28日午後1時すぎ、山形県米沢市の天元台スキー場付近で、県立酒田工業高校(同県酒田市)山岳部の生徒ら12人が乗ったワゴン車が林道を下っていく途中、カーブを曲がりきれずに斜面を転落した。全員負傷し、このうち生徒5人は重傷だが、いずれも意識はあるという。 県警米沢署によると、ワゴン車は定員8人。道交法違反(定員外乗車)の疑いもあるとみて、運転していた所有者の男性顧問教諭(44)らから事情を聴いている。 調べに対し、教諭は「ブレーキが利かなかった」と供述。ただ林道のアスファルト上にはブレーキ痕がないことから、同署は慎重に調べている。一方、教諭は取材に対し「大変なことをしてしまった。生徒に申し訳ない」と話した。 同署や消防などによると、ワゴン車に乗っていたのは同校山岳部に所属する2、3年の男子生徒10人と顧問の男性教諭2人。全員がけがをしており、生徒5人が足や肩の骨を折るなどして重傷、教諭2