陣営に人気のビニール傘「カテール」と「シンカテール」=25日午後、大阪市西成区、諫山卓弥撮影 「勝てる傘」「逆風に負けない傘」――。梅雨の季節の選挙で、勝利を意味する「カテール」と名付けられた傘が人気を集めている。 インターネットで販売する「心斎橋みや竹」(大阪市)の店主、宮武和広さん(51)によると、5月ごろから議員や政党支部の注文が増え始め、6月は200本売れた。ある新党の党首も昨年、ネットで6本入り「必勝セット」を注文。「歴代首相が使っていますが、党首が自ら発注したのは初めて」という。 カテールを開発したのは、老舗(しにせ)雨具メーカー「ホワイトローズ」(東京都)。25年前、地元の議員から「大きくて、丈夫な傘が欲しい」と依頼されたのがきっかけだ。 当時のビニール傘は大半が長さ50センチほど。風雨の中で演説していると、候補者はびしょぬれになる。改良を重ね、柄はすべりにくい樹脂製