ラブ志向が生まれる。 親としてはロマンチック
和歌山県太地町のイルカ漁を糾弾した米ドキュメンタリー映画「ザ・コーブ(入り江)」が、東京国際映画祭で21日に上映されるのをめぐり、同町や地元漁協が中止を申し入れていることがわかった。町側は映画は隠し撮りしただけでなく、内容に事実誤認があるとして、上映は名誉棄損にあたると指摘。しかし、主催者側は「表現の自由」だと予定通りに上映する姿勢で、町側は法的措置も検討する。 太地町と地元の町漁協の代理人によると、映画に登場した漁協の組合員は当時撮影を拒んでおり、上映は肖像権の侵害にあたると主張。さらに、映画の内容には「漁協は害獣駆除のために漁を行う」「水銀汚染を隠すためにイルカの肉を鯨肉として販売している」などと事実ではない部分があり、漁協の名誉を棄損しているとしている。今月上旬、文書で主催者側に上映のとりやめを申し入れた。 映画祭の実行委員会によると、「ザ・コーブ」は当初の上映計画にはなかったが
そして、この話において、個人的に最も恐るべき点こそは、この映画が日本で大ヒットしている、つまりこの「チンピラヤクザファンタジー」こそが日本人の精神構造の最大公約数であると証明されているのだということである。2009-08-16■[試考]チンピラヤクザファンタジーが日本的サブカルチャーの根幹 こころ世代のテンノーゲーム id:umeten:20090816:p1え〜、こりゃないんじゃないかねえ? これって、NOV1975 社会 で、ゴッドファーザーやフィルムノワールとチンピラなんちゃらの違いはどこで論じられるの?/日本の特徴だというなら違いを分析しないと説得力が。娯楽の特徴かもよ。 2009/08/16http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/umeten/20090816/p1としか言い様が無いと思いますよ。チンピラヤクザファンタジー=ならず者や
私は批評家、ノンフィクションライターをしております。 最高裁は酒井法子主演、故・原田昌樹監督の裁判員制度広報用映画『審理』の配信及び公共施設での貸し出し、および上映活動の中止を決定したというニュースを知りました。 私はただいま、ライターとして原田監督の遺された言葉を集め、関係者の証言をいただいた本を作っております。 その過程で、原田監督の遺作である『審理』は癌で余命を宣告されていた中で、命を刻むようにして作っていった作品であることを知りました。毎日撮影が終わると、監督は自宅で倒れていたといいます。それでも、撮影現場の誰一人重い病気だと気づかなかったぐらい、気力を限界まで振り絞って作られたのです。 出来上がりは壮絶さのかけらも見せず、裁判を描いて、ここまで心がやわらかくなる映画が他にあっただろうかというようなテイストで、酒井法子演じるごく普通の主婦の視点で、裁判員制度に臨む人たちに、人が人を
先日のTBS「K−1MAX」を見て、たぶん来年あたりから一気に興業がやばくなるだろうなと思った。今日はスポーツとテレビについて。 中量級選手による立ち技格闘技のイベントだが、それを魔裟斗ひとりがひたすら支えてきたのだと改めて実感させられる。それにしても川尻との対決は、試合内容こそはひどいものだったけれど(水に飛びこんだ牛をワニが食らうようなものだった)観客の興奮はケタ違いだった。魔裟斗といういかにもな名前にあのホストっぽいマスクということで、敬遠する人も少なくないが、練習魔と強心臓で頑固な格闘技ファンをも唸らせていた。 しかし興業自体はつまるところひたすら魔裟斗頼りで、興奮がケタ違いだったということは、それ以外はさしてエキサイティングしていなかったという証拠でもあった。そのあたりは当然、K−1側も意識していたようで、TBS系総合格闘技の英雄である山本KIDを拝借してきたが、その結果、韓国の
みなさん「合理的経済人」でよろしおますな(皮肉) - HALTANの日記 id:HALTAN:20090626:p1ちなみに自分は木○大作って大嫌いなんだけど、「いかに自分たちが無茶な撮影をやったか、がはは」と自慢する木○のようなやくざものがいる限りは日本映画界の後進性はどうにもならない。業界人も素人もあんなチンピラを持て囃すから本人も勘違いすんだよやっぱり、id:HALTANさん、木村大作が嫌いなんですねw そうだと思ってました。自分も大嫌いですwはてな読み 2009-06-26 ■[映画]職人さんってのは寡黙なものでしょう id:rhb:20090626:p1・・・蓮實重彦のように技術の巧拙が分からない評論家(研究者)や我々素人が木村の撮影監督としての優劣を捌くのは難しいので、そこに立ち入る気は無いんです。ただし日本映画界における「木村大作神話」というのは所詮は作られたものだと思います
ギャル文字は、友情や仲間といった少数単位の連帯感を概念的に設定している故に起こりえるもので、アニメで話題のフレーズやネットであっても同列にあり、同等に冷やかな印象を持ちます。同種の集まりが、人への迷惑があってでも、絶対的なモノへの信頼が尊重され、公の場であっても自分を見失わざる終えない行動を取る。私はそんな精神的な貸し借りで尊重された連帯感はいりません。 と以前自分は書きました。 そしてこちらは、ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル内、シネマハスラーというコーナーのROOKIES評です(文脈を編集して此方の意図に合わせているので、宇多丸の感情とブレがあります) こいつらが身内どうして怒鳴りあったり泣き合ったりしてる間、相手チームは徹底して映さないんです。見ないことになってる演出なんですよ。つまりこれは、ニコガクチームの絆が強まれば強まるほど、他者とか外部とかの存在感がどんどん希薄
第9話★ハカナ過ギタ男 脚本:神山健治/岡田俊平 絵コンテ:吉原正行/河野利幸/柿本広大/神山健治 演出:柿本広大 作画監督:伊藤秀樹 美術監督:竹田悠介 まず冒頭の板津の回想シーンがいい。 自身の発明した「世間コンピュータ」で予言される板津の10,20年後。風にとばされるズボンに象徴される若者の無力感。背後に流れる音楽によって醸し出される哀愁。 ノイタミナは女性枠なはずであるが、実はこんな深夜だと生で観られる中心的視聴者は、板津のようなひきこもりなのかも。 あきらかにそうした視聴者に向けたメッセージが今回の神山監督のテーマのひとつである。 2010/12/22/Wed/21:22 戦後からやり直すため日本をミサイル攻撃 ¥8,883,000,000 残高¥14,189,000 レーダー上に幻の機影を映し出し、トマホークミサイルを発射させた。 そして、押入れの秘密基地で解明されるセレソンN
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