青野さんは01年に結婚した際に「妻の姓」を選択する一方、仕事では旧姓の「青野」を通称として使用してきた。しかし、株の名義は結婚後の姓に変更する必要があったといい、法律で夫婦別姓が許されているのなら本来は不要な手数料がかかるという。また、ビジネス上の不便も多くあるとして、18年1月、そうした不都合から生じた精神的苦痛に対する慰謝料などの支払いを国に求めて提訴した。 原告側は今回の訴訟で、日本人と外国人が結婚した場合は戸籍法の規定で夫婦別姓が選択できるのに、日本人同士の結婚でこうした規定がないのは「法の下の平等」を規定した憲法に違反すると主張した。 高裁は「国会で論ぜられるべきだ」と言及 これに対し、高裁は「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」という民法750条は、日本人と外国人が結婚した場合に適用されないと指摘。このため、日本人同士の結婚と比較できないとし、「差別だと
「亀井氏、夫婦別姓法案に反対を表明」 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100127/stt1001271842008-n1.htm 民法を改正して、夫婦別姓を認めるメリットは、「税・社会保障IDといった社会インフラを整える」ことにある。男女差別だとか(法律上は夫・妻どちらの姓も選べますから)、どちらが望ましいというところに国が介入すべきではなく、制度のほころびを修正するための制度と理解すべきだろう。 夫婦別姓というネーミングの印象はあると思うが、この法案に反対ということは、すなわち戸籍制度(=現在の日本における身分登録制度)の軽視を意味している。 夫婦がそれぞれの旧姓を保持することに対して、賛成・反対を問うたところで、あと何百年経っても結論は出ないだろう。同姓であることに価値を見いだす人も、自分の生来の姓を男女と話図引き継ぐことに価値
選択的夫婦別姓を考える超党派勉強会が十四日、国会内であり、与野党議員約四十人が出席した。来月は自民党が単独で勉強会を開催予定。慎重だった同党内に容認論が出始めるなど、法改正の機運が生まれつつある。 (大杉はるか、坂田奈央)
衆議院の代表質問で、心ない野次が飛んだようで、その時の様子が早速新聞記事になっている。 「心ある野次」といったようなものがあるのかどうかはともかくとして、今回のこの野次に関しては、野次を飛ばした行為そのものよりも、野次の内容をくわしく分析せねばならない。 記事によれば、1月22日の衆議院で、国民民主党の玉木雄一郎代表が選択的夫婦別姓の導入を求める発言をしたタイミングで、 「それなら結婚しなくていい」 という趣旨の野次が 「自民党席の女性議員から飛んできた」 のだという。 なるほど、心ない野次だ。 しかしながら、心ない野次を飛ばす人間にも、やはり心はあるわけで、今回は、その彼または彼女の「心」について考えてみたい。 選択的夫婦別姓については、これまで、ほかのところにも何回か寄稿したことがあって、その度に同じことを書いている気がしている。もっとも、夫婦別姓のような隅々まで論点のはっきりしている
平成28年度に厚生労働省が発表した人口動態統計特殊報告によると、結婚時に夫の姓を選択した夫婦の割合は、40年前では99%。2015年でも96%を超えている。結婚したら夫の姓に変えることは、今現在でも日本では「標準」だ。 でも、その標準像の裏にある「姓を変える苦労」を、姓を変えなかった夫達はどこまで分かっているのだろうか。少なくとも私は、結婚してから10年が経ち、妻が感じる「苦労の本質」を告白されるまで何も分かっていなかった。 キャリアの事実上のリセットになる場合も 姓を変える苦労は既婚女性が生きていくあらゆる場面で起こるが、まずは、妻が仕事上で経験したある出来事を紹介したい。 妻はかつて、大学院に進学し自然科学の研究を行っていた。在学中に受けた壮絶なマタハラにより、博士号を取得後キャリアを変えたことは以前の記事「子連れの妻が『Dr.』であることを空港で疑った日本の深い闇」に書いたが、ハラス
SNS上では時々「別姓の夫婦が子どもを持つこと」への懸念や偏見が飛び交います。実際は何か困ったことが起こるのでしょうか? 選択的夫婦別姓を望む男性研究者・大ねこさんが、実際に姓の違うお子さんを育てた立場から全国陳情アクションに寄稿してくださいました。 ※写真はイメージでありご本人ではありません。 はじめに現行の強制的夫婦同姓制は、姓の変更を強いられる側にとっては大きな負担です。 銀行口座・運転免許・パスポート等の名義変更はもちろん、国家資格などは戸籍名でないと容認されないのに、本来姓での実績が新戸籍名と紐付けできなくなることなど、名前がビジネスや学術活動の看板となる現代人にとって、不都合や負担は枚挙に暇がありません。 私は、改姓によって自分がそのような目に遭うのは嫌でした。そして、自分が嫌なことを妻に強いるとすれば、自分を許せなくなるだろう、と考えたのです。そこで法律婚を断念し、事実婚を続
選択的夫婦別姓制度の導入や国会での審議を求める意見書や、関連する請願、陳情を、今年一月~十月、都内の十八議会が可決・採択したことが、市民団体「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」のまとめで分かった。二〇一五年に最高裁が夫婦同姓の民法の規定を合憲として以降、全国の議会でも意見書の可決などは増えている。全国陳情アクションは「当事者の焦りや怒りが影響している」と指摘する。 (中村真暁) 板橋区議会は先月、意見書を可決した。区民三人が連名で陳情し、各会派に夫婦別姓を認める必要性を説き、反対する議員にも説明を重ねるなど、区議会に働きかけた。 三人のうちの二人、三十代男性と二十代女性の事実婚夫婦は「別姓が認められれば、すぐにでも結婚したい」と話す。女性は子どものころ、両親の離婚で、父の姓から母の旧姓に変わった。偶然にも、事実婚の男性の姓が父の姓と同じで、「思い出したくない過去もあり、この姓にはなりたく
女性にとって、結婚は憧れの将来の夢……。しかし、そんな常識が変わりつつあります。みなさんは、あえて結婚しない「AK女子」という言葉を聞いたことがありますか? 名字の変更や出産など、女性は、結婚で変わることが男性よりも多いです。たとえば結婚で姓を変えるのは女性が96%とほとんどです。 今回取材したのは、一度は結婚を選択したものの、日本の夫婦・結婚の制度に疑問を覚えたAK女子・楢橋千尋さん(仮名・27歳)です。 一度結婚したけれど……夫婦同姓に疑問 「26歳で結婚した人は、大学生の時から付き合っていた私の生涯で唯一の恋人です。研究室で出会った彼とは、お互いに初めての恋人として付き合い始め、そのまま7年を共に過ごし、結婚まで至りました。 ただ、私は昔から日本の女性の社会進出の不徹底ぶりや、結婚における男性との扱いの違いなどに疑問を持ってきました。そして自分が実際に結婚して、それまでの自分の名前を
通称使用法律婚からペーパー離婚をして事実婚カップルになられた、落語家であり僧侶である露の団姫さんと夫である太神楽曲芸師の豊来家大治朗さんが、当アクションへの応援メッセージを寄せてくださいました。 露の団姫さん(落語家・僧侶)私、落語家で天台宗僧侶の露の団姫と申します。 太神楽曲芸師の夫と結婚して8年。私たちは宗教も姓も違う夫婦です。 ◆宗教の違う二人 私は天台宗の僧侶でもあります。そして、夫はクリスチャンです。結婚当時は「夫がクリスチャンなら妻もクリスチャンになるべきだ」と強烈なバッシングを受けました。しかし、なぜ結婚したら妻が夫の宗教に合わせなければならないのでしょうか。それは家制度がとっくの昔に終わった現代でも、疑問を抱くことすら許されない風潮にあります。 私にとって仏様は親のような存在ですから、夫にとってイエス様は親です。人間、人それぞれ親が違って当たり前ですし、結婚したらお互いの親
国立社会保障・人口問題研究所が発表した「全国家庭動向調査」で「夫、妻は別姓であってもよい」が初めて5割を超えるなど、(調査は2018年7月に実施)選択的夫婦別姓を求める動きが高まっている。 男性議員の中には「妻の不倫」を心配する人がいる一方、医師、政治家、“子連れ再婚”など、さまざまな事情から選択的夫婦別姓に賛成する女性たちがいる。 昭和大学病院呼吸器アレルギー内科、睡眠医療センターで医師として働く伊田瞳さん(31)は、結婚時に夫の姓になった。診療放射線技師の夫から「できれば名前はそちらが変えて欲しい」と言われたからだ。仕事でも旧姓を通称使用せず、夫の姓を名乗っている。 地方出身の夫の両親に比べて近くに住む伊田さんの両親は頻繁に夫婦の家に来ており、伊田さんいわく、「夫は実質“お婿さん”状態」だそう。 伊田さん夫婦には1歳になる息子がいるが、子どもが生まれて以降はなおさらだ。 「私は元々、苗
既婚女性のうち、同性婚を法律で認めるべきだと考える人は7割、夫婦別姓でもよいと考える人は5割いる――。こうした実態が、国立社会保障・人口問題研究所が13日に発表した「全国家庭動向調査」で明らかになった。同研究所は「家族のかたちについての考えに変化の兆しがみられる」と分析する。 調査は、出産・子育ての現状や家族関係の実態を把握するため1993年に始まり、家事や育児を担うことが多いとして女性を対象にした。5年ごとの実施で、今回で6回目。昨年、配偶者のいる女性6142人の回答を集計した。 初めて同性カップルについての考え方を聞いたところ、「同性婚を法律で認めるべきだ」への賛成は69・5%、「同性カップルも男女のカップルと同じように子どもを育てる能力がある」は69・4%だった。 「夫、妻は別姓であってもよい」は、前回調査より9・0ポイント増の50・5%となり、調査開始以来、初めて5割を超えた。「夫
自民党の小泉進次郎衆院議員は9日、東京都内であった経済同友会主催の講演で、アナウンサーの滝川クリステルさんとの結婚について触れ、「もし選択的夫婦別姓の環境が整っていたら、私はその(夫婦別姓を選ぶ)可能性があったと思う」と語った。 小泉氏は「選択肢を増やすだけなのに、反対する人がけっこういませんか。今まで通り、同姓がよければ選べば良い。私と妻はお互い社会に出て仕事をしている。(制度の改正が)進まない今の日本は、変えていきたいと、ますます思う」と話した。 先の参院選では公明党、立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党は選択的夫婦別姓の導入を公約に明記した。自民党は旧姓使用の拡大で対応するとの立場で、安倍晋三首相は「経済成長とは関わりがないというふうに考えている」と、賛否を明確にしなかった。(三輪さち子)
こんばんは、塩谷舞です。 いつもこう名乗ってますが一応、塩谷は旧姓です。 さっき、TwitterのTLにふと流れてきたこのツイートをみて、めちゃくちゃ腑に落ちた。 "政治のこと"って考え方をさせる教育がそもそも微妙で、 今日君が払ったお金も、親が稼いだお金も、 使ってるバスも電車も、 行ってる学校も、数年後の子育ても、 来年辺り日本も戦争するのかどうかも、 生活に関わってる全ての事の話だよ。ただの日常の話さね。 — SKY-HI(AAA日高光啓) (@SkyHidaka) July 20, 2019 あぁ本当に、生活のこと、日常のことなんだよなぁ、と。 ということで今日は、私の日常の話をします。 🐈 🌱 2年前の夏。結婚して苗字が変わった。 結婚するにあたって、「さて、どちらの苗字にしようかねぇ」という話し合いをした。世の中としては96%が男性側の姓にあわせるらしいので、それが「普通」
恥ずかしながら今まで政治に疎く、苦手意識さえ持っていた。それでも今回の選挙には必ず行かなければいけないし、周りの若い人にも一人でも多く行ってほしいと願い、SNSでの情報発信を強めるようになった。 そう思ったきっかけは、夫婦別姓を選択できないことだった。 自分たちにとっての当たり前が許容されない 私自身、今年の秋頃にパートナーとの結婚を予定している。料理は彼が担当し、洗濯物は私が担当する。私は気が強く、意見をはっきり言う人間だし、彼は一歩リードするというタイプではなく、後ろからそっとサポートしてくれるような優しい人間だ。そして甘いものや可愛らしいキャラクターが好きだったりする。私たちは、いわゆる日本の「女性らしさ」や「男性らしさ」の範囲の中で生きてはいない。私も彼も、女性性や男性性に対し無頓着だ。 夫婦同姓が求められる中で、女性が我慢を強いられる日本の様子は男女差別に値すると感じていた。実際
参院選の候補者を対象にした朝日新聞社と東京大学・谷口将紀研究室との共同調査で、夫婦別姓の賛否をめぐり、自民党で反対派が賛成派を上回っているものの、かつての調査に比べ反対派が半分以下と大幅に減ったことがわかった。有権者の間で賛成派が増えたことも影響しているようだ。 「夫婦が望む場合には、結婚後もそれぞれ結婚前の名字を称することを法律で認めるべきだ」との問いへの賛否を5段階で尋ねたところ、回答した自民候補68人のうち、「反対」または「どちらかと言えば反対」と答えた反対派が28%で、「賛成」または「どちらかと言えば賛成」と答えた賛成派の19%を上回った。 自民以外の主要政党は賛成派が圧倒的に多数を占める。連立を組む公明党が92%に上るほか、「政権とは是々非々」を掲げる日本維新の会も81%。1人区で共闘する立憲民主、共産、社民の各党は回答した候補全員が、国民民主党も85%が賛成派だった。 一方、自
21日投開票の参院選で、選択的夫婦別姓が争点として浮上している。日本記者クラブで3日に行われた与野党7党首の討論で挙手による賛否が問われ、安倍晋三首相(自民党総裁)だけが手を挙げなかったことから、政党間の態度が明確になった。最高裁判決で「国会で論ぜられるべき問題」と指摘されて4年。果たして議論は進むのか‐。 「わざわざ結婚を知らせたくないのに」。商社で働いていた福岡市の40代女性は、結婚で夫の姓に変えた当時を思い返す。名前が入る社用のメールアドレスなどの変更を求められ、関係先に結婚の報告と変更を依頼。相手に一手間を強いる申し訳なさも感じた。 夫婦の9割が結婚の際に夫の姓を選んでいるが、いずれ離婚や再婚を選択する人もいる。姓の変更と同時に私生活が周りに知られ、本来なら不要な「苦痛」を受ける人も少なくない。 政府によると、夫婦同姓を法律で規定している国は日本以外に把握されていない。最高裁は20
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