まぁた天馬は喜々として単独インタビューなんか受けちゃって。私はニヤケた犬顔の写真が小さく載った非モテダイジェストを思わず握り締めた。 「いい?私たち、負けたんだからね!ったく天馬ったら、・・・kanose監督にも呆れられて、恥ずかしくないのかしら」 「まりねこさんはクロアチア戦でいい仕事したんだし、もっと胸をはっていいと思いますよ。僕なんか守護神とか言われるほどのことしてないですから」 「Kammy+くん、そういう問題だけでもないのよ。天馬はMasaoほども空気読めないヤツなんだってば。忘れたの?ほら、Leiermannが・・・」 「ああ、フーリガンから暴行を受けて・・・」 「けっきょく、入院しちゃったじゃない。そんなことがあったっていうのに・・・」 立ち話するKammy+と私を後ろから追い越していく誰かがささやいた。 「それが娑婆なのじゃないかね。淘汰だよ」 「あ。シロクマさん」 私は飄