5月8日、韓国のパク・クネ(Park Geun Hye)大統領に、アメリカの上下両院合同議会で演説する機会が与えられたことを、日本のメディアはもっぱら韓国政府、韓国系米人が活発にロビー活動をしたために実現したとの報道をしている。 しかし、外国の要人の米議会演説はロビー活動だけで実現するものではない。あくまでもその要人の人格、業績が検討されるとともにアメリカの国益、その時の思考、雰囲気が関係することを理解しておかねばならない。 外国の要人がアメリカ議会で演説したこれまでの例を見ると、現在は特にアメリカ建国の原則(建前)である“人権”“自由と民主主義の擁護者”という点が肝心であることがわかる。また、自分の政策がいかに世界に必要であるかなどを理解してもらい、出来れば感動させる“発信能力”がなければ招かれることはまずない。 逆にロビー活動で無理に招いてもらっても演説が逆効果になることがある。 (1