岩手県のほぼ中央に位置する紫波町は「オガールプロジェクト」でまちづくりを展開し、全国から注目を集めている。その中心的役割を担うのが岡崎正信氏だ。彼が手掛けたオガールは視察を含め、全国から100万人が訪れるようになったが、今なお町は成長を続けている。前編ではオガールプロジェクトと幼少期から高校までの岡崎氏の歩みを紹介する。 奥羽山脈と北上山地に挟まれ、中央に北上川が流れる自然豊かな紫波町。基幹産業は農業で、もち米やフルーツの生産などが盛んなこの土地に、約3万3000人が暮らしている。 その紫波町が全国から大きな注目を集める要因となったのが「オガールプロジェクト」だ。 過度に国の補助金に頼らない公民連携の同プロジェクトは、新たな都市と農村の結びつきを目指しており、岡崎正信氏はその企画立案から携わり、中心人物として現在も活躍している。 「オガール」は、成長を意味する紫波の方言「おがる」と、フラン