福岡県宮若市は、市が発注する5千万円以上の工事4件の一般競争入札を来年に先送りした。談合事件に関与したとして指名停止処分にした市内の業者が多すぎて入札を行えなかったためで、一部の業者の処分解除を待って実施することにした。「これでは処分の意味がない」との批判が出ている。 県警は昨年11月と今年1月、市発注工事の指名競争入札で談合したとして、市内の業者2人を逮捕。市は事件を受け、5千万円以上の市発注工事を受注できる「Aランク」の市内業者17社のうち13社を1〜2年間の指名停止処分とした。 市は今年、談合防止を目的に入札制度を一般競争入札に変えた。地元業者の保護のためとして、参加資格は市内に本社のある業者に限定したが、入札参加資格があるのは停止処分を受けていない業者4社だけとなり、市が5社以上の参加が望ましいとしている入札の競争性が失われることになった。 このため、予定していた下水管埋設3