不動産デベロッパー会社の社長が横領容疑の疑いで逮捕され、のちに冤罪と判明したプレサンス事件。無罪を勝ち取るまでの道のりは困難を極めるものだったという。 【映像】冤罪から自分を守る方法 2019年、大阪の不動産会社プレサンスコーポレーションの創業社長・山岸忍氏は、身に覚えのない横領容疑で逮捕された。学校法人の土地売却をめぐり、21億円もの不正流用が発覚。そのうちの18億円を山岸氏個人で捻出していたため、業務上横領罪の疑いで大阪地検から逮捕、起訴された。 山岸氏は、土地売却の前の学校移転などの再建費用として貸付けた認識だったが、実際は、新理事長が学校法人の理事を買収するために資金が使われていた。大阪地方裁判所は山岸氏に無罪を言い渡した。 この「プレサンス冤罪事件」では、言葉巧みに有罪へといざなう検事に対抗すべく、山岸氏は9人もの最強弁護団を結成。それでも独房から外に出られるまでは248日間、そ