感情が先理屈が組み上がると,「自分は冷静に理路整然とその理屈を組み立てたんだ」とも思いがちです。 でもそれは錯覚のようなもので,発端は「カッとして」「ムカッとして」「なんだかイラつく」「何となく気に入らない」というところからスタートして,そこにあれこれと理屈をつけ始めていく,というのもよくあることです。 自分自身は「そうではない」と思い込みがちなのですが,ふとしたときにそんなことに気づくこともあります。そういうことはありませんか? 被害者にも落ち度があるこういう場面でもよく起こります。 夜中にひとりで歩いていて襲われた女性に対して,「夜中にそんなところを歩いているから襲われるのでは」「そんなところを歩くなんて,警戒心が足らなかったのでは」「そういう状況だったんだから,しょうがない面もあるのでは」「一方的に犯人ばかり悪いと責めるのは,ちょっと納得できない」…… こういう意見がよくみかけるもの