内田樹先生の「下流志向」によれば、現在の子供や若者たちは「自分らしさ」という幻想に取り付かれて「学ぶ」ことをしなくなったからニートやフリーターや派遣社員といった「下流」に押し込められなければならないのだそうな。お前らが下流なのはそれだけお前らが愚かでだめな人間だからだ、といいたいらしい。 そこで先生は、「学ぶ」ということを、先日のブログでこのように説明してくれている。 ____________________ なぜ「自分らしさ」の追求が階層の再生産に加担することになるのか。理由は簡単である。それは、「自分らしさ」を追求している人間は、「学ぶ」ことができないからである。「学ぶ」という行為は次のような単純なセンテンスに還元される。 「私には知らないこと、できないことがあります」 「教えてください」 「お願いします」 これだけ。 これが「学び」のマジックワードである。これが言えない人間は永遠に学