「『渋谷さん、データサイエンティストはもう要らなくなるらしいよ』。社内でそんな話を聞いて、本当だろうかと話半分で詳細を聞いてみたところ、その内容に衝撃を受けた」。 そう語るのは、日本航空(JAL)でデータサイエンティストとして活躍するWeb販売部 1to1マーケティンググループの渋谷直正氏。主担当であるWebサイトにおけるマーケティングのみならず、JAL社内のさまざまなデータ分析を支援し、日経情報ストラテジーの「データサイエンティスト・オブ・ザ・イヤー」にも選出された人物だ。 その渋谷氏が「衝撃を受けた」とするのは、NECがAI(人工知能)技術群の一環として開発した「予測分析自動化技術」と呼ぶ機能である。2017年夏から秋にかけて、JALのWebサイトの訪問者を対象にした実証実験を実施した。 専門家と同程度の精度で、地道な作業を自動化 具体的には、「過去3カ月に国際線の航空券を購入したマイ