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最近、「設計する」というの意味が理解できていないソフトウェアエンジニアが多くなったように思います.既に『「設計」できないエンジニア 』というテーマで、昨年5月に、このホームページに掲載しましたが、その後も、「設計できないエンジニア」が目に付くことがありますので、”第2報”としてここに掲載します. 状態遷移が書けない 組み込みシステムの世界では、「状態遷移」の認識は、殆ど不可欠といっていいものです.ところが、現実に、この状態遷移(マトリクスまたはダイアグラムで表現する)が、設計書の中で書かれていない例を幾つか見る機会がありました.確かに、状態遷移も、プログラムの中では、フラグや状態コードに対する「IF」による分岐ですが、「状態」という概念で統合され整理されていることに意義があるのです.この「状態」という概念を理解できなければ、ただの思いつきのフラグの集団(集合という言葉を使いたくない)に過ぎ
ソフトウェアの開発に限らず、ものを作るには「設計」という行為が不可欠です。多くの人は、中学生の時の授業で椅子などを作った経験を持っていると思います。その時、「設計図」らしきものを書いて、形や強さを検討したり、どれだけの材料が必要か、どのような道具が必要か、さらにどのような技術が必要かといったことを見極めたことでしょう。 もちろん中には、設計図を書かずに、イメージに任せて適当に材料を切っていったという人もいるでしょうが、作り慣れない人には、それは難しいでしょう。しかも、ある程度組み上がったところで、強度の不足に気づいて補強しようにも場所的に金槌が巧く使えない状態になっていたり、材料を計画的に切り出さなかったために、途中で材料が足りなくなったりしませんでしたか?。 ソフトウェアの世界もこれと同じで、やはり設計という行為が必要なのです。ソフトウェアに於ては、一般に、求められている機能を実現する方
少々前の記事になるけれど、日経ビジネス2010年11月29日号にH&M(へネス・アンド・モーリッツ)の紹介が載っていた。スェーデンに拠点を置くH&Mはユニクロ同様に、商品企画から販売まで自社で行う小売企業(SPA)で、全世界での売上は1兆2000億円、フルタイム従業員は54,476名という巨大な会社だ。 そんなH&Mを支える経営理念として、3つの基本姿勢が有るという。 1つは、リーダはどの部門でも常に自分の代わりになる存在を育てなくてはならない「NEXT ME」。次が非正規・正規などの最初の採用形態や配属先にこだわらない「背番号なし」。最後が、退社した社員が再入社して幹部に登用されることもある「出戻りOK」。 日経BP SHOP|日経ビジネス2010年11月29日号 入社時の「同期」とか、「新卒」「中途」という妙なこだわりが非常に多い日本の会社から見ると「背番号なし」はなかなか潔い考え方だ
あまり知られていないことかも知れないけれど、仕事として行う多くのことは大抵の場合「上手くやっている人のやり方」を真似ると上手くいく。自分の仕事を上手く進められなくて困ったとか、どうしてあの人は上手く出来るのだろうと疑問に思ったら、上手い人の行動を観察して、そのやり方を自分に取り込んでしまうと良い。同じやり方を繰り返すことで、少なくとも及第点は取れるようになる。不思議なことに、仕事を上手く進められない人に限って自分独自のやり方にこだわり続けて落とし穴にはまり込んでいる事が多い。これは少々勿体ない話だ。 世の中に溢れる仕事術の中には、個性を生かせ!創造性と独創性こそがキミのセールスポイントになるのだ!と言うニュアンスのものが有るけど、それは人並み以上に出来る人が考えるべきポイントであって、実際の現場ではそんなものは必ずしも必要とはならないことも多い。例えば、人をまとめるリーダ役をやると分かるけ
自分では「「忙しい」は禁句」と思っているので、決して「忙しい」を口にしないようにしているのだけど、周囲を見ると「忙しい」人だらけだ。でも、本当に皆忙しいのだろうか?本質な作業で忙しいのなら分かるけど、実はどうでも良いことに忙しい人もいるようだ。その一例。 無駄なことばかりやっている 直接話をしたり電話一本かければ済むことを、長々とメールに書いて送るのは止めたら? 何でも自分でやっている 本当に自分でやる必要があるの?OJTを兼ねて、グループの若手に任せてみれば? 些末なことばかりやっている どうでも良いことはバッサリと切り捨てたら?もっと本質的なことに注力すべきでは? 非効率的なやり方でやっている 既存のツールやサービスを使えばもっと効率化できるのだけど、それを知らない? 必要無いことをやっている 作業が必要と思い込んでいるのは、実は本人だけだったりする。誰か教えてあげて! ちなみに「忙し
会社では自社製品向けのソフトウェア開発を行っている。受託開発はやっていないので、仕様決定に関する自由度はかなり高い。流行りの技術を使って開発することだって出来るし、新しい技術にチャレンジする機会も生み出すことが出来る。もちろん営業部門や企画部門と話し合って製品の方向性を決める必要はあるけれど、自分のアイデアをいくらでも入れ込む機会はあるので、悪くない環境だと思う。 そんなわけで、開発の現場では常に新しいチャレンジが求められる。会議の場で課内のメンバーに求める内容はいつもこんな感じだ。 製品の機能、使い勝手を向上させるアイデアは無いか? 他社製品と差別化出来るアイデアは無いか? もっと売れる製品を生み出すためのアイデアは無いか? 開発効率をさらに高めるアイデアは無いか? 新しい技術、開発手法を生かせる場面は無いか? しかし、転職してきた人や派遣社員として来た人の中には今まで受託開発しかやった
私の机の脇に積み上げられた技術書の山を見ながら、会社のボスキャラが質問。 ボスキャラ:「この本を全部読んだら、技術士になれるのか?」 私:「これだけ読んだら受験願書を取り寄せても良いですけど、試験の合格には全然足りません」 ボスキャラ:「...」 言うまでもないことだが、知識の幅と深さを極めるには多くの経験と長い時間が必要だ。学生のような一夜漬けの勉強では、その場しのぎにはなっても本質的な知識は身につかない。自分の手を動かして、実際に動くモノを作ってみる等の経験を積んで、ようやく自分の知識として習得できるのだ。そもそも、本を読んだだけで事足りるのなら、誰も「英語が話せなくて困る」ことなんてあり得ないはずだ。 例えば、技術士試験も同様だろう。願書を出してから、知識の習得のために本を読んでいるようでは、その分野で長年の経験を持つ人に敵う訳がない。パケットキャプチャ一つやったこと無い人がネットワ
この記事面白かったです! 「出来る」と「実装する」の間には多くの解決すべき問題が含まれているから気をつけろよっていう警鐘を鳴らしている記事なのに、「出来るからやるって単純バカなんだけど」っていう反応が多いのが印象的でした。その理由の9割は、タイトルに「エンジニアはネ申」って書いたせいだと思うけど。 私からは、社内業務システム内製を通じて感じました、創造主であるところのエンジニアとハッピーに仕事をするためにはこういうことを一緒に考えよう、っていう話をしたいと思います。 実装可能と実現可能は別問題 前述の記事も僕の補足も、主題はこれだけ。だいたいそんな感じ。でも、順を追って説明します。 技術的に実装可能なのか否かは、当然一番最初に考える問題です。そこでNoならこの話は終わります。技術的と簡単にまとめますが、エンジニアによって判断基準は全然違うから悩ましいです。そこは差し引いて、単純に求められた
今から考えると、軽い鬱病だったんだと思う。 僕は鬱病にならなさそうなタイプだ。いい加減だし、マイペースだし、自分で言うのもアレだがリーダーシップや困難な場面の打開力もある。 だからそういうのとは無縁だと思ってきた。僕と会ったことがある人や、本やブログの読者もだいたいは同じ意見だと思う。 そういう僕の10年以上前の経験を、いつか誰かの助けになるかも、と思って書いてみる。 コンサルタントに転職して1年くらい経った時だった。ある会社を抜本的に改革するプロジェクトの立ち上げメンバーとしてアサインされた。 業務も変える、システムも変える、組織も変える、それどころかビジネスモデル自体も見直そうという野心的なプロジェクト。コンサルタント冥利に尽きるようなプロジェクトだ。 難易度が高いプロジェクトだったから、会社は優秀な人材を何人も集め、豪華な布陣を引いた。僕もその一員としてやる気満々で臨んだわけだが、パ
更新日: 2017年2月27日公開日: 2014年9月1日サイバーエージェント流、エンジニアが活躍するしかけ CA鷲田氏 "CodeCampus"はオンラインプログラミングスクール No.1のCodeCampが運営するプログラミング未経験の方のための学習メディアです CodeCampとは?(受講生体験記) 「エンジニアは女性のキャリアとして魅力的」未経験からの転職体験記リモートワーク×多拠点居住の新しい生き方を実現する。元バレエダンサーの挑戦普通の文系大学生/営業職が、エンジニアへ転職し起業するまで成長の記録 先日、Code部を運営しているCodeCampが主催で「IT業界で急成長を続ける企業から学ぶ、エンジニアが活躍できる場の作り方」というテーマでセミナーを開催しました。今回は、本セミナーでお話頂いた内容や様子を2回に分けてご紹介していきます。 登壇者にはサイバーエージェント技術人事責任
昔、ソフトウェア開発のベテランの方に質問したことがある。 「どうしたら優れた開発者になれるのでしょうか?」 予想していた回答は「この本を読め」とか「あれを学べ」と言ったものだったのだけど、実際の回答は全然違っていた。 「自分の作業を箇条書きで表現出来るようになることだ」 これだけでは腑に落ちないので、その理由を聞いてみたところ、こんな説明が返ってきた。自分がやるべき範囲がどこまでなのか、何が必須項目の作業であり、何が見送り可能な項目なのか、作業に必要なものは何なのか等々を全て考えば、簡潔に箇条書きで表現できるはずだ。箇条書きで表現できないのなら、それは自分がやるべき事を自分自身で分かっていないことの証拠に他ならない。開発者は実際の作業の中でアレコレと疑問を持つはずなのに、それを確認しないまま勝手に作業を進めてしまい、後で予期せぬ問題を引き起こすことが多い。本当の開発者なら、その確認、検証、
どんな環境でもできる人はできるのか? よく、政府が起業を支援、とか、そういうことをいうと「どんな環境でもできるやつはできるから無駄」みたいな意見がでてくるのですね。 起業なんて後押しするものではない、起業したい人はすぐにしているはずだ、という論ですね。 まあ、もちろん、起業したい人は起業しちゃうんですが、普通に考えるとこんな感じかなと。 どんな環境でも、できるやつはできる、というのはあるんですが、できるやつっていうのがそもそも特異なんですよね。多くの人は環境に依存すると思っています。 僕とか、周りの影響とか、リクルートの影響がないと絶対起業しないと思うんですよね。人前に立つとか、リーダーになるとか、すごい苦手なタイプでしたし、将来の夢に、サラリーマンと書いてあったし、自分は誰かのサポートをする以外の活躍の道はないと思っていましたし。 つまりは、人の成長とか、能力とかほとんど環境に依存するん
毎日が暑すぎて、なにかに対してやる気を出すのも大変かもしれないが、こういう時は、「よしやろう!」と思えるビジネス書を読むのがお勧めだ。2014年の上半期だけでも、多くのビジネス書を紹介してきたが、ここで、ぜひ夏の内に読んでおいてほしい5冊を厳選して、改めて紹介しておきたい。 ◇「世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法」(中経出版) 英語を勉強しているのに、なかなか上達しないのはなぜなのか、疑問に感じている人は、本書で自分の勉強方法を見直してみることをお勧めする。真面目な人ほど自分のやり方に固執してしまい、それが間違った方法だとしても方向転換を図ることを恐れてしまうものだ。だからこそ、本書を読み自分に最適な勉強方法を知ることが重要だ。 本書には発音、単語、文法などの項目別に、学び方と推奨される教材が紹介されている。いずれの要素も英語学習には欠かせないが、発音から始まっている点に注目
ブログが流行りだして10年以上が経とうとしているのに今更な内容ですが、エンジニアがブログを書く書かないについて再考する機会があったので、書き留めておきたいと思います。 書く人にとってはメリットがわかってるし、書かない人にとってはデメリットを流せるし、ぶっちゃけ好きにすればいいだけではあるのですが・・・ アウトプットとは ”発信”の方がしっくりくるのでどっちも使いますが、ここでは一般的っぽい”アウトプット”としています。私が思いつくアウトプットとは、 技術ブログを書くこと Wikiに手順やバッドノウハウをまとめること Twitterやコミュニケーションツールで短文メッセージを投稿すること 登壇発表すること 講師やメンターとして育成すること 書籍や連載を執筆すること ソースコードを公開またはプルリクすること で、どれも社内/社外どちらでも問わない、といったところです。ただし、社内におけるコード
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/04/22(火) 01:11:55.45 ID:cG4zPPRG0 33歳 高卒 業界歴10年 業種:金融(社内SE) スキル:各種データベース、各種OS 年収:800万円(年棒) 転職回数:3回 2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/04/22(火) 01:12:29.17 ID:QVvcKwQN0 BTMU? 3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/04/22(火) 01:14:35.07 ID:cG4zPPRG0 >>2 違う。金融っても銀行ではない。ゆるめの方だよ 4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/04/22(火) 01:16:23.61 ID:dNoTYeqy0 ブラックって本当? 7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送
人事担当者やリクルーターは、履歴書を数秒しか見ないと言われますが、だからと言って手を抜いていいわけではありません。仕事にありつく大事なチャンスを掴むためには、履歴書は念入りに仕上げたほうが良いでしょう。今回は、Googleの人事主任に聞いた、履歴書に適切な情報を載せるためのシンプルな書き方をお教えしましょう。米紙ニューヨークタイムズのインタビューで、Google人事の全権を握っているLaslo Bock氏が、「良い履歴書の書き方とは?」という質問に、次のように答えました。 大事なのは、自分の強味を次の方程式に当てはめて説明することです。 「Yと比べて、Zをすることで、Xを達成しました」 ほとんどの人が、「ニューヨークタイムズ紙で論説を書いていました」といった履歴書の書き方をします。先の方程式に当てはめるとこうなります。 「ほとんどの記者は平均で6つしか書きませんが、この分野における深い考察
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