若い層でも、政府による定額給付金が消費意欲に直結するとは言えないようだ。電通リサーチが首都圏と関西圏の中高生1千人に給付金の使い道を聞いたところ、4人に1人が「貯蓄する」と答え、「消費」は半数強にとどまった。(和気真也) 調査は2月1〜4日に携帯電話を利用して実施。制度は87.2%が知っていて、関心の高さがうかがえた。「全額貯金」と答えたのは22.1%、「一部貯金」が3.9%だった。「消費」は56.5%で、飲食・レジャー、洋服・ファッション、ゲームなどが上位を占めた。このほか、授業料(4.4%)や受験料(0.9%)に使うとの回答もあり、堅実な姿も浮かんだ。 しかし、法案では受け取るのは世帯主。ちゃんと手元に渡るのか。「家族みんなで使う」(32.4%)との回答が最も多かった一方で、「父母が預かり、配分はない」(23.5%)とあきらめモードの若者も目立った。