[ニューヨーク 15日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で下落した。日銀の追加緩和見送りが影響した上に、米小売売上高がさえない結果となったことや原油安を受け、リスク回避の円買いが広がった。また英紙による最新世論調査結果で欧州連合(EU)離脱派が残留派をわずかに上回ったため、ポンド安も目立った。 ドル/円JPY=は終盤の取引で0.6%安の113.12円。 朝方に2月の米小売売上高が発表されると、ドル/円の下落率が一時1%を超える場面があった。2月の売上高は前月比0.1%減で市場予想ほど減少しなかったが、1月分が0.2%増から0.4%減に大きく下方修正された。 日銀の黒田東彦総裁は会見で、マイナス金利の実体経済への効果見極めにはある程度の時間がかかると発言した一方、必要なら効果が十分に表れる前に追加緩和に踏み切る可能性を示した。それでも円買いの流れは変わらず、日銀が1