阪急阪神ホールディングス(HD)は14日、子会社の阪急電鉄が運営する宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)が中核のステージ事業で2023年度、売上高に当たる営業収益が前期から16億円の減収となる322億円だったと発表した。23年9月に宙組所属の女性俳優=当時(25)=が急死した問題を受け、一部公演の中止を続けていることが影響した。 HDは今年3月に上級生らによるパワーハラスメントを認め、補償する内容で遺族側と合意書を締結した。宙組は23年9月を最後に公演が行われておらず、今年6月20日の宝塚大劇場(同市)で再開するとしている。 大阪市内で開いた記者会見で、大塚順一執行役員は「適正な興行形態をつくっていきたい」と述べた。24年度の歌劇団事業は、相談窓口の設置など改革費用を計上する影響で減益を予想する。