日本医師会館(東京都文京区)で2日、外部から届けられた鉢植えから出火して床の一部が焼けた火事で、会館の職員が駒込署に「鉢の包装を縛っていたひもをライターで焼き切ろうとしたところ火が出た」と話していることが、同署への取材でわかった。同署は失火とみて調べている。 同署は脅迫などの疑いで捜査を始めたが、発火装置がなかったため、鉢の中の肥料などが自然発火した可能性もあるとみて調べていた。さらに今週になって職員が「騒ぎが大きくなり、言い出せなくなった」と申し出たという。 同署によると、鉢植えは都内の製薬会社の男性が、新会長の当選祝いに送ったコチョウランで、2日午後1時半ごろ、百貨店から会館に届いた。鉢はセロハンで包まれ、ひもで縛られていた。職員ははさみが見当たらなかったため、持っていたライターで付けたところ、セロハンに引火したという。