サカタのタネOB。小杉波留夫が日本を含む、東アジアの各地に自生する園芸種の原種などさまざまな植物を、『園芸通信』の連載記事として、お馴染みのものから珍しいものまで織り交ぜて、季節に合わせて著者撮影の写真で紹介いたします。
サカタのタネOB。小杉波留夫が日本を含む、東アジアの各地に自生する園芸種の原種などさまざまな植物を、『園芸通信』の連載記事として、お馴染みのものから珍しいものまで織り交ぜて、季節に合わせて著者撮影の写真で紹介いたします。
結局俺は、洒落たハイソな店でウインドウショッピングとか、立派な劇場で高尚な観劇とか、空いた時間でボルダリングとか、そういう都市的なアクティビティには興味がなくて、ただ植物園に行ってウロウロして、でけえ温室に入りてえだけなんだよな 植物園って、人が並んでねえ入り口で高くて400円程度のチケットを買うところからもう始まってんじゃん 800円とか1200円とかじゃなくてさあ、300円とか400円とか、ヘタしたら温室入らねえならタダだったりするわけじゃん その、やっすい入場料を払いながらよ、受付のある事務所に設営された、葉っぱの栞を作ってみよう!とか、まつぼっくりを拾おう!みたいな企画を目の端に捉えてさ、ヒア・イット・ビギンズ、俺の一日が始まるということになる 植物にそんなに言うほど興味ねえし、オフシーズンに来てるからさあ、実際園内に入っても、解像度はずっと低いままなんだよ 時期が良けりゃ花が咲い
『らんまん』で、万太郎がロシアの植物学者に植物標本を送り、田邊教授の「戸隠草(とがくしそう)」がメギ科の新属に、マルバマンネングサが新種と認められました。 しかしなぜ高知の植物が海外で名付けられたのか、なぜ“発見者”と“命名者”がいるのか。 「学名」をつけるルールや意義、それにまつわる牧野博士たちの悲喜こもごものエピソードを高知県立牧野植物園の専門家に聞きました。 (高知放送局 アナウンサー 千野秀和) 植物に「学名」がつく意味 ドラマの中で、新種として「学名」がついたマルバマンネングサ。もともとの「マルバマンネングサ」という名前は、日本国内で習慣的に呼ばれてきた「和名」で、今回万太郎の活躍で学名がついたことにより、植物分類学の世界でも“佐川のぷにぷにした多肉植物”の存在が認められた、というわけです。 マルバマンネングサ 学名をつけるには、それまでに命名されたどの種とも違う植物と証明する必
世界各地で気象観測のための気球が毎日飛ばされているが、日本でも、全国各地の16ヶ所で毎日2回気球が飛ばされている。 16ヶ所で毎日2回? え? 毎日? それってものすごい数じゃない? どういうこと? 気象観測は観測データが命 気象予報をするうえで、たいせつなのは、各地の気温、風向風速、気圧、湿度……といった、観測データの積み重ねだ。過去の膨大な観測データのアーカイブと今現在の観測データを突き合わせて、はじめて天気がどうなるのかを予測することができる。 気象観測データは、気象予報の根幹といってもいいかもしれない。おいなりさんにとっての油揚げとか、河童にとっての皿みたいなものだろう。 そういった気象データのうち、地上の観測データは全国にあるアメダスによって自動的に観測され、気象庁が取りまとめて公開している。 アメダスのデータ 観測データは、アメダスだけではない。現在では、気象衛星ひまわりからの
1993年東京都生まれ。与太郎という柴犬と生きている普通の会社員。お昼休み時間に事務員さんがDPZを見ているのを目にしてしまい、身元がバレないかハラハラしている。 前の記事:ミニストップのクランキーチキンをたまごでとじる 辞書に聞く「沼」の定義 そもそも沼と池の違いをよくわかっていない。まずはそこからだ。 湖沼学的には、成因や生物の生息環境、高度などさまざまな観点によって分類が異なるようだ。 しかし今回はあくまで一般的な分類について知りたい。 図書館に行って辞書を引いてみることにした。 横浜中央図書館。かなり大きくて居心地がいい。 新明解国語辞典 第七版によると沼は「水が自然にたまった、泥の深い所。アシなどが生えていることが多い。」とある。 うんうん、泥がある感じ、わかる。ちょっと汚そう。 対して池は「㊀川の水を引いたり、雨水を集めたりして、養魚・灌漑・上水などにあてるくぼ池。〔広義では、
第二次大戦の只中、「異邦人」「シーシュポスの神話」等の作品で「不条理」の哲学を打ち出し戦後の思想界に巨大な影響を与え続けた作家アルベール・カミュ (1913- 1960)。彼が自らのレジスタンス活動で培った思想を通して、戦争や全体主義、大災害といった極限状況に、人間はどう向き合い、どう生きていくべきかを問うた代表作が「ペスト」である。 舞台は、突如ペストの猛威にさらされた北アフリカの港湾都市オラン市。猖獗を極めるペストの蔓延で、次々と罪なき人々が命を失っていく。その一方でオラン市は感染拡大阻止のため外界から完全に遮断。医師リウーは、友人のタルーらとともにこの極限状況に立ち向かっていくが、あらゆる試みは挫折しペストの災禍は拡大の一途をたどる。後手に回り続ける行政の対応、厳しい状況から目をそらし現実逃避を続ける人々、増え続ける死者……。圧倒的な絶望状況の中、それでも人間の尊厳をかけて連帯し、そ
2018年1月~3月に放送されたテレビアニメ「宇宙よりも遠い場所(略称:よりもい)」。普通の女子高生ら4人の少女たちが、ちょっとしたきっかけと情熱で、南極へ行ってしまうというお話です。 この作品を見て日本側の舞台である群馬県館林市だけでなく、南極に興味を持ち、国立極地研究所に併設された「南極・北極科学館」に行ったり、南極観測船しらせの艦艇公開に出かける「聖地巡礼」をした人もいるかと思います。しかし実際に南極まで行くのはハードルが高い……と思いきや、ついに「宇宙よりも遠い聖地」南極へ上陸を果たしたファンが現れ、Twitterで現地からその様子を報告しました。 この宇宙よりも遠い聖地巡礼を行ったのは、1999年からテキストサイト「ろじっくぱらだいす」を運営するワタナベさん。サラリーマンの傍ら、本を出版したり謎解きイベントなどを主催しています。2019年1月31日付、南極からの最初のツイートは、
この連載を始めた時、新しい部屋と8月に戻って来た母国を何とかして心地よい場所にしなければならないと書いたが、気づいたら早いものでもう一月の中旬になり、何もしてない。カーテンもカーペットも購入していない。ちょっと変わったのは、ぱっさりと切った髪の毛だけだが、それだけで気分が変わる訳ではない。 冬のフィンランドの日常について、誰か他の人が書いたら、私より百倍面白い話になると思う。アウトドアが好きな人で、クロスカントリーをしたり、雪に覆われたヘルシンキの街並みや田舎の凍った湖の写真を撮ったりするような人なら、この季節はかなり楽しく過ごせると思う。私の友達で、マイナス10度の日にもジョギングをするような人がいて、毎週走った距離や速度を添えて、冬のスナップをアップしている。もう一人の友達は、寒中水泳に夢中になっている。それに対して私は、ジムへ行くのもやめた。 夏なら散歩もジョギングも好きだが、今年も
フィンランドの冬は長い。 短い夏が終わりを告げる8月中旬から、突然日が短くなり、肌寒くなるのを感じる。きらきらと眩しい太陽が射し、草も花も木も雲も虫も穏やかに笑って生命の素晴らしさを讃えていた夏はあっという間に、そのほほ笑みでわたしたちの身体をくすぐりながら風のように駆け抜けていってしまう。 フィンランドの秋は、ほぼ冬。というか秋と冬の境目がわかりにくく、連続性を持っている。現地の人でさえ、いつから冬なのか明確な定義は持っていない。フィンランドにも紅葉はあり、夏が終わる頃になるとまず楓が黄色くなり、落葉をはじめる。次にブルーベリーの茂みが紅くなり、続いて建物などに優雅に絡みつく蔦も紅く染まり、白樺の葉が黄色くなり、楢の葉が茶色くなる。これらは東京よりも1か月以上早い時期に起こるので、10月中旬には鮮やかな彩りは森や街からは消えていく。それはもうとても灰色。冬の始まりである。でも現地の人は「
フィンランドは森と湖の国と呼ばれる。湖の数は18万とも言われるし(定義も数を調べる手順もないために、正確には数えられないらしい)、国土に対する森林面積は世界一位、73%が森林に覆われている(ちなみに世界の平均は30%)。 人々の暮らしの中で森は身近な存在だ。特に夏は揃いも揃って湖畔や海辺のサマーコテージへ行き、森の中での散歩を楽しむ。首都のヘルシンキにも森はある。気が向いたらトラムやバスで簡単に森や島に行って自然の中に身を置くことができる。隣のエスポ―やヴァンター、シポーなどに行くと、広大な森がいくつもある。首都圏に住んでいても森が近くにあるというのは、なんて恵まれた環境だろう。 春には野草を摘み、夏にはベリーを摘み、秋にはきのこを摘む。秋から冬にかけては狩りをする人もいる。 フィンランドでは気分が落ち込んだり、倦怠感に襲われたり、人間関係の悩みが生じたら森に行くという人がとても多いという
ある瞬間、突然、自分がどこにいるのかわからなくなる。視覚障害のある人たちは、たびたびその恐怖に直面するといいます。風や雨が強まった時、道しるべの「音」が消えてしまうため、通い慣れたいつもの場所が、見知らぬ場所のようになってしまうのです。荒れた天気の日、街角で困っている人に出会ったら、私たちに何ができるのか、考えてみました。(ネットワーク報道部記者 吉永なつみ 大石理恵 高橋大地) 台風24号が日本列島に迫った9月30日、SNS上で、ある「お願い」が話題になりました。 「強い風の中で迷っている視覚障害者を見かけたら無理のない範囲で声をかけてほしい」 そして、風の強い日に道で困っていた視覚障害者を手助けしたことがあるという人からは、「音が聞こえなくなると方向感覚を失うと聞いた」という投稿もありました。
土用丑の日となった7月25日。風習にのっとりウナギを食べたいところですが、ウナギは絶滅の危機にひんしているので何か代わりの物を食べるべきだ、という意見がTwitterで数多くあがりました。 そんな中、代用品として注目を浴びているのが「うなる美味しさ うな次郎」。新潟の一正蒲鉾が販売している、ウナギの蒲焼をイメージした魚のすり身で作った練り製品です。発売されたのは昨年(2016年)6月30日ですが、Twitterではこの土用丑の日に合わせて、「本当にウナギっぽい」「半分くらいの人は本物と間違えるのでは」と、食べてみた人から再現度の高さに驚く声が相次いで投稿されています。 「うな次郎」。ウナギの蒲焼に見えて、実は魚のすり身です うな次郎、実食 編集部でも「うな次郎」を入手してみました。1パック、“疑似ウナギ”2枚入りで328円(税別)。見た目は確かにウナギの蒲焼……ちゃんと裏の黒い皮も再現され
「フィンランド」と聞いて思い浮かべるのはなんですか? 日本でアニメ化され人気の「ムーミン」はフィンランドの漫画が原作でした。フィンランドに暮らす日本人女性を主役にした、ゆるっとした雰囲気の映画「かもめ食堂」、マリメッコや、アアルト、イッタラのようなフィンランドデザインなど、いろいろな事柄が思い浮かぶでしょう。 しかし、このフィンランド、実はヘヴィメタルがとても盛んな国なんです。実際、STRATOVARIUS(ストラトヴァリウス)や、Sonata Arctica(ソナタアクティカ)などの、優秀なヘヴィメタルバンドを生み出し、日本でもとても人気があります。「かもめ食堂」のようなゆるっとしたイメージを持っていると、ちょっと驚くかもしれませんが、国全体でヘヴィメタル音楽というのが浸透しているのは有名な話です。 この度、フィンランド政府観光局があるキャンペーンを開催。それは「究極のシンフォニー−フィ
今年の夏も暑かった!ゲリラ豪雨(局地的大雨)は頻発しているし、台風が日本列島に接近、上陸。お天気がますます気になる今日この頃、生活に直結する天気予報のしくみや気象衛星について知る絶好のイベントが行われた。東京・銀座にある「METoA Ginza(メトアギンザ)」で8月19日に行われた「ひまわり8号・9号」トークイベントだ。 昨年7月7日に運用を開始したひまわり8号は、7号に比べて観測能力が大幅にアップしたと言われる。どこがどんなふうに?天気予報に実際にどう貢献しているの?今年「ひまわり9号」が打ち上げられるにあたり、宇宙好き、かつめちゃくちゃ詳しい子供たちを前に気象庁職員や衛星エンジニア、気象予報士らが真剣勝負。2時間半の内容は大人たちにとってもヒジョーに面白く、勉強になった。ポイントを紹介します。 「ひまわり・なんでも・調査隊!~ひまわり8・9号のひみつを探る」(日本宇宙少年団(YAC)
え~っと、、、よくある勘違いなんですが、自然界は「弱肉強食」ではありません 弱いからといって喰われるとは限らないし、強いからといって食えるとも限りません 虎は兎より掛け値なしに強いですが、兎は世界中で繁栄し、虎は絶滅の危機に瀕しています *** 自然界の掟は、個体レベルでは「全肉全食」で、種レベルでは「適者生存」です 個体レベルでは、最終的に全ての個体が「喰われ」ます 全ての個体は、多少の寿命の差こそあれ、必ず死にます 個体間の寿命の違いは、自然界全体で観れば意味はありません ある犬が2年生き、別の犬が10年生きたとしても、それはほとんど大した違いは無く、どっちでもいいことです 種レベルでは「適者生存」です この言葉は誤解されて広まってますが、決して「弱肉強食」の意味ではありません 「強い者」が残るのではなく、「適した者」が残るんです (「残る」という意味が、「個体が生き延びる」という意味
東日本大震災の発生から7か月を経た、2011年10月18日。和歌山県にある海上保安庁の観測所から宇宙へ向け、一筋のレーザー光線が発射されました。その先にあったのは、既に機能を停止し、静かに地球を回り続ける1機の衛星でした。 定年を迎えた衛星が見たもの 地球観測衛星「だいち」は、正確には陸域観測技術衛星という名の、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の衛星です。2006年1月24日に打ち上げられて以来、その名の通り地球の陸地を撮影し続けてきました。 「だいち」には3つのセンサーが搭載されていました。分解能(地上の物を見分ける細かさ)2.5mで、立体的な白黒写真を撮影できる「プリズム」、分解能10mながらカラー撮影ができる「アブニル2」、そして電波を使って雲に関係なく撮影ができる「パルサー」。これらのセンサーを使って日常的な地図作成のほか、2006年のジャワ島地震、2008年の中国四川地震など世界
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