オウム真理教幹部に殺害された坂本堤弁護士(当時33歳)が遺体で発見された新潟県上越市名立区の大毛無山で6日、名立南部仏教会の僧侶6人が献花、読経して一家の冥福を祈った。殺害からまもなく30年。永春泰禅会長(74)は「慰霊祭を通して、日本を震え上がらせた大事件があったことを、特に若い人に向けて語り続けていく責任がある」と話した。 坂本弁護士は、オウム真理教信者の脱会支援に取り組んでいた1989年11月、自宅で教団幹部に襲われ、妻の都子(さとこ)さん(当時29歳)、長男の龍彦ちゃん(当時1歳)とともに殺害された。坂本弁護士と都子さんは95年9月6日に大毛無山中と富山県魚津市で、龍彦ちゃんはその4日後に長野県大町市で遺体で発見された。