又吉直樹との共著『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』の作者であるせきしろさんに、「自由律俳句」の魅力やその作り方についてインタビュー。おすすめの句集も教えていただきました! 2017/08/02 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 正岡子規 閑さや岩にしみ入る蝉の声 松尾芭蕉 これらの言葉を声に出すとき、皆さんは意識せずとも「柿くへば/鐘が鳴るなり/法隆寺」というように、「5・7・5」のリズムに区切ってフレーズを読み上げることでしょう。 この2つは、日本人ならおそらく誰もが知っている、代表的な“定型俳句”です。 一方で、 うしろすがたのしぐれてゆくか 種田山頭火 足のうら洗へば白くなる 尾崎放哉ほうさい これらの「5・7・5」に区切れない言葉も、れっきとした“俳句”である――と言われたら、少々戸惑いを感じる方もいるのではないでしょうか。 この2つの句は、冒頭に挙げた