ここ最近、本屋さんの閉店が相次いでいます。東京都書店商業組合によると、この組合に加盟する書店は町の小さい本屋さんが中心なのですが、1984年の1万4026店以上から今年2022年1月時点で287店、8割以上の減少です。TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:
J-WAVEで放送中の番組『BOOK BAR』(ナビゲーター:大倉眞一郎・杏)。毎週ナビゲーターの2人が「今読むべき本」として、おすすめの本を持ち寄っています。最終回となる3月30日(土)のオンエアでは、リスナーのメッセージをもとに、大倉と杏が本を紹介しました。 ■短時間でサクッと読めて気分転換になる1冊 まずは、杏と同じ3姉妹のお母さんからのメッセージを紹介しました。 自分の時間があまり取れません。夜も娘と寝落ちして、朝に「また、やってしまった」の繰り返し。『BOOK BAR』で紹介していた本を図書館で借りたり、買ったりしていますが、なかなかそれが読めずストレスになるばかりです。娘たちはもちろんかわいいし、手がかかるこの時間はいくばかりもないということはわかっています。贅沢な悩みなのです。ただ、少し今の生活から抜け出してみたい。短時間でサクッと読めて気分転換になるような本はありますか?
〈もくじ〉 1.オープンのいきさつ 2.お店のある場所 3.こんな本を置いています。みつばち古書部棚も。 4.雑貨もおいてます。イベントやチラシも。店舗情報。 5.お店の場所と駒川商店街おススメのお店マップ 1.オープンのいきさつ もともと駒川にあったアセンス針中野店で店長を務めていた田中さんが、同店が閉店して針中野に本屋がなくなるので退社して始められた書店です。2018年11月にオープンしました。 2.お店のある場所 駒川商店街から一歩入った路地に面しています。駒川商店街は、南北方向に500m以上続くアーケードと、近鉄針中野駅前につながる東西方向のアーケードからなる大きな商店街。スタントンさんは後者のアーケードのダイソー前を北に入ったところ。本を探してついでにお買物ができるという、とても便利な場所です。(図は私がよく利用する八百屋さんやお肉屋さんを紹介)。ガラス張りの店内は光があふれてい
LIFE 『どの人にも同じ眼差しで接するようにと意識してきた』。松井玲奈さんが惚れ込んだ島本理生さん『よだかの片想い』【安川有果監督×松井玲奈さんインタビュー】 松井玲奈さんが惚れ込んだ島本理生さんの小説の映画化。人への眼差しに気づかされる関係性。 『よだかの片想い』は島本理生さんが2012年に発表した同名の恋愛小説を映画化したものです。 企画の発端は、役者の松井玲奈さんが書店でこの小説に目を留めたことから。この作品に惚れ込み、島本さんの小説を全て読みこみ、読書の時間が増えるきっかけになった大切な一冊と言います。 映画化を希望し、企画から携わった大切な映画がこの『よだかの片想い』。タッグを組んだのは今作で長編映画2作目となる安川有果監督。デビュー作『Dressing Up』では思春期に差し掛かった少女が、父が隠していた母の過去に触れることで、自分に潜むモンスターを自覚していく物語でした。松
TOPインタビュー・対談インタビュー 『よだかの片想い』松井玲奈×島本理生スペシャル対談!“ルッキズム”という言葉では伝えきれない、恋とコンプレックスと人生の物語 大ベストセラーとなった『ナラタージュ』を筆頭に、名だたる恋愛小説を世に送り出してきた作家・島本理生さん。名作のひとつといわれる『よだかの片想い』が、刊行から9年を経てついに映画化され、9月16日より全国で公開! 「恋愛のきれいな部分だけを書くことはしない」と語る島本さんが同作の主人公に選んだのは、顔にアザを持って生まれた女性・アイコ。初めての恋に一喜一憂しながら、アザやコンプレックス、自分自身と向き合い、成長する姿を、原作の大ファンである松井玲奈さんが熱演します。 映画の公開を記念し、プライベートでも親交があるという島本さんと松井さんのスペシャル対談が実現。美しさの偏った定義に疑問を抱いた経験や、ネットにあふれる外見批判に思うこ
映画『よだかの片想い』の主人公・アイコは、幼い頃に顔のアザをからかわれたことから対人関係に消極的。しかし初めての恋に落ち、彼女の世界は一気に拓けていきます。実は主演の松井玲奈さんは、原作者で作家の島本理生さんの大ファン。その並々ならぬ思いはもちろんのこと、劇中で描かれる「恋と成長」の関係についても、二人に語り合ってもらいました。 ──松井さんは島本さんの大ファンだと聞きました。松井さんが、島本さんの作品に惚れ込んだきっかけは? 松井: 最初に手に取った作品が『よだかの片想い』なんです。もともと小説を読むことが好きでしたが、アイドルグループ在籍時は読書時間を確保することが難しい状況でした。卒業してようやく自分の時間ができたとき、ふと立ち寄ったヴィレッジヴァンガード渋谷本店の「天体」コーナーで『よだかの片想い』を見つけたんです。気になって読んでみたら、言い表せないほどの感動を覚えて。すぐに近所
読み終わって「自伝」とは何かを考え、「自分が伝えたいこと」と定義した。 「自伝」の反対側には、「伝記」や「評伝」がある。 坪内祐三の「慶応三年生まれ七人の旋毛曲がり」や「探訪記者 松崎天民」、最近では「嫌われた監督」(鈴木忠平)、「出禁の男 テリー伊藤伝」(本橋信宏)、「明石家さんまヒストリー」(エムカク)、「2016年の週刊文春」(柳澤健)なども「伝記」や「評伝」に含まれると考える。 ルポルタージュに近いが、もう少し長期間をかけて対象に迫ったのが「伝記」や「評伝」だと考えている。 また、「自伝」には自分が書いたものと、本人が話し聞き手がまとめたものに区分けされる。後者の例としては「成り上がり」(矢沢永吉・糸井重里)、「松本坊主」(松本人志・渋谷陽一)、「くるりのこと」(くるり・宇野維正)がある。 さて、「マイ・ウェイ」。 本書はハチミツ二郎自身が書いた自伝。 他者の介入した自伝なら、「ロ
ゴーストライターではなく、自著だという。たいへん力作だった。 数回病に伏した知っていたが、ここまで命の火がギリギリのところまでとは思わなかった。文章が非常に上手で漫才師ゆえのテンポもありグイグイ読まされる。 まず印象に残ったのは腎臓移植についてギリギリの選択が迫られる中で家族の愛でジーンとさせらたかと思いきや、数ページ後にはガーンと地に落とされる衝撃。これはすごかった。 そして、個人的に一番肝だったのは浅草キッドとの赤裸々な確執部分だ(伏字だがすぐにわかる)。玉袋との確執についてはある程度信頼関係があった者が魂と魂、プライドとプライドをぶつけたケンカだと思わせるが、問題は水道橋博士。 水道橋博士の醜悪な人間性が如実だった。ハラスメント上等、平気で嘘をついてまでも人を追いつめる姑息さ…読んでいてこちらの胃が痛くなる。まるで自分がハチミツ二郎になった気分になる気分の悪さ。ここまでのことをやって
装備や食糧をできるだけ持たずに、長期間単独で山を歩く“サバイバル登山”という独自の登山スタイルを30代で確立し、実践してきた登山家の服部文祥さん。 “自分の力”で自然の中を生き抜くことにこだわり、やがて狩猟や、廃村での自給自足の生活に辿り着いた登山家は、“生きる”ことをどう捉えているのか。心身のパフォーマンスを保つために大切にしている時間とは何か。 その思想と実践、そして現在地について聞いた。 意外に「めんどくさい」裏山のタケノコ掘り斜面に建つ自宅の庭から、細い道を歩いて裏山の竹林に入っていく。 「ここに隠しておいたんだ」という鍬(くわ)を手に持った服部文祥さんは、竹林をざっと見渡し、地面からちょこんと頭を出した竹の新芽を次々と見つけていく。 「こんな都会の街なかにも、食えるもんがけっこうあるんだよね。この時期ならタケノコ、フキ、ノビルとかさ」 タケノコを壊さないように周りの土を掘ってから
NHKラジオ第1『高橋源一郎の飛ぶ教室新春初夢スペシャル』 2023年01月01日放送 出演 : 高橋源一郎 ゲスト : 上野千鶴子 NHKラジオ第1の番組『高橋源一郎の飛ぶ教室新春初夢スペシャル』で上野千鶴子さんが「上野ちづこ句集『黄金郷』」について話されていました。 ■上野ちづこ 江里昭彦編 句集『黄金郷』 (深夜叢書社 1990年) 高橋源一郎 僕の個人的な質問を中心に少しだけしていきたいと。 上野千鶴子 いいですよ。 高橋源一郎 というのはですね、上野千鶴子、「千に鶴に子」なんですけど、以前のその前のひらがなの「ちづこ」のお話を。 上野千鶴子 出た…出てきた…はいはいはい…出た。 高橋源一郎 嫌がる質問をしようということで。これは上野さんの処女句集『黄金郷(エルドラド)』。 上野千鶴子 どこで手に入られました? 高橋源一郎 古本屋で買いました。 上野千鶴子 でしょ。出回っておりませ
著者:イヴ・K・セジウィック翻訳:上原 早苗,亀澤 美由紀出版社:名古屋大学出版会装丁:単行本(394ページ)発売日:2001-02-20 ISBN-10:4815804001 ISBN-13:978-4815804008 内容紹介: ホモソーシャルな文学。シェイクスピアからディケンズにいたる代表的テクストを読み解くことによって、近代における欲望のホモソーシャル/ヘテロセクシュアルな体制と、その背後に潜む「女性嫌悪」「同性愛恐怖」を掴み出し、ジェンダー研究に新生面を拓いた画期的著作。 友情が同性愛とは区別できない可能性に迫る数年前、私の所属する大学の大学院入試で、「ホモソーシャル」についての用語解説を問題に出したことがある(ちなみに、当然のことながら、設問はスタッフ全員による合議で決定するので、特定のスタッフの趣味とか独断が反映されることはない)。用語解説は選択式、つまり受験生が自分で解答
「読むプロ」翻訳家の鴻巣友季子がおすすめ「年末年始に“絶対に読みたい”2022年の小説」28作品を大公開する…! 年末まで豊作の一年 今年も「年末ジャンボ書評」の時節になりました! 2022年は、2020年からつづく新型コロナウィルス感染症禍はやや落ち着いたものの、まだ収束には至っていません。そして今年の大きな時事といえば、ロシア軍によるいまだ終結を見ないウクライナ侵略戦争があり、日本の総理大臣が遊説中に射殺されるという未曽有の事件もありました。後者により、カルト教団と与党議員のつながりが浮き彫りになり、問題の追及がつづいています。 パンデミックを扱った小説も少しずつ出てきており、昨年は金原ひとみ『アンソーシャル ディスタンス』(新潮社)が谷崎潤一郎賞を受けました。今年も、遠野遥の危険すぎる学園ディストピア『教育』(河出書房新社)や、コロナ禍の初期の不穏なざわつきをとらえた川上未映子の短編
佐藤優 (構成・本間大樹、イラスト・iziz、編集・野田翔) Dec. 28, 2022, 11:10 AM ライフスタイル 7,735 シマオ:皆さんこんにちは。「佐藤優のお悩み哲学相談」のお時間がやってまいりました。今年もいよいよ最後回です! コロナの相変わらずのまん延、ロシアのウクライナ侵攻など、波乱の1年でしたね。 さて、いつもは読者の皆さんからこちらの応募フォームにお寄せいただいたお悩みについて、佐藤優さんに答えてもらっています。ただ今回は年末特別編ということで、編集部から質問が来ました! お正月休みでチェックしておくべきおすすめ本をぜひ教えてください。ビジネス分野はもとより、世界の今後を見つめるような人文学書もおすすめいただけたら幸いです。 上司の命令に背く部下が組織を救う? シマオ:せっかくの年末年始休み、この機会にじっくり読書したいですもんね。佐藤さん、どんな本がおすすめで
<プロフィール>上野千鶴子(うえの・ちづこ)/社会学者。専攻は、女性学・ジェンダー研究。東京大学名誉教授。認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク (WAN) 理事長。高齢者の介護とケアも研究テーマとしている。『家父長制と資本制 ― マルクス主義フェミニズムの地平』『女ぎらい ニッポンのミソジニー』『おひとりさまの老後』 『在宅ひとり死のススメ』など著書多数。 突然ですが「RBG 最強の85歳」という映画をご存知でしょうか? 性差別と戦い続けた米最高裁判事ルース・ベーダー・ギンズバーグを追ったドキュメンタリー映画です。2人の監督、7人のプロデューサー、撮影監督、作曲家はじめ、制作のリーダーを全て女性が務めたことで話題を呼びました。主要制作陣を女性が占めているからといって、全く偏向は感じませんでした。むしろ、男性の私がみても胸のすくような映画。逆に、全体として、女性たちが舵をとったから
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