フルモデルチェンジ不要!とさえ思わせられるフィアット『500』。日本の軽自動車でなぜこういうクルマが登場しないのだろう?と思わずにはいられない、愛着が持てる真の実用コンパクトカーだ。 先ごろ2ペダル(オートマティカ)も追加した500Sはスポーティなムードが“打ち出し”のモデル。北米市場進出のタイミングから設定された前後大型バンパーは、アバルトのそれよりイカつさがなく、実車に接しスグに目が馴染んだ。15インチの専用ホイール(タイヤは185/55R15)も、上品で大人びたセンス。専用色の「グルーヴメタルグレー」とチタニウムグレーの各部アクセントが施された外観も、大人の色気を感じさせる。 インテリアでは専用シートがいい。スポーティ過ぎず日常の乗り降りもスムース。コンパクトカーのシートながらシッカリした造りなのは日本車が達成できていたいところだ。ステアリング、シフトノブなども専用品になっており、標