知恩院近くの得浄明院では、早咲きのアヤメであるイチハツ(一初)の花が綺麗に咲いています。また、真っ暗闇の中を歩く「戒壇めぐり」も行える場所です。 得浄明院 得浄明院は、明治27(1894)年に信州善光寺の京都別院として建立されたお寺で、建物は大小の差こそあれ同じ造りをしているとのこと。交通網がまだ発達していなかった当時、信州までお参りするのは大変であろうとしてこの地に創建されました。本堂下には善光寺と同じ戒壇めぐりがあり、暗闇を歩く中でご本尊の阿弥陀様と繋がっているという「鍵」に触ると結縁ができ、ご利益が得られ罪がはらわれると言われています。 得浄明院 本場の善光寺では、暗闇の中でもたくさんの人がいて前の人にぶつかることもあるほどでそれほど怖くないのですが、ここは割と人が少ないので、距離は短いながらも恐ろしく感じるかもしれません。できるだけ複数人で体験されるとよいでしょう。 得浄明院 お堂
「5年ぶりだね~ここでツツジ見るの…」とミモロがGWの初日4月27日に訪れたのは、京都蹴上にある「京都市上下水道局」が管理する「蹴上浄水場」です。 滋賀県大津や山科を経て、京都の町へと続く国道143号線(三条通)沿いにあり、東山の山の斜面に植えられた約4600本のツツジが、4月下旬に見頃を迎え、27日まで一般公開されます。 ツツジの名所として知られる場所ですが、2020年以降、コロナ禍および市の財政難により、公開が中止され、今年、5年ぶりに一般の人が施設内に入れ、近くでツツジを見ることができるようになったのです。 琵琶湖から疏水を通じ引かれた水は、京都市民の暮らしを支えるもの。 明治45年に日本初の急速ろ過式浄水場として給水をスタート。その後、水需要の高まりで、施設を増設など行い、開業当初の給水量1日68100㎥から現在は198000㎥と、約3倍近くまで拡大しています。 京都市上下水道局は
城南宮のつつじが見ごろを迎えています。 城南宮 4月26日 京都はヒラドツツジが見ごろを迎えて、各地で華やかです。26日に訪れた城南宮でも神苑につつじが咲き、藤棚の藤もまだ見ごろで美しい光景を眺めることができました。 城南宮 4月26日 新緑が美しい城南宮のお庭は「源氏物語花の庭」として、源氏物語に登場する様々な植物が植えられています。ぜひ植物の看板にも注目をしてみてください。春の盛りから初夏へと移る今の時期も華やかです。 城南宮 4月26日 城南宮では4月29日に曲水の宴がありますが、今年の見学は事前の申込が必要で、すでに申込期間は終わっていますのでご注意下さい。 城南宮 4月26日 城南宮 4月26日 ガイドのご紹介 吉村 晋弥 京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ
「藤娘…」と、藤の花を頭のそばで、ちょっとおすまし顔のミモロ。 「着物着てくればよかったかな~もっとぴったりするのにね~」と。 「奈良国立博物館」での特別展「空海展」に行った後、「今、満開らしいよ~行ってみようよ~」とお友達を誘って訪れたのは、昨年も行った「春日大社 萬葉植物園」です。 「英語で表示すると、もっと外国人観光客がわかりやすいのにね~」と思うミモロ。園内には、奈良公園ほど外国人観光客で賑わってはいません。 500円の入園料を払い敷地内を探索します。 藤と共に、ツツジも池の周囲を彩り、とてもフォトジェニック。 「ミモロちゃん、もっと奥よ、藤の花は…」とお友達… 「うん、待って~」自然の中を歩くと、あちこちの植物を観察するので、進みが遅いミモロなのです。 「わ~キレイ~」 空を覆うように花の房がミモロの頭上に…。 「萬葉植物園」は、昭和7年に昭和天皇から御下賜金を頂き、約300種の
京都は桜が過ぎて新緑の季節に。東福寺の新緑もたいへん美しいです。 東福寺 紅葉の名所として名高い東福寺は、新緑も抜群に綺麗です。臥雲橋から望む通天橋を包む新緑たいへん明るい光景でした。柔らかい緑の色彩は、芽吹いて間もない今の時期ならではです。緑の時期の東福寺は比較的に人も少なくておすすめです。 東福寺 ガイドのご紹介 吉村 晋弥 京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。 散策・講座のお知らせ 【散策受付中!】 5月11日(土)1
「ミモロちゃん、奈良に行かない?」とお友達に誘われたミモロ。 「いいよ~爽やかな季節だしね~」と、久しぶりに奈良に行くことに。 近鉄奈良駅には、奈良の公式マスコットの「セントクン」と鹿が訪れる人を迎えます。 お友達との待ち合わせ場所は、駅前の銅像のそば。 この銅像は、「東大寺」の大仏造営に力を尽くした高僧行基の姿です。 「今まで、何度もこの前とってたけど、この銅像が行基だって知らなかった~」というミモロ。 確かに、その周辺には、大勢の観光客はいますが、特別、この銅像に関心をもっていそうな人はいません。 大阪河内生まれと言われる行基は、日本における仏教の発展に大きな役割を果たしたお坊さん。 それまで、仏教は、身分の高い人を中心に学問的な色彩が強かったのですが、行基は、貧しい人など弱者をも救済する新たなスタイルを打ち立てます。民衆のために、水田の開墾、貯水池や橋の設置などの社会事業を行い、多く
知恩院では18日~25日にかけて、宗祖・法然上人がお亡くなりになられた日を期して行われる法要、御忌大会(ぎょきだいえ)が催されています。 知恩院 御忌の鐘 御忌(ぎょき)は、知恩院で最も大きな法要で、全国の信者が大型バスで訪れて境内も賑わっています。御忌の期間には知恩院を象徴する重さ70トンと言われる大梵鐘が撞かれる機会があります。知恩院の鐘といえば、除夜の鐘が圧倒的に有名ですが、実は除夜の鐘は昭和5年(1930年)から始まった行事。それまでは御忌法要で鳴らすのみだったそうです。 知恩院 御忌の鐘 すなわち、歴史の深さではこちらの御忌の鐘も一見の価値があります。時刻は8時と12時。直前まで、全く鐘を撞くような雰囲気はありません。大晦日や12月27日の試し撞きの時には多くの方が訪れますが、御忌の鐘は待っておられる方はごく少数です。 知恩院 御忌の鐘 大晦日やその試し撞きでは、僧侶17人で手綱
「すごい!海外からの観光客が見学に来てる~」 京都左京区の最北端の山里久多で、「北山友禅菊」の苗植え作業のボランティアをしていたミモロ。 その途中で、次々に外国人観光客が訪れます。 「え~すごい!ここまで観光客来るんだ~」と驚くミモロです。日本人観光客でもなかなか訪れるのが大変…公共交通のバスも週に2便くらいしかなく、バス停から久多まで徒歩40分もかかります。 「なんでここまで来たんですか?」と尋ねるミモロ。 「古民家に興味があって~」と英国からの観光客の方。なんでも「古民家めぐりツアー」なのだそう。 通訳が同行する十名ほどのグループが、この日は、4回にわたり訪れ、その都度、久多の世話役の常本さんが、里の歴史や暮らし方などを説明します。 観光客の皆さんは、2台のレンタカーに分乗し、運転も観光客自身で行います。 「お寺や神社だけじゃなくて、日本の昔の暮らしなんかに興味あるんだね~」と思うミモ
今年は乙訓寺(おとくにでら)の牡丹を、久しぶりに目にすることができました。 乙訓寺 乙訓寺(おとくにでら)の牡丹を久しぶりに目にできました。乙訓寺が牡丹の寺となったのは、昭和9年の室戸台風をきっかけとしています。京都の過去130年以上の観測史の中で最も強い風を吹かせた、昭和9年の室戸台風。かつての乙訓寺は、松並木が美しい寺として知られていましたが、室戸台風の暴風によって松はほとんどが倒れてしまいました。 乙訓寺 その無残な境内を目にして心を痛めたのが、乙訓寺の本山である奈良の長谷寺の当時の住職。この時、長谷寺から2株の牡丹の花が乙訓寺に贈られました。その後、歴代住職らの尽力によって株数が増え、かつては2000株ともいう花が境内を彩って、京都で牡丹といえば乙訓寺の名前が第一に挙がるほどにまでなりました。 乙訓寺 しかし近年は天候不順などによる生育不良やコロナ禍もあって「牡丹まつり」が行われず
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