1960年東京生まれ。早大在学中に中国政府給費留学生として2年間中国留学。卒業後、新聞、民放台北支局長などを経て現職。時事評論、競馬評論を日本だけでなく中国・台湾・香港などでも展開中。
「みなさん、朗報です! 日本政府が提供するアストラゼネカ製ワクチン124万回分がすでに台湾に到着しました。このために奔走してくれた日台双方の官民関係者に心より感謝します。みなさまのおかげで私たちは価値観の共有に基づき、互いを信頼し助け合うという『台日友好』の神髄を改めて確認することができました」 台湾総統・蔡英文は6月4日午後、日本政府が無償援助したコロナワクチンが台湾桃園国際空港に到着した直後、ビデオメッセージを公開した。蔡英文は白のマスクを深く装着し、その表情を窺うことはできないが、喜色満面であったことは間違いない。 ワクチン到着後、その窓口になった日台間の民間交流窓口、日台交流協会には感謝のメッセージや花束が殺到。台北のランドマークである台北101には感謝の言葉が点灯された。日本でも、一連のことを好意的に取り上げる報道が相次いだ。 しかし、台湾市民の受け止め方は、実際は歓迎一色とはい
新型コロナウイルスへのWHO=世界保健機関の初期対応をめぐり、台湾当局は、去年12月にWHOに送った文書を公表し、中国でヒトからヒトへの感染が疑われる事案が起きていると警告していたと強調しました。 WHOの対応を批判するアメリカに歩調をあわせた形です。 これについて台湾当局は11日、WHOに対して去年12月末に送った通知の全文を公表しました。 文書には「中国の武漢で非定型の肺炎が少なくとも7例出ていると報道されている。現地当局はSARSとはみられないとしているが、患者は隔離治療を受けている」などと書かれています。 台湾の陳時中衛生福利部長は会見で「隔離治療がどのような状況で必要となるかは公共衛生の専門家や医師であれば誰でもわかる。これを警告と呼ばず、何を警告と呼ぶのか」と述べ、文書はヒトからヒトへの感染が疑われる事案が起きていると警告していたと強調しました。 台湾は、WHOの対応は中国寄り
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