行政や商業、学校、医療機関など様々な都市機能や住民の居住区を近接させて集約し、徒歩や公共交通機関のみで利用できるような街づくりを「コンパクトシティ」構想といいます。 人口密度の高い東京などの大都市部では実感はないかもしれませんが、人口減少や郊外化が進む地方都市では、中心市街地の空洞化や居住区の分散が起こり様々な問題が生じています。 国土交通省の後押しもあり一部の都市では先行して取り組みが行われていますが、コンパクトシティの実現には解決しなければならない課題も多く残されています。 なぜ今コンパクトシティが注目されているのか?これまでの取り組みも交えて解説します。 コンパクトシティの背景と歴史 都市が発展する場合、まず駅などを中心とした市街地へ人口が流入し、その後郊外に向かって拡大します。 人口集中により中心市街地の地価などの居住費用の高騰や、環境の悪化などの都市問題が発生します。 鉄道の延伸