人生の交差点・居酒屋 「てきとうに知らない町に行って知らない居酒屋に入る」 を以前ライフワークとしてやっていました。 なるべく遠くの地方都市が良くって、駅前の少し外れにある地元の人がいくような居酒屋に1人で行って、常連さんと仲良くなる。これ、結構楽しいんです。 めったに来ない新規さんだから歓迎されるし、すぐに知らない人と打ち解けて、卑わいな話から重たい身の上話、数十年のキャリアから産み落とされた至極の明言が聞けたりします。 居酒屋は異なる生活している人びとが集う場所で、日常何食わぬ顔をしている人たちの歴史や思いが交錯する、言わば人生の交差点であります。 実は近代ヨーロッパで居酒屋(タヴァーン, Tavern)が果たした役割は大きく、民衆が集い共同性を得る場所として機能しました。 居酒屋が近代ヨーロッパの民衆にとってどういう場所であったのかを見ていきます。 記事三行要約 中世以来の親方制度が