クラウドを導入するユーザー企業と、導入を支援するITベンダーに今、共通している悩みがある。それは「実際にハードウエアやOS、ミドルウエアを扱ってインフラを構築できるエンジニアが社内からいなくなる」ということだ。 既にITベンダーやユーザー企業内では「実際のインフラを知らないエンジニア」が現れつつある。 「入社した時からAWSを扱っているため、実際のサーバーやストレージなどを知らない若手のITエンジニアは実際にいる」とNTTデータの岡安一将氏(ビジネスソリューション事業本部 データセンタ&クラウドサービス事業部 開発運用統括部 クラウドインテグレーション担当 課長)は打ち明ける。同氏の所属する部署は、全社横断的にAWSやMicrosoft Azureなどのクラウド導入を支援する部署だ。それでも「ハードウエアやOSなどの知識はインフラエンジニアに必要だと考えている」(岡安氏)。 プライベートク