日本経団連は24日、今年から企業・団体献金に組織として関与しない方針を固めた。これまでは、政党の政策を採点する政策評価をもとに加盟企業・業界団体に献金を促してきた。しかし、民主党が献金禁止を掲げ、政治と金を巡る問題に世論の批判も高まっていることから、現状にそぐわないと判断した。2008年の経団連関連の献金額は約30億円にのぼるが、大幅に減る可能性がある。 経団連は24日開いた正副会長懇談会で方向性を決めた。今後、加盟する企業や団体に、現行の政策評価方式の廃止など基本方針を伝える。 これまで経団連は、企業献金の中心的な役割を担ってきた。社会貢献を理由に04年から、自民党と民主党の政策を、経団連が求める政策との整合性や実現具合などの観点で、A〜Eの5段階で採点する「政策評価」を実施。これを判断基準として傘下の企業・団体に献金するよう促し、実質的に大きな影響を与えてきた。08年の献金額は自民
自民党は24日、東京・紀尾井町のグランドプリンスホテル赤坂で、野党転落後初めてとなる定期党大会を開いた。 谷垣総裁は演説で、鳩山首相や民主党の小沢幹事長の政治資金問題を批判し、「日本の民主主義のために『小沢独裁』と闘わなければならない」と述べ、政府・与党との対決姿勢を強調した。 谷垣氏は「参院選で必勝を期すのは当然だ。同時に鳩山政権に衆院解散・総選挙を迫っていく」として、国会論戦を通じて鳩山内閣を追い込む考えを示した。また、野党に転落した反省を踏まえて、「一部の人間が利益を分配して、内輪の権力闘争に明け暮れる、そんな自民党とは決別する」と党再生に向けた決意を表明した。 大会では、新たな党綱領を採択した。新綱領では自民党を「常に進歩を目指す保守政党」と定義。市場原理主義への批判があることを踏まえ、現在の綱領にある「小さな政府」に代えて「すべての人に公正な政策を実行する政府」を目標とし、新憲法
開会中の臨時国会で、衆参両院議員から激しいヤジが飛び交っている。とりわけ衆院では、新人議員143人を抱える民主党から鳩山由紀夫首相への拍手や声援がわき上がり、自民党のベテラン議員が反発する場面が目立つ。政権交代しても、国会のヤジは変わらないのか。 「法案の質問しろー」。中小企業等金融円滑化法案が提案された17日の衆院本会議。自民党議員が鳩山首相の資金管理団体をめぐる偽装献金問題についての質問を始めると、民主党の新人議員らが激しくヤジを浴びせた。傍聴席にいた男性は「うるさいねー」と苦笑いを浮かべた。 ヤジで目立つのが民主党の新人議員。民主党は、研修と称して新人議員を10班に分け、交代で衆院予算委の傍聴を指示。約20席の傍聴席から「そうだ」「その通り」と声をあげた。「党にセンスの良いヤジを飛ばすよう指導された」。ある新人は明かす。別の議員は「人数が多いから激励の声が大きくなり、それが気にさ
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