オリオンビールを店の棚に並べる上原スーパー店主の上原貞二さん=那覇市若狭 「寂しい」「前向きに受け止めたい」。野村ホールディングス(HD)と米投資ファンドによるオリオンビール買収が発表された23日、沖縄県内の愛飲家や業界関係者は、さまざまな反応を示した。残念がる声が上がる一方、地元ビールの市場拡大に期待する声もあった。 本島中部の酒類卸売業者社長は、報道で初めて知った買収の話に戸惑いをみせる。地元ビールメーカーのビールだから飲んでいる人が多いと言い「県民からの人気が落ちないか心配」と不安を口にした。 一方で「決まったことだからやむを得ない」とも語り「決断した以上、企業価値が上がっていくような経営をしてほしい」と期待を込めた。 那覇市久茂地にある「酒の富士商店」の仲村悦子店長は、買収を肯定的に捉える。「オリオンビールの名前が海外にも広く知られるようになり、買い求めるお客さんが増えれば、それに