■序論 日本国海上自衛隊の艦艇に、「おおすみ」級輸送艦がある。下に掲げた写真がその2番艦「しもきた」であるが、就役当時本級はその形状から、「空母である!」「軍国主義の復活!」「自衛隊海外出兵の準備だ!」「侵略の準備だ!」などと自称進歩系知識人や各種マスコミでさんざん叩かれた。そして、今でも妄想主義的な彼らの一部は本級を空母と呼んで憚らない。なるほど確かに、形だけを見れば空母に見えなくもない艦容である。 「しもきた」 しかしなぜ軍事兵器の専門家でもない彼らが、只の船を一目見ただけでその艦種や目的が分かるのだろうか。彼らの言い分の根拠は恐らく、本級の甲板が艦首から艦尾まで平な「全通甲板」であるということに集約されるだろう。 彼らにすれば全通甲板を持っていればそれはつまり空母なのだそうだ。全く馬鹿馬鹿しい論である。只一つの外見の共通項だけを見て本級を空母であると断じるのは、四足動物だからといって
民間船より護衛艦の方が弱い? 護衛艦”くらま”と韓国のコンテナ船が衝突事故を起こしました。くらまの船首が、コンテナ船に突き刺さったかっこうです。両艦船ともに破損しました。ところが壊れ方をみると、なんと民間のコンテナ船よりも、軍用艦である”くらま”の方が派手にぶっ壊れているように見えます。 毎日新聞より これを意外に思われた方も多いようです。護衛艦と商船がぶつかって、護衛艦の方が壊れるなんて、とビックリなさったり、自衛隊はそんなので大丈夫かと憤ったり、というようなご感想が散見されました。*1これらは私には思いつかない気づきであったので、なるほどと思いました。 軍艦というか護衛艦というのは民間船より固くて丈夫に決まってるだろう、というイメージをお持ちの方が多いのですね。ですが実は護衛艦がコンテナ船より衝突に弱いのは自然な話で、特に驚くほどのことではありません。 なぜでしょう?というのが今回のテ
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