写真◉写真植字機を囲む石井茂吉氏と森澤信夫氏 書体◉石井太ゴシック体・秀英明朝SHM・数字FR-A No.46(写研)、太ゴシック体B1(モリサワ) 写植の印字/書体提供◉駒井靖夫(プロスタディオ)、田嶋英二(TAJIMA•YA) 協力◉雪朱里、伊藤義博(株式会社文字道) (C) 桂光亮月1999-2024 禁無断転載
写真◉写真植字機を囲む石井茂吉氏と森澤信夫氏 書体◉石井太ゴシック体・秀英明朝SHM・数字FR-A No.46(写研)、太ゴシック体B1(モリサワ) 写植の印字/書体提供◉駒井靖夫(プロスタディオ)、田嶋英二(TAJIMA•YA) 協力◉雪朱里、伊藤義博(株式会社文字道) (C) 桂光亮月1999-2024 禁無断転載
駅構内の注意書きの札や非常ボタンのそば、さらにはデパートなどの店員の名札まで、実はいたるところで目にする機会のある、特徴的な丸ゴシック体。これは印刷・Web表示用のフォントではなく、JIS規格で定められた「機械彫刻用標準書体」。その名の通り、機械彫刻で刻印するために設計されたものだ。 そんな「機械彫刻用標準書体」の魅力に迫るトークショー「もじ部特別編:機械彫刻用標準書体の原図を見ながらあれこれ話そう~駅の案内表示板でよく見るかわいい丸ゴシック体の謎に迫る」が、東京都・青山ブックセンターにて開催された。本稿では、その模様の一部をお届けする。 「厳密なのに自由な」フォント? この催しは、書籍「もじ部 書体デザイナーに聞くデザインの背景・フォント選びと使い方のコツ」の刊行記念で行われた。ゲストとして、同書にも登場する書体デザイナーの鳥海修氏と書体史研究者 / 書体デザイナーの小宮山博史氏、そして
清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀の実弟、溥傑の毛筆が今春にも、書体デザイン(フォント)「相依為命体(そうい・いめいたい)」としてよみがえる。溥傑は流れるような書体が特徴の書家として知られ、文字の独特の美しさに惚れ込んだ大阪市のシステム会社などが書家、香蘭さんと共同開発した。CD-ROMなどを購入してパソコンにインストールすると、溥傑の毛筆で手紙などを書くことができる。数奇な運命をたどったラストエンペラーの弟の筆跡の復活も、ドラマチックな偶然の出会いがきっかけだった。(中山玲子) 「この美しい字をずっとフォントにしたいと思っていた。実現できるのは本当にうれしい」 大阪市東淀川区のシステム会社スキルインフォメーションズのコンテンツ事業部の片岡正部長は、感慨深げだ。 片岡部長が初めて溥傑の書を目にしたのは約10年前だ。その流転の人生をドキュメントタッチで描いたテレビ番組を偶然見たのがきっかけだった。
書体(フォント)を調べるのに役立つ文献および見本帳などを紹介します。 なお、ここでは印刷物やウェブページなどの文章に用いられている活字(写真植字、電子技術による印字などを含む)のデザイン(請求記号が「KC531」「PE63」「UE82」などで始まるもの)を対象とし、書道の書体(草書体、楷書体など)は対象としません。書道の書体については、請求記号が「KC612」の分類で始まる資料を参照してください。 書誌事項末尾の【 】内は当館請求記号です。 1. 概説・歴史森啓, 高宮利行, 桑山弥三郎, 板倉雅宣 著『書き文字から印刷文字へ:活字書体の源流をたどる』(女子美術大学 2008 【UE82-J2】)スタン・ナイト著, 高宮利行 訳『西洋書体の歴史 : 古典時代からルネサンスへ』(慶應義塾大学出版会 2001 【KC531-G62】)スタン・ナイト著, 髙宮利行 監修, 安形麻理 訳『西洋活字
前回までの記事で、日本語組版のおおまかな歴史と、それを支える書体(主として明朝体)について、おおよその説明が済みました。次はオルタナティブとしての新しい日本語組版について考えていこうと思うのですが、その前に、あらためて日本語組版におけるベタ組みについておさらいしてみようと思います。 あらためてベタ組みとは まず「ベタ組み」そのものについて。ベタ組みとは、隣り合う活字のボディ間に隙間がないことです。文字ではなく、あくまで文字の器である正方形のボディの間に隙間がない、です。文字同士の間に隙間がないと、文字は互いに接触し干渉し、意味理解を妨げることになってしまいますよね。 このボディが正方形であることで、日本語は縦にも横にも組むことが可能になっています。また正方形のなかに収めるために、本来矩形とは無関係に記されてきた仮名文字が、そのデザインを正方形に最適化されてきたことは、前回の記事でも述べた通
今回は組版の根幹を担う、日本語書体の成り立ちについて、その歴史をひも解いていきます。 中国人がつくり、ヨーロッパ人が工業製品化 そもそも明朝体は日本人がつくったものではありません。「明朝」の文字からもあきらかなように、これは中国で生まれた書体です。もともとは木版印刷用書体としてつくられました。 木版印刷は、木材に手書きの版下=印刷用の原稿を裏表逆にして貼り、彫刻刀で凸刻し、スミをつけ、その上に紙をおいて、バレンで摺る印刷法のことです。学校の美術の時間にやった、版画を思い出してください。あれと同じ原理です。 木版印刷では一枚の木材にまとめて文字を彫ります。そのため金属活字版に対して整版あるいは一枚版とも言われます。そしてこの明朝体を、工業製品としての金属活字に採用したのは、じつは中国人ではなくヨーロッパ人でした。 なぜヨーロッパ人が!? それは彼らが中国でキリスト教を伝道するために、大量の漢
これまで日本語組版の考え方について、全角ベタ組をひとつのスタンダードとして考えてきました。それは現在の日本語書体、日本語組版が、全角ベタ組で組まれることに向けて最適化されてきたからです。 このプロジェクトの目標は、「読みやすさ」を日本語組版の視点からいま一度考え、組版におけるオルタナティブを模索することです。そのためにも、まずは日本語組版の基本でありまた到達点でもある、全角ベタ組を理解することが肝心です。 今回は日本語書体のうち、仮名文字についてみていきましょう。その過程は文字が正方形に最適化していく歴史でもあります。 仮名文字の源流「万葉仮名」 そもそも仮名文字とはどういう存在なのか、その成立のところからみていきましょう。 仮名とは漢字をもとにして作られた、日本独自の文字のことです。もともと日本は固有の文字というものをもっておらず、中国大陸から漢字が伝わることで文章を記すようになりました
ここに入力したテキストで下のタイトル文を書き換えることができます。 凸版文久明朝 R[Pr6/Pr6N] 目にやさしく、心にひびく。凸版文久体ファミリー 本文用である凸版文久明朝は、縦組みの読みやすさを第一に考えて作られました。凸版文久体ファミリーの中でもっとも代表的な書体で、戦前から受け継いできた凸版明朝体をベースに、現代に合うように明るく平明に磨きあげています。 現代のデジタルフォントに多く見られる文字の大きさやディテールを画一的に揃えるデザイン傾向と異なり、文字がもつ本来の形を活かした抑揚のあるデザインで、読むリズムを演出するように設計しています。 スクリーンメディアでの表示用としての利用も配慮されており、ディスプレイのバックライトなどで文字が細くならないように文字の太さが調整されています。 TOPPAN株式会社の書体は小さな文字でもよみやすくはっきりした形が特徴です。線がはなれてい
By arnoKath 最新の研究によると、フォントは言葉の意味とは別に、それぞれが独自に人の感情を刺激する要素を持っていることが明らかになっています。 The Science Of Comic Sans | Co.Design | business + design http://www.fastcodesign.com/3031622/evidence/the-science-of-comic-sans 「フォント」と似たような言葉としては「書体」「字体」という言葉がありますが、それぞれ以下のように定義することができます。 字体:文字の基本的な形を作る部分、文字の形のこと。 書体:「アルファベット」や「ひらがな」のようなまとまった文字について、一貫した特徴や独自の意匠を凝らした字形のこと。漢字でいうと、一般的に用いられる「楷書」、ハンコや書道・篆刻で用いられる「篆書」などがあり、コンピ
凸版印刷が開発する、電子コンテンツの閲覧に特化した新日本語フォントの第1弾がこの秋リリースされる。急速に電子化が進む中、活版印刷時代から出版文化を支え続ける印刷会社ならではのこだわりとは。 電子コンテンツの閲覧に特化した日本語フォントの開発に着手――凸版印刷が新プロジェクトを発表したのは3月。紙の印刷物のノウハウを豊富に持つ大手印刷会社が取り組む、電子デバイス上のコンテンツ閲覧に焦点を絞ったプロジェクトには業界の注目も集まる。第1弾となる「新凸版明朝体」のリリースを間近に控え、急ピッチで制作を進める今、新フォント開発の意図や目的、今後の展望や「印刷会社だからこその譲れないこだわり」について聞いた。 60年ぶりに刷新、読みやすさを追求 ゼロから作り上げるオリジナル新フォントは、タブレットやスマートフォンを始めとする電子デバイス上での利用と閲覧に最適化し、“電子出版用”をうたう。今秋、本文用明
思いっきり仕事中ですが腹が立って仕方がなかったのでブログ更新します(どういう動機だ!) 佐藤可士和氏がGUというファッションブランドのロゴをリデザインしたそうです。まぁ言ってしまえば元のロゴも大して良くはないのですが、その新ロゴというのが笑止千万な出来なので徹底的に図解して非難したいと思います。 まずはその新ロゴ。和文の方もグリッド多用しまくりで個人的には酷いと思うのですが、まぁ欧文書体デザイナーの自分としての本題はGUなので和文はさておきます。またネットでは色がIKEAだとかTSUTAYAだとかEUだとかブックオフだとか色に関してのツッコミが多いようですが、やはり自分としては文字の形そのものに注目したいと思います。あ、あとGUの配置も右寄りすぎますが文字の形そのものに以下同文です。なにせブログをなかなか継続して書けないこの自分を書かせる気にさせるほど酷いんですから。 ソースの画像は低解像
お金が急遽必要になったとき、お金借りる方法をどれだけ知っていますか? 世の中にはお金を借りる様々な方法があります。それらを知っているのと知っていないのとでは、人生が大きく違うと言っても過言ではありません。 令和の時代、生きていくには情報が最も大事と言われています。 情報を持っている人、仕入れるのが早い人がお金を稼ぐことができると言われているのです。 お金を借りるのもそれと同じです。金利を安く国から借りたり、申込の当日に即日融資で借りれるカードローンで借りたり、全ては情報で選択されることでしょう。 この記事は、さまざまなお金を借りる方法についてメリット・デメリットと共に、初めての人でもわかりやすく書いていきます。 簡単にお金を借りる方法ならカードローンがおすすめ 結論的な事を書きますが、お金を借りる簡単な方法は「カードローン」で借りることです。 多分、100人にお金を借りる方法を聞けば、60
フォントブログ閉鎖と一部記事の移管について 平素はフォントブログをご覧いただき誠にありがとうございます。 数年前よりブログの更新を中止したまま、諸般の事情で過去の記事は公開をしていましたが、 時代に合わない内容や、すでに古い情報をこのまま残しておくのは良くないと考え、 フォントブログを閉鎖することにいたしました。 これまでお世話になった方々、私に様々な機会を与えてくださった方々、 そして約25年間に当ブログをご覧いただいた方々に心より感謝いたします。 私自身2014年に関東から地元へUターンをし、 書体デザイナーやフォントメーカーの方、文字関係者の方と直接お会いする機会が減ってしまったこと、 また私自身の環境の変化により、以前のように情報収集をする時間の確保が難しくなってしまいました。 フォント好きとして初心に帰り、過去の一部の記事は順次個人サイト (PETITBOYS) のブログのほうへ
ポスターはデザイナーのアイデアの宝庫です。古今東西のデザイナーは、よりよく内容を伝えるために知恵を絞ってきました。その際、重要な役割を果たしたのが、文字を用いたデザイン=タイポグラフィです。文字は情報を正確に伝えるツールであるとともに、ポスター全体の印象を左右する大切なデザイン要素です。その意味で、タイポグラフィは、いわばポスターデザインの影の主役といえます。本展ではこのタイポグラフィに焦点を当て、20世紀を代表するポスター作品約110点をご紹介します。 一般 1000(800)円 大学生〔専修・各種専門学校を含む〕 800(640)円 小・中・高校生、65歳以上 500(400)円 *( )内は20名様以上の団体料金 *未就学児は無料。障がい者手帳をお持ちの方とその付き添いの方1名は無料 *教育活動として教師の引率する都内の小・中・高校生および教師は無料 (事前申請が必要)
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