猫迫害の暗黒時代 5~15世紀にかけての時代は、一般的に中世と呼ばれますが、猫たちは「船猫」として丁重に扱われる反面、魔女の手先として迫害されるという暗黒時代も経験します。 この時代には魔女と言うものが本当に存在していると広く信じられていました。魔女とは、悪霊と交わり魔力を得たという女性のことで、特に中世においては人々に災厄をもたらすと考えられていました。特に15世紀に入ると、魔女と魔術に関する書物が一種のブームとなり、また16世紀から17世紀に入ると、無実の人々に言いがかりをつけて「魔女」として処刑する「魔女狩り」が最盛期を迎えます(「魔女狩り」が行われた理由には非常に多くの説が乱立しています⇒魔女狩り) 多くの宗教指導者が「猫は魔女の手先である」と吹聴すると、猫も迫害を受け始めます。魔女と猫とが結び付けられたのは、猫の「非従順性、夜行性、そして暗闇で不気味に光る目」などが要因として考え