日本漢字能力検定協会が京都市内の不動産を約6億7千万円で購入したことなどをめぐり、所管する文部科学省は6日、職員2人を現地に派遣して調査を始めた。同協会への立ち入り調査は9日だが、それに先立ち、取得した物件の使われ方などを確認したという。 協会は03年、京都市内の土地4千平方メートルと延べ床面積1350平方メートルの邸宅を約6億7千万円で取得。さらに、04年には天龍寺内に350万円で石碑を建てた。6日午後には2人の職員が邸宅の敷地内に入り、使われ方などを見て回った。石碑の現物も確かめ、同協会の名前とともに、理事長が代表を務める会社の名前も刻まれていることを確認したという。 協会側は邸宅について「漢字に関する資料館にする」と説明しているが、5年以上、土地の用途が変更されておらず、文科省は「合理的な理由がないまま長期間使用していないなら、改善が必要だ」とし、石碑も「公益的な支出と言えるのか