「中小貴族団体の貴族」と名乗り、「平民」と呼ばれるファンが心待ちにする唯一無二の世界観の舞台を作り上げてきた札幌の劇団「シークレット歌劇團0931」。大人の笑いを随所にちりばめた内容と、豪華で凝った演出に熱烈なファンを持つ劇団が、今年で創設20周年を迎えました。節目の年に、活動を振り返りその魅力に改めて迫るメモリアルブック「貴族の世界 シークレット歌劇團0931」が11月10日、刊行されました。本を紹介するとともに、脚本・総合演出を担当する主宰の愛海(いとうみ)夏子さんに、インタビューしました。(文化部 中村公美) 「シークレット歌劇團0931」は2002年、宝塚歌劇団に着想を得て、札幌在住の女性2人が、「夢組」トップの銀河祐(ぎんが・ゆう)と紅雅(こうが)みすずを名乗り結成。ミュージカル仕立ての芝居とレビューショーで構成した公演を行う。現在の団員は男女7人。自らを「中小貴族団体の貴族」、