都内に夜な夜な現れる屋台式のBAR、「TWILLO」をご存知だろうか。風の向くままに移動し、その日の営業場所は店主の神条昭太郎さんにもわからない。メニューは現在、ラム、ブランデー(カルヴァドス)、ウイスキーのいずれかのみ。さらに料金は客が決めて支払うというスタイル。今年で十三年目を迎える「TWILLO」の世界観は、訪れる人を魅了してやまない。 「TWILLO」を立ち上げたのは、二〇〇六年の夏のことです。店舗として使っているリヤカー式の屋台は、自分で勝手にイメージして描いた落書きを、町工場に持っていって作ってもらったもの。費用は80万円ほどでした。 毎晩だいたい23時前後に店を開けますが、どこに腰を据えるのかは、当日その時まで決めていません。ただ、なんとなく足の向いた場所に落ち着いて、お客さんが来るのを待っています。ここ数年はツイッターで居場所を告知しているので、わざわざ駆けつけてくれるリピ