日経コンピュータ 勝村幸博の「今日も誰かが狙われる」 高校入試出願のメール不達は必然 Gmailガイドラインの誤解を解く 2024.03.01
「男性図書館員」の肖像 「図書館で働く人」と聞けば、世の大半の人が「女性」を思い浮かべるのではないか。学校図書館にしろ、公共図書館にしろ、テレビドラマの中の図書館にしろ、そこで働く職員は女性とイメージされることが多い。しかし、当然ながら、男性の図書館員も存在する。そこで本稿では、存在感があるとは必ずしもいえない「男性図書館員」にスポットを当て、統計データ、研究対象としての図書館員、フィクションで描かれる図書館員像という3つの視座から、その姿を概観する。なお、本稿では司書資格の有無を問わないため、「司書」ではなく「図書館員」と呼ぶことにする。 1. 統計から見た男性図書館員 普段図書館を利用している人には、「男性の図書館員は少ない」という実感があるのではないか。そのイメージを確認するために、全国の公共図書館等の男女比を示してみる。 表から、実感されるとおり職員の多数が女性であることがわかる
長尾館長はGoogleブック検索和解案について「著作権を尊重した形でやってもらわないといけないが、著作権者不明の書籍を積極的に世界中の人が利用できるようにする努力は評価できる」と話す 「Googleブック検索」和解案が出版業界に波紋を広げる中、国立国会図書館が電子化した書籍を、ネット上で安価に読めるようにしようという構想に注目が集まっている。 国会図書館の書籍を読むには現状、都内の本館や京都の関西館などに直接足を運ぶしかない。だが、書籍の電子化が進み、データをネット配信できるようになれば、国会図書館の貴重な書籍を全国どこにいても読めるようになる。 「図書館は紙の書籍を貸し出す仕組みだが、電子的なデータを貸す、という概念もあるのではないか」――電子図書館の研究者としても知られる国会図書館の長尾真館長(元京都大学総長)は話す。 ただ同時に、出版社や著作者などの利益を損ねない仕組み作りも必要で、
国立国会図書館の所蔵する書籍のデジタルデータを、インターネットを通じて有料配信する構想が動き出すことになった。 経済産業省が国会図書館や関係団体とともに、権利処理や収益分配など具体的なビジネスモデルを検討する委員会を近く設ける予定で、29日、出版社団体の日本書籍出版協会は委員会への参加を決めた。著作者団体の日本文芸家協会も加わる見通しだ。構想が実現すれば、国内の書籍について新たな流通の仕組みが誕生する。 国会図書館は著作権の切れた明治・大正の書籍のデジタル画像化を進め、ネット上の「近代デジタルライブラリー」ですでに約15万冊を無料公開している。 さらに今年6月の著作権法改正で、国会図書館は資料保存のために、著作者の許諾を得ずにデジタル化できることになった。今年度の補正予算で、1968年までに受け入れた約90万冊のデジタル化が実現する。 今回の構想は、国会図書館が蓄積した書籍のデジタルデータ
グーグルのデジタル化構想批判 ジャンヌネー氏に聞く2009年9月12日10時51分 フランスの国立図書館長だった05年に『Googleとの闘い――文化の多様性を守るために』を著して国際的な反響を呼んだ仏歴史学者ジャンノエル・ジャンヌネーさん(67)は、グーグルによるデジタル化した書籍の全文検索サービス構想を批判する欧州の代表的な論客だ。日本の国会図書館の招きで訪日、講演するのを前に、パリで話を聞いた。 ――構想の問題点は。 デジタル化自体はすばらしい。問題は人類の遺産のデジタル化なのに、一米国企業による独占的な状況が生まれる点だ。英語の書籍が多くなり、アングロサクソン的な見方が優先されるおそれがある。例えば、仏革命はギロチンによる国王処刑が強調され、打ち出された人権思想がなおざりにされかねない。 グーグル検索は広告を伴う。書籍を利用して利益をあげるということだ。 ――世界の著作権者を巻き込
来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…
国立国会図書館の蔵書を地方の図書館でも瞬時に閲覧できるようにする実験が9月から始まることが、28日決まった。国会図書館の蔵書をめぐってはネット経由で一般利用者に有料公開する構想もあるが、こちらは閲覧場所を館内に限る代わりに無料を維持するのがミソだ。 今回は司書間の実験で、利用者の閲覧が可能になる時期は未定だが、出版社や著作権者からは「ますます本が売れなくなる」と反発の声も上がっている。 この実験は、大阪市のソフトウエア開発会社「マウス」や京都高度技術研究所とともに国会図書館が共同で進める。京都市中央、秋田県立、京都府立、岡山県立の各図書館に、国会図書館がデジタル化した蔵書や50年以上前のSPレコードをネット配信する予定。実用化されれば、利用者は、各館内のパソコンで読んだり聴いたりできる。来年3月まで、有料でネット公開する構想の前段階と位置づけ、総務省の地域活性化事業として実施される。
国立国会図書館の蔵書をインターネット経由で有料公開する構想が浮上している。既存の出版ビジネスとの共存に課題もあるが、利用者から使用料を徴収し、作家や出版社に分配。実現すれば、絶版本などが自宅で手軽に読めるようになる。構想の背景には、米グーグルが世界規模で進める全文検索サービスの衝撃がある。 国会図書館は蔵書のデジタル化を進め、10年度末には同館が所蔵する国内図書の4分の1にあたる約92万冊がデジタル化される見込みとなった。長尾真館長が、急増するデジタルデータの活用の仕組みを日本文芸家協会や日本書籍出版協会の幹部らと協議してきた。 長尾館長らの構想では、新設する非営利の第三者機関「電子出版物流通センター」(仮称)に、同館の図書データを無料で貸し出し、センターがネット公開する。利用者は数百円程度の使用料で、本を借りるようにパソコンで本文を一定期間読める、といった利用法が検討されている。
第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち:我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」の様子を報道やブログで拝見した。 ■『CNET Japan』8月21日 ■『かたつむりは電子図書館の夢を見るか』2009年8月18日 このフォーラムの後半で、ジャーナリストの津田大介さんがご自身のジャーナリストとしての体験を下敷きにして、出版の現在と未来に関して発言をしていている。津田さんは一冊書いて百万円に満たない現在の印税額のレベルでは、職業著者を育てるのは難しいという意見を表明し、今後の出版社の役割を「読者と執筆者をつなぐファンクラブのような「情報中間業」」と非常に苦しいビジョンで語っている。 続いて登場した橋本大也さんは、津田さんの問題提起を引き継ぐかたちで「印税1割ではなく、印税9割を実現する取り組みを」と現在の出版産業のあり方を根本的に否定する方向での問題解決の方向を示唆している。 出版の原
Googleブック検索やAmazonのなか見!検索など、書籍の中身をインターネット上で検索できるサービスが始まっている。6月には著作権法が改正され、国立国会図書館が図書館内の資料をデジタル化できるようになった。今後はこのデジタル化した書籍をインターネットを通じて誰でも利用できるようにする考えだ。 このように書籍のデジタル化が進む状況に、作家や出版社はどのように対応していくべきなのだろうか。インターネットなどの学術利用をテーマにしたサイト「ACADEMIC RESOURCE GUIDE」が8月17日、「この先にある本のかたち−我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」と題したイベントを開催。国立国会図書館長の長尾真氏、慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 准教授の金正勲氏、ITジャーナリストの津田大介氏、データセクション取締役会長兼CIOの橋本大也氏が議論した。 長尾氏はまず、著作権法の改
すでに多くの方がレポートをアップされてもいますし、Twitterはじめリアルタイムで情報配信されてもいましたが、第1回ARGフォーラムに行ってきました! ARGフォーラム公式サイト http://sites.google.com/site/argforumsite/ 主催者である岡本真さん(id:arg)のブログ ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版 TwitterでのARGフォーラム関連ポスト ARGフォーラム (@arg_forum) | Twitter 参加レポート等 椰子の実通信: Twitter、フォーラム、ニコニコ生放送 ARGフォーラムを聴いてきました | 記憶の記録 第1回ARGフォーラムに行って来ましたよ(短報) | 稼ぐ図書館をつくる!と思いましたができませんでした ARGフォーラム「この先にある本のかたち」 : 丸山高弘の日々是電網
稼ぐ図書館をつくる!と思いましたができませんでした 大学図書館で働いている人間のblogでした。夢は、自立的にお金を稼ぎ、経済的事情に悩まず至上のサービスを提供する大学図書館を作ることでした。(個人的雑記、勤務先の公式見解に非ず)今は違います。新しいことするため準備中。 年次休暇をいただいての参加だったので、仕事と私生活のカテゴリ分けに迷うのですが。ここは仕事関係ということで。 第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち-我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」 開催日時:2009年8月17日(月)14:00~16:30(開場:13:30) 開催場所:学術総合センター 一橋記念講堂 (東京都千代田区神田一ツ橋2-1-2) 開催内容: 基調報告:長尾真(国立国会図書館)「ディジタル時代の本・読者・図書館-我々の創造性を高めるために」 指定討論:金正勲(慶應義塾大学/金正勲研究会) 津田大
本日から通常運行.午前中は論文を読んで,午後は一橋記念講堂であったARGのフォーラムに行く.フォーラムは「この先にある本のかたち」というタイトルで,電子図書館や本を取り巻く環境についての講演とか討論.出版関係者でも図書館関係者でもないけど,本のデジタル化が進んで,それに付加情報を,とか,紙媒体ではできなかった利用法を,とかになると自然言語処理の出番になるので,そこらへんでネタにできそうなことはないかなというのが聞きに行った動機.本のデジタル化関係だと,これまでの検索の単位が書籍であったのに対して,電子化されるとその単位がさらに細かくできるので,そういった単位での検索が可能になる,という話があった.とは言え,結局それはWebの検索と大体同じ感じになるので,むしろやっと普通に検索できるようになるのかという感じ.ただ,その後の討論で「Webはランダムアクセスできるけど,本はそうはいかなくて結局最
ARGフォーラム、行ってきました。 長尾さんの話はもうだいぶ聞いたかな?って範囲だったな、正直なところ。 まだまだ長尾さんの構想を知らない人も多いだろうから、繰り返す意味はあるんですよね。 他のお三方の話は、なかなか面白かったです。 (詳細は、他に譲ります、書くの面倒だし) この三人の話を直接聞けて、充分な収穫だったと思います。 一つだけ書いときますね。 こういうシンポみたいなもののやり取りとか、討論とかでよく出て来る 「○○はきちっと議論したい」っての、もう「禁止事項」にしたほうが良いんじゃないかな? 金正勲(慶應義塾大学/金正勲研究会)さんが、 (たぶん)長尾さんの電子図書館構想の進め方に関連して optout/optinをはっきりさせねば、みたいなことを提起した。 金さんは、事前許諾方式でなく、optout方式=勝手にやって、 対象にしてほしくない著者がoutするのが良いんじゃないか
【出版】グーグル和解案の波及効果か いま国会図書館で起こっていること2009年8月10日 筆者 植村八潮 インターネットで世界中の書籍を検索できるようにする─。グーグルが掲げた目標が実現すれば、図書館の閉架書庫で埃をかぶったままの図書も、出版目録からはずされたままの絶版本もよみがえることになる。 書籍の全文検索が可能になれば、もはや文献調査のために書棚の前に立って片端から閲覧する必要はなく、論文の引用リストを手がかりに文献を探索する作業も過去のものになるだろう。 和解案の是非は別として、ユーザーの利便性の点から評価すれば、グーグルブック検索は疑いもなくすばらしいサービスである。その恩恵を受けられるのであれば、対価の支払いに躊躇はしない。広告モデルによる無料提供である必要はなく、従来のレファレンスデータベースや電子書籍の配信ビジネス同様に、個人向けには有料サービスとし、図書館とは有料契約を結
平成21年8月6日の日本経済新聞朝刊に、「国会図書館の本 有料ネット配信」と題し、当館が日本文芸家協会・日本書籍出版協会との共同事業により、デジタル化資料を有料配信するという記事が掲載されました。 その内容は、事実と異なるところがあります。 1 まず、本件記事(有料配信の部分)について、国立国会図書館には、日本経済新聞社から取材はございませんでした。 2 次に、当館のデジタル資料の館外提供に関する取組みについて、御説明いたします。 (1)当館は、デジタル化した資料及び将来電子的に納本される書籍等を、著作権者及び出版社の利益に配慮しつつ、国内のどこからでもアクセスできるような仕組みを模索しております。その仕組みの要点は、公共的な団体に当館のデジタル資料を無償で提供し、当該団体が公衆に有料で配信して、その料金のうちから権利者等に還元するというものです。 (2)今年に入り、日本文
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