ペンタックス「K10D」は、1020万画素CCDを搭載した多機能なデジタル一眼レフ機だ。今年7月に発売した「K100D」で実現したCCDシフト式の手ブレ補正機構「SR」を強化しつつ、新たに自動ゴミ除去機構「DR」や新エンジン「PRIME」を搭載し、さらにボディの防塵防滴化やAFなどの性能アップを図っている。 K100Dはビギナーにも扱いやすい製品だったが、今回のK10Dはエントリー層よりもやや上のクラス、主に写真愛好家層をターゲットにしている。そのため、ボディは一回り大きく重くなり、ボタンやダイヤルの数が増えた。ビギナーが手軽に撮るための「ピクチャーモード」が省かれ、かわりに絞りやシャッター速度、感度を自在に操って撮れる撮影機能が充実した。カスタム設定が豊富になり、自分の撮影スタイルに応じて操作性を変更しやすくなったことも見逃せない。