ケーキやコーヒーのように、丁寧に本をつくる。 カフェから誕生したブックレーベル「クルミド出版」 2013.04.01 山岸 早瀬 東京・西国分寺にたたずむ、知る人ぞ知る「クルミドコーヒー」。クルミと子どもをテーマとしたこのカフェは、森の隠れ家のような穏やかさと、どこか懐かしい温もりにあふれています。「50年続くカフェ」を目指して2008年に創業されて以来、地元の人たちはもちろん、遠方から通う人も多く、これまで12万人もの人たちがこのカフェを愛し、特別な時間を過ごしてきました。 今年2月、このカフェが出版レーベル「クルミド出版」をスタート。留学時代の旧友を訪ねて世界を巡った旅を綴る『10年後、ともに会いに』(寺井暁子著)と、詩のようなエッセイ集『やがて森になる』(小谷ふみ著)の2冊の本が刊行されました。著者は、いずれもカフェのお客さん。編集者はクルミドコーヒーの店主である影山知明さん。編集部