VTuberはその進化の規模と速度の前代未聞さゆえに、そのブーム発生と、その後の異次元の発展の理由を明確にするのは非常に困難であり、明確な答えを持つものは少ないだろう。 日本のブームを目の当たりにし、アメリカでエージェンシーを立ち上げた男たちが語る、日米のVTuberの違いとは。 平成の終わりに空前絶後の大ブームを巻き起こし、令和の現在に至るまで発展を続けるVTuber(バーチャルYouTuber)文化は、基本的には日本国内でガラパゴスな進化を遂げてきた。しかし今再び海外シーンに熱が宿り、ホロライブEnglishのメンバーであるGawr Guraが史上最速でチャンネル登録者数100万人を達成するなど、国内シーンから見ても無視できない勢いを見せている。 そんな日本で起きた突然変異を目の当たりにし、アメリカでも同じことができるはずと考える男たちがいた。 それが今回お話をうかがうアメリカ初のVT
いや本当にちょっと待て。 いいか一番簡単な例を一つだけ挙げるぞ。 これだけでいいから読んでくれ WEBカメラとキャラクターを同期させるソフトとして最も有名なものを開発したのがルーマニアの会社https://store.steampowered.com/app/274920/FaceRig/:title そう、FaceRig、通称アライグマ(または犬)。 こいつを作ったのはルーマニアの会社だ。 初期のVtuberの多くが使っていた超有名ソフトだ。 Vtuberという概念が生まれるよりも前の時代に、顔を出したくないが口パクは同期させたい系の配信者に愛されたソフトだ。 こいつがあったからVtuberの歴史が始まったと言ってもいいようなソフトなのだが、これを作ったのはルーマニアの会社だ。 分かるか? Vtuberという概念の原点である「キャラクターと口パクを同期させてしゃべる」っていう発想は世界中
この記事は、あにまーれ新人の大浦るかこさんを紹介する記事ではありません。タイトル通り「大浦るかこはあにまーれリスナーの集合的無意識が作り出したVTuberである」という私の説について語る内容になっています。 初配信とはいえ前提知識は必要なので書きますと、大浦るかこ(以下敬称略で失礼します)はVTuberグループ「有閑喫茶あにまーれ」のメンバーとして2021年2月7日にデビューしました。記事執筆時点でデビューして2週間なので、ホヤホヤの新人だと言えます。あにまーれは一時期はメンバーが3人でしたが、1年前くらいから増員路線になって着々とメンバーを増やし、彼女と同期2人の加入によって12人という大所帯になりました。 個性豊かなメンバーが揃っているわけですが、大浦るかこはデビューして2日ちょっとでYouTubeの登録者数が1万人に到達し、これはあにまーれの中ではかなり速い方です。初配信でインパクト
企業・個人を問わず、毎日何十人もの新人がデビューしていくVTuberの世界。一方、すでに業界内には多くの才能が存在しているため、今の「推し」の動画・配信を追うだけで精一杯、新人まで気が回らないというVTuberファンも多いはず。そんな方に向けて送るのが本連載「データで見る、ツイ伸び新人VTuber」です。 分析・執筆は、Twitterのリストから随時2万人以上のVTuberのデータを収集して分析しているmyrmecoleonさんが担当。直近の7日間でTwitterのフォロワー数が急増したVTuberを数名紹介します。 こんにちは。myrmecoleonと申します。今回も最近勢いのあるVTuberを紹介していきます。以下は直近にTwitterのフォロワー数が急増したVTuberを並べたグラフです。今回はここから、いずれもフォロワーが15%以上増加した月野木(つきのき)ちろるさん、久檻夜(くお
おはようございます、ヨーテルです。 1月9日、10日の2日間にかけてにじさんじ麻雀杯が開催されました。 『にじさんじ』という大規模Vtuberグループが行った麻雀大会で、今回で2回目の開催。 前回の大会についても2つ記事を書いておりますので、よろしければそちらも併せてご覧ください。有料部分もありますが、大会のことについては無料で読めます。 【麻雀】雀魂屈指のお祭り企画。取れ高バッチリのあの試合を振り返る【にじさんじ最強雀士決定戦 観戦記編】 麻雀界から見たにじさんじ最強雀士決定戦 本記事では、10年間麻雀界を見続けてきた天鳳位である私ヨーテルが、本大会の感想、総評を述べさせていただきたいと思います。 全てにおいてレベルアップした にじさんじの麻雀大会は今回で2回目。しかし、今回は前回とは比べ物にならないほど進化した大会になったのではと思います。 まず単純に麻雀のレベルですね。にじさんじ、ひ
はじめにいらっしゃいませー!渋谷ハルです! 今回はYouTubeを伸ばすための戦略についての記事です。 どういった戦略で伸びたのかを言語化できるようにしておいたほうが自分のためにもなると思ったので、難しくて途中で筆を投げそうですが頑張ってみます。 YouTubeについて死ぬほど考え、とにかく実践を繰り返した末の知見が詰まりまくっているので、人によっては数万円出してもお釣りがくるレベルの内容だと自負しています(という流れで高額な商材として売ることもできるレベル)が、とりあえず公開当初は無料で全文読める形にしておきます。 もしかすると、後から有料にする可能性もあります。 この記事の非常に価値の高いところとして「伸び始めの時期についても書いている」ことです。 伸びたあとのYouTubeチャンネルを分析しても得られる情報は非常に少ないです。(例:既にファンが多いため1分間軽く雑談してるだけの動画で
Vtuberとして活動を初めて、大分経つ。時の流れは早く、『もう今月も終わりか』を何回も繰り返してきた。歳を取るようになってから時間経過の体感速度はどんどんと上がるばかりで、砂時計のくびれは太くなっているようだ。刺繍糸のように、つうっと流れていた砂は頼りなかったが、今この瞬間の、毛糸くらいの太さで流れていく砂は安心感がある。程よくぬるい。 配信で何度か口にした記憶があるが、Vtuberをしているうちに自分のなにかが『麻痺』した。 些細な言葉で傷付かなくなった。むぎのような子供にだって冷ややかな言葉を投げる存在がいることを知り、その言葉を正面から受け止め、傷付いていた。やがてその言葉に背を向けるようになり、さらに時間が経ち、気付けば正面から飛んできても、自分をするっとすり抜ける... 或いは、刺さらずに落下するようになっていた。『むぎ、こんなこと言われてるよ』と他人相手に心を傷める数少ない友
2020年通して面白かったVTuberを挙げる。 順不同、敬称略。 大賞天開司(てんかいつかさ 個人勢/BANs・YouTube/mildom・配信メイン) 2020は本格的に麻雀に取り組み多井隆晴プロにも褒められるほどに。名前負けやや解消か雀魂インターハイ大将戦での嶺上開花で逆転とか漫画かな? キズナアイ親分を麻雀配信に引っ張り込む功績もオリジナル曲も好評、全自動雀卓を買いに行った動画も人気と幅広く活躍しました緑仙(りゅーしぇん にじさんじ・YouTube/ツイキャス/bilibili・動画配信バランス型) 本名は仙河緑。Rain Dropsという音楽ユニットでメジャーデビューし音楽勢としての躍進を続ける歌は上手いがゲームと運動が致命的にできず、それを3Dで活かす?動画も人気にTiktokでバズる歌い手部分と、80年代漫画アニメや歌謡曲好きな部分が同居深読み歌詞人狼ゲーム、第二回緑仙オナ
ご無沙汰です。 今年1月に書いたnoteで「今年はもっと文章を書いていきたい」って言っていたのに、気付いたら2本しか記事を出さずに年末です。雑魚。 年末に何かは書こうと思って、そういや10年以上続けている趣味の「web小説」に関して振り返ったことなかったなぁ……と気付いたので、ちょっとそのトレンドの話。 「ソードアート・オンライン」に代表されるVRMMOモノ、「Re:ゼロから始める異世界生活」に代表される異世界転生モノ、「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」に代表される悪役令嬢モノ、「盾の勇者の成り上がり」などの追放モノ…… これらのアニメ・ライトノベル作品はweb小説から書籍化・メディアミックスされたものですが、どれもweb小説投稿サイト内の一大ジャンルとして大流行していました。サイトごとに人気ランキングがあるんですけど、ランクインした作品が全部このジャンルだった
そんな中、海外で「VTuber」としてデビューし、個人活動を行っている人も続々登場しています。しかし、国内からではそうしたVTuberの活動を追うのは難しいところ。そこで今回は海外のVTuber事情に詳しいバーチャル翻訳者のDenise(デニス)さんに、昨今の状況について詳しく話を聞きました。 ーー海外の個人VTuberに注目しはじめたのはいつ頃でしたか? また当時の界隈の雰囲気はどのようなものでしたか? Denise: にじさんじやUpd8が台頭しはじめた2018年中ごろだったように思います。当時はそもそも海外での「VTuber」という概念自体の認知度が非常に低く、VTuberを名乗っていた配信者や動画投稿者は両手で数えられるほどで、それを見に来るファンも非常に少ないものでした。 イメージとしてはオタクの間でようやく「キズナアイちゃんなら見たことある」という感じでしょうか。当時は私が彼ら
【2022/01/04 追記】 記事公開から日がたち、状況も大きく変化しました。VTuberファンも増え続け、当時の状況に詳しくない方も多くなったことでしょう。 そこで、楠栞桜やアイドル部を知らなくても理解できるよう、簡単な追記と表現の修正を行いました。 ここしばらくのVTuber界は炎上続きだ。Twitterで #Vの炎上 がトレンド入りするなど、「VTuber界は炎上が多い」と内外に認識されつつある。 つい最近もにじさんじの「金魚坂めいろ」さんが契約解除され、「夢月ロア」さんとともに炎上した。 炎が燃え広がり、憶測が憶測を呼ぶようになると、次のような言葉がぽつりぽつりとつぶやかれた。 「楠栞桜を忘れたのか」 「楠栞桜」さんは個人勢VTuberで、活動開始は2019年12月末から(本格的には2020年1月から?)と活動期間は決して長くないものの、登録者数180,000を超える人気VTub
炎上どころではない本物の荒らしがどういうものであるか、ホロライブのVtuber「桐生ココ」をtwitterで検索すれば見ることができる。 しばらく荒らしを眺めていただけだったが、発端からもう1ヶ月経つので雑感を書いておく。 まず、桐生ココが謹慎していた9月27日から10月18日の間、桐生ココのアカウントツイート上で発生していたのは炎上と言っていいだろう。 一方で、桐生ココやそのファンが活動するためのハッシュタグ上では、本来の用途とは関係ない内容のツイートを連投し占領するタグ荒らしが行われ、今も続いている。 タグ荒らしで印象的だったのは、"vote for Trump"ツイートから始まる新規アカウントが多く見られたことだ。 トランプ支持を示した後に荒らしを行うことで攻撃的なトランプ支持者を演出しているものと思われる。どんなキャンペーンが張られているのかは知らないが、この騒動に乗っかった集団が
概要タイトル通りですが、にじさんじ所属バーチャルライバーの金魚坂めいろさんと夢月ロアさんを取り巻く一連の騒動についてをなるべく中立な立場から客観的に「今までにあったこと」のみを時系列順に並べました。 日時が不明の事柄につきましては「?月?日」と書いています。日時と重要だと判断した部分は太字で強調しています。 記事の正当性を保証するために公式声明文を引用して添えてあるので重複する表現があるのはご了承ください。 また、鳴神裁氏が公開していた内部情報につきましては公式声明文により一部が事実であることが判明しているため、事実であることが確定している情報だけを引用しています。 公平性が損なわれていると判断した部分には補足説明を入れています。 なお、当記事にはどちらかを貶めるような意図はありません。 両者を対立させるような意図も当然ですがありません。 情報の過不足や誤字脱字など何かお気づきの点がありま
(2020/09/28 4:11追記) ウッソだろカバー⋯⋯いつだってマズい対応ばっかりしてきたお前、今回も火に油じゃねえか。 この解説だけで終わる程度の話がとんでもない方向に発展しちまった。俺にはもう何がなんだかわかんねえよ。 下の打ち消し線は今引きました。 - これはファンの内紛なので興味ない人は帰ってください。 本日はバーチャルYouTuber桐生ココ(ホロライブ所属)の炎上騒動について話します。 起点桐生ココがYouTube配信中(bilibili同時送信)にGoogleの画面を表示しながら自身の視聴者の属性を語っていたところ、国(Google Analyticsの表記では地域と出ない)の欄に台湾が表示された。 反応これにより中国共産党(注1)の検閲が発生し、bilibiliの桐生ココのアカウントで放送権が喪失する。 これが一時的なものか、同じ事務所(法人)に所属する別タレントに波
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