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文学に関するspirobisのブックマーク (17)

  • 「感動ポルノ」と『聲の形』、「俗情との結託」と『君の名は。』 - やしお

    アニメ映画の『聲の形』が「感動ポルノ」と批判されているのを見かけて、それは違うんじゃない? むしろ『君の名は。』の方が感動ポルノにずっと近いのでは、と思った。同時に、感動ポルノという言葉より、60年以上前からある「俗情との結託」という言葉で考えた方がより正確に捉えられるとも思った。(「欲情」ではなく「俗情」です。) その辺を、差別って何なんだろうかという点も含めて一度整理しておこうと思って。 感動ポルノ、差別、俗情との結託のスコープの違い 俗情との結託:通念を無批判に肯定することで作品を成立させること 差別の構成要件:現実に人を不当に苦しめている通念を、無批判に肯定すること 感動ポルノ:障害者(あるいはマイノリティ)への差別意識を内在化させた上で、受け手の気持ちよさを成立させること だとすると、こういう包含関係になる。 ここで「作品」とは、単独の作品でも複数の作品群でも構わない。 感動ポル

    「感動ポルノ」と『聲の形』、「俗情との結託」と『君の名は。』 - やしお
  • 原作者として、 映画業界の性暴力・性加害の撲滅を求めます。

    私たち、物語の書き手と映画業界は、特殊な関係にあります。私たちは、映像化のお話をいただき、許諾することはできても、制作に関わることはほぼありません。演者の方々が登場人物に息を吹き込み、想像でしかなかった物語がスクリーンに映し出される感動は、作者として何にも代えがたい幸せです。けれどそれが、どのような環境で作られるか、私たちは知り得ないのです。 原作者の名前は、映画の冒頭にクレジットされ、その作品がいかなるものであっても、自分の生み出した物語である責務を負います。映画制作の現場での性暴力・性加害が明るみに出たことは、原作者という立場で映画に関わる私たちにとっても、無関係ではありません。不均等なパワーバランスによる常態的なハラスメント、身体的な暴力、恫喝などの心理的な暴力等が、業界の体質であるように言われるなかで、今回、女性たちが多大なリスクを背負って性被害を告白したことは、業界の内外を問わず

    原作者として、 映画業界の性暴力・性加害の撲滅を求めます。
  • 松本人志「俺はごめん、払いたくはない」発言、杉田水脈ツイートを「脂肪の塊」で考える - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

    「水商売のホステスさんが仕事休んだからといって、普段のホステスさんがもらっている給料を、我々の税金で、俺はごめん、払いたくはないわ」松人志『ワイドナショー』(フジテレビ)4月5日 書評家の豊崎由美は戦慄した。松人志のこの発言を生んだ背景は、あの名作にそっくりじゃないか、今の状況にそっくりじゃないかと。今読むべき「脂肪の塊」をワイドにレビュー。 知らなくても恥ずかしくない フランスの作家モーパッサン(1850〜93年)に「脂肪の塊」という有名な短篇作品があります。有名と言ったって、知らなくても恥ずかしがらなくて大丈夫です。なんたって、1880年に発表された古い小説ですから。 舞台となるのは、普仏戦争でプロイセンに敗北した1871年のフランスです。プロイセン軍が戦勝国としてルーアンの町を占拠。そんななか、知り合いのドイツ人士官のつてを辿り、町から出る許可を取りつけた人々が4頭立ての大きな乗

    松本人志「俺はごめん、払いたくはない」発言、杉田水脈ツイートを「脂肪の塊」で考える - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
    spirobis
    spirobis 2020/04/13
    この視点でのブックレヴューはあまり例がなく新鮮であった。今回の豊崎評はぶっきらぼうだけど辛口ではなく、優しい。
  • News Up ドナルド・キーンさんの秘めたメッセージ | NHKニュース

    「地震や津波、原発事故があっても日人が落ち着いていたことに感心しました。日人が好きです。日人として死にたい」 そう言って、日人になった日文学の研究者、ドナルド・キーンさんには伝えたいことがありました。生涯にわたって日を愛したキーンさんの秘めたメッセージです。 (科学文化部記者 籔内潤也) 2019年3月29日、記者の私はアメリカ ニューヨークにあるコロンビア大学の図書館にいました。そのとき、ドナルド・キーンさんが亡くなってから1か月余り、キーンさんが16歳で入学して以降、4分の3世紀にわたって関わり続けた場所で、キーンさんゆかりの日文学の翻訳賞の受賞式が開かれていたのです。

    News Up ドナルド・キーンさんの秘めたメッセージ | NHKニュース
    spirobis
    spirobis 2019/10/06
    単に文学に関する教養の話が含まれているが、社会・政治の話にも言及があった。改めて考えさせられるものがあった。
  • 【追記あり】古市憲寿さんが芥川賞選考委員にいろいろ言われちゃってる件

    10日発売の『文藝春秋』に芥川賞の選評が載っていて、二回連続で落選した古市さんがいろいろ言われている。 候補作は単行で出版されているが、まだ読んでない。だが、高学歴なのにビルの窓の清掃員をやってる主人公の話で、参考文献が詳細にあげられているらしいことは、なぜか知っている。 参考文献については、前回だったか、候補作の剽窃問題があって、その辺の対策らしいと噂されていた。 で、選評である。 まず山田詠美はこう書く。“(参考文献の)木村友祐作「天空の絵描きたち」を読んでみた。 そして、びっくり! 極めてシンプルで、奇をてらわない正攻法。候補作よりはるかにおもしろい” “候補作が真似や剽窃に当たる訳ではない。もちろん、オマージュでもない。ここにあるのは、もっとずっと巧妙な、何か。それについて考えると哀しくなって来る” 続いて川上弘美。“結論からいいます。わたしは悲しかった。木村友祐さんの声がそのま

    【追記あり】古市憲寿さんが芥川賞選考委員にいろいろ言われちゃってる件
  • ドナルド・キーンさん死去 96歳 | NHKニュース

    文化勲章を受章した日文学の研究者で、東日大震災をきっかけに日国籍を取得したことでも知られるドナルド・キーンさんが、24日朝、心不全のため、東京都内の病院で亡くなりました。96歳でした。 戦後、京都大学に留学したあとアメリカ・コロンビア大学の教授を務めるなどして、半世紀以上にわたって日文学の研究を続けてきました。 平安時代から現代までの日人が書いた日記について解説した「百代の過客」や「日文学史」など、数々の著作を通じて独自の日文学論を展開したほか、能や歌舞伎といった日の古典芸能の評論にも活動の幅を広げ、日文化について鋭い批評を加えました。 また、近松門左衛門や太宰治、三島由紀夫など、古典から現代の作家まで数々の作品を英語に翻訳し、日文学を広く世界に紹介しました。 谷崎潤一郎や川端康成、三島由紀夫といった日の文壇の重鎮とも親しく、ノーベル文学賞の選考を行うスウェーデン・ア

    ドナルド・キーンさん死去 96歳 | NHKニュース
  • 「自分が怖いと思うことを書いてきた」――作家・宮部みゆきの“予見性” - Yahoo!ニュース

    ──平成の30年間は「20世紀」から「21世紀」に変わる時代でもありました。2001(平成13)年の世紀の切り替わりは、宮部さんにとってどのような意味がありましたか。 私の中で、20世紀と21世紀では大きな違いがあります。具体的には、『模倣犯』(2001年)を機に、ハードな事件を扱った現代ミステリーを書くのがつらくなったのです。作り話とはいえ、この作品では何人もの女性の被害者を登場させ、ひどい殺され方をさせ、自己嫌悪になってしまった。親しい編集者にも、「現代ミステリーはもう書かない」と宣言したほどです。 それは、現実の社会で突拍子もない事件が起きていることとも関係しています。たいした動機もなく大勢の人が殺されてしまう。ありていに申し上げますと、怖くなってしまって。こんなに凄惨な事件が起きているのに、フィクションの世界でも事件をリアルに書くのは嫌だな……と思うようになってしまったのです。

    「自分が怖いと思うことを書いてきた」――作家・宮部みゆきの“予見性” - Yahoo!ニュース
    spirobis
    spirobis 2019/01/12
    良記事。『火車』や『模倣犯』は面白くて寝食を忘れるくらいに読んだ。/今も面白い作家だと思うが、少し作品の重さが増した気がする。読み手も真剣にこの本を読まないと、というような。
  • 記者が見た ノーベル文学賞秘話|NHK NEWS WEB

    小説家の川端康成が日人で初めてノーベル文学賞を受賞したのは、今からちょうど50年前の1968年。それから半世紀、この文学史に残る出来事が違う結果となっていた可能性があったことが分かってきた。NHKがこの時代のノーベル文学賞の選考資料を調べたところ、賞の選考機関が、2人の日人作家に同時に賞を贈る可能性を秘密裏に検討していたという、これまで全く知られていなかった事実が明らかになったのだ。選考機関はなぜ「2人同時」を検討したのか。その「2人」とは誰なのか。この発見について、取材記者が報告する。(科学文化部記者 河合哲朗) スウェーデン・ストックホルムの旧市街は、中世からの建物に石畳の細い坂道が入り組み、歩いているだけでなんとも歴史を感じさせる場所だ。 その中心地に位置する広場に、ノーベル文学賞の選考を行う「スウェーデン・アカデミー」がある。 先月、私は、アカデミーの閲覧室に入っては、連日、膨

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  • 「美しい顔」北条裕子 20180704_utsukushiikao.pdf

  • オリンピックの熱狂と「転向」する文学者たち 2020年われわれは冷静でいられるか - ジセダイ総研 | ジセダイ

    文学者たちのあっけない「転向」 1964年10月の東京オリンピックは、「筆のオリンピック」とも呼ばれた。小説家や評論家など物書きの多くが、まるで競うようにオリンピックのことで筆を執ったからである。 当時はまだテレビタレントがいなかった時代。文学者は文化人の代表格であり、その観戦記は、今日のテレビ番組のレポートやコメントのように広く消費された。こうした文学者たちの文章は、同年12月刊行の『東京オリンピック 文学者の見た世紀の祭典』(講談社、2014年同学芸文庫で復刊)にまとめられている。 今日改めてこのを読むと、われわれは失笑を禁じえないだろう。というのも、名だたる文学者たちが、あまりにもあっけなく次々に「転向」してしまうからである。 文学者たちは、もともとオリンピック開催に対して批判的ないしは無関心だった。その辛辣な言葉の数々を少し引いてみよう。 「私もかなり批判的だった。たかがスポーツ

    オリンピックの熱狂と「転向」する文学者たち 2020年われわれは冷静でいられるか - ジセダイ総研 | ジセダイ
  • 石牟礼道子さん死去 水俣病を描いた小説「苦海浄土」:朝日新聞デジタル

    水俣病患者の苦しみや祈りを共感をこめて描いた小説「苦海浄土」で知られる作家の石牟礼道子(いしむれ・みちこ)さんが10日午前3時14分、パーキンソン病による急性増悪のため熊市の介護施設で死去した。90歳だった。葬儀は近親者のみで執り行う。喪主は長男道生(みちお)さん。 熊県・天草に生まれ、生後まもなく対岸の同県水俣町(現水俣市)に移住した。短歌で才能を認められ、1958年、詩人谷川雁(がん)氏らと同人誌「サークル村」に参加。南九州の庶民の生活史を主題にした作品を同誌などに発表した。68年には、「水俣病対策市民会議」の設立に参加。原因企業チッソに対する患者らの闘争を支援した。 水俣病患者の心の声に耳をすませてつづった69年の「苦海浄土 わが水俣病」は高い評価を受け、第1回大宅壮一ノンフィクション賞に選ばれたが、「いまなお苦しんでいる患者のことを考えるともらう気になれない」と辞退した。以降も

    石牟礼道子さん死去 水俣病を描いた小説「苦海浄土」:朝日新聞デジタル
  • ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏 | NHKニュース

    ことしのノーベル文学賞に、イギリスで活躍する日生まれの世界的なベストセラー作家、カズオ・イシグロ氏が選ばれました。

    ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏 | NHKニュース
  • 日本人はなぜ古文が読めなくなったのか ――ロバート キャンベル氏に聞く、原典をひもとき足元を見つめ直す魅力 |

    Mugendai(無限大) 日人はなぜ古文が読めなくなったのか ――ロバート キャンベル氏に聞く、原典をひもとき足元を見つめ直す魅力 文学作品や歴史文献を数多く生み出した江戸から明治期の日。しかし、現代の日人の大方は原文を読む能力を失い、存在すら知らずにいる。なぜそうなってしまったのか。 ニューヨーク生まれの日文学研究者として知られるロバート キャンベル氏は、明治政府がすすめた言文一致などの国語政策によって、それ以前と以後の言語に大きな「断絶」が生じたことを指摘する。それによって国家の近代化に成功した半面、多くの古い文学や資料が読まれないまま埋もれる結果を招いたという。 キャンベル氏は東京大学総合文化研究科教授から、2017年4月に国文学研究資料館(国文研)館長に就任。日や世界に散在する30万件もの資料のデータベース作りに取り組んでいる。誰にでも検索が可能で、「地震や飢饉といった

    日本人はなぜ古文が読めなくなったのか ――ロバート キャンベル氏に聞く、原典をひもとき足元を見つめ直す魅力 |
  • 文学部って何の役に立つの? 阪大学部長の式辞が話題に 「本領を発揮するのは、人生の岐路に立ったとき」 (withnews) - Yahoo!ニュース

    「文学部の学問が領を発揮するのは、人生の岐路に立ったときではないか、と私は考えます」。今年3月、大阪大学の文学部長が卒業セレモニーで述べた式辞が、ツイッターで話題になっています。世間からの「文学部って何の役に立つの?」という声に対する考えを語ったものです。どんな思いが込められているのか? 話を聞きました。 【画像】式辞全文はこちら。「税金を投入する国立大学では…」「人間として自由であるためには…」など 大阪大学文学部長で、大学院文学研究科長も務める金水敏さん。話題になっているのは、今年3月に開かれた文学部・文学研究科の卒業・修了セレモニーでの式辞です。 「みなさま、日はご卒業・修了まことにおめでとうございます」と始まり、ここ数年間の文学部・文学研究科をめぐる社会の動向について、「人文学への風当たりが一段と厳しさを増した時期であったとみることが出来るでしょう」とふり返ります。 「税金

    文学部って何の役に立つの? 阪大学部長の式辞が話題に 「本領を発揮するのは、人生の岐路に立ったとき」 (withnews) - Yahoo!ニュース
  • 戦前の検閲、生々しい実態 「蟹工船」などデジタル公開:朝日新聞デジタル

    戦前、内務省が検閲して発売頒布禁止(発禁)にしたなど1327点を、国立国会図書館がデジタル画像で公開した。戦後、占領軍に接収されてアメリカに渡り、米国議会図書館(LC)が所蔵しているものだ。検閲官がチェックに使った正で、傍線や書き込みから検閲の詳細がわかる。 国会図書館がLCと共同で、2012年度からデジタル化を進めてきた。今年3月に1327点を国会図書館デジタルコレクション「内務省検閲発禁図書」として公開。このうち、小林多喜二「蟹(かに)工船」改訂版(1930年)など、著作権消滅が確認できた約200点は国会図書館のウェブサイトで公開し、それ以外は館内限定公開とした。 東宝映画「ハワイ、マレー沖海戦」の脚(42年)のように「検閲合格」印が押されたものもあるが、LCで現地調査した大滝則忠・前国会図書館長によると、大半が発禁や削除などの処分を受けたもの。検閲に使った正のほか「検閲事務の

    戦前の検閲、生々しい実態 「蟹工船」などデジタル公開:朝日新聞デジタル
  • 国語の授業で「山月記」をどう取り上げるべきか - グローバル引きこもり的ブログ

    先ほど「山月記」関連に関するエントリーを2つ書いたが、山月記というのは国語の授業でどのように取り上げられているのか気になったので調べてみた。 ものを書くことを好む人が多いのか、どうも国語教師というのはネットをやる人が多いようで、検索をすると「山月記」の授業に関しても膨大な量のエントリーが見つかる。 それを見ていて改めて思うのは、「山月記」を授業で取り上げるというのは結構難しいなあ、ということだ。 まず、「山月記」が李徴のような人間を煽りまくる目的で書かれたという側面があるのは間違いないだろう。 文学の世界では、今も昔も李徴のような人間には事欠かないわけで、中島敦に李徴のような生き方を批判する意図があったのは間違いない。 中島敦には書くことがなくなったのに作家という肩書にしがみつく職業作家を批判した一文があるが、職業作家に対する認識がこれなのだから、李徴のような生き方をしている者に対する認識

    spirobis
    spirobis 2017/06/20
    中島敦は他の作品にも秀逸なものがあるけど、高校の時に教科書で山月記に出会ったあの衝撃は今も忘れられない。なんだか殴られた感じがした。
  • 村上春樹さん | 東京ヤクルトスワローズ

    【プロフィール】 1949年京都生まれ。早稲田大学卒業。 1979年小説家デビュー、『風の歌を聴け』で第23回群像新人賞を受賞。 1980年『1973年のピンボール』、1982年『羊をめぐる冒険』、1987年『ノルウェイの森』、2009年『1Q84』、2013年『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、2017年『騎士団長殺し』など代表作多数。

    村上春樹さん | 東京ヤクルトスワローズ
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