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物語と小説に関するturu_craneのブックマーク (9)

  • 何が起こってもおかしくない〈原野〉から呪いが生まれる世界で、唯一呪いを解ける少年の冒険を描き出す異世界ファンタジイ──『呪いを解く者』 - 基本読書

    呪いを解く者 作者:フランシス・ハーディング東京創元社Amazonこの『呪いを解く者』はジュブナイル系ファンタジイ長篇の名手フランシス・ハーディングの最新邦訳作にして、呪いとそれを解きほぐすことをテーマにした異世界ファンタジイだ。ハーディングのこれまでの邦訳作には『嘘の木』、『カッコーの歌』、『影を呑んだ少女』、『ガラスの顔』(すべて少年少女を主人公にしたファンタジイ)があるが、どれも違った傾向を持ちながら素晴らしい長篇ばかりで、一言でいえば「おそろしく各作品の平均点の高い作家」といえる。そのため、ハーディングは新刊が出たらまっさきに「次に読むリスト」の最上位にくる作家になっている。 で、今回も刊行されてからすぐに読んだのだけど、やーはりこれがおもしろかった。ハーディング作品は毎回単発の長篇でそれぞれ凝った設定をお出ししてくるのだけど、今回は『HUNTER☓HUNTER』の暗黒大陸みたいな

    何が起こってもおかしくない〈原野〉から呪いが生まれる世界で、唯一呪いを解ける少年の冒険を描き出す異世界ファンタジイ──『呪いを解く者』 - 基本読書
  • ファンタジーの最高傑作『氷と炎の歌』

    夢中にさせて寝かせてくれず、ドキドキハラハラ手に汗握らせ、呼吸を忘れるほど爆笑させ、ページを繰るのが怖いほど緊張感MAXにさせ、いしばった歯から血の味がするぐらい怒りを煽り、思い出すたびに胸が詰まり涙を流させ、叫びながらガッツポーズのために立ち上がるほどスカッとさせ、驚きのあまり手からが転げ落ちるような傑作がこれだ。 この世でいちばん面白い小説は『モンテ・クリスト伯』で確定だが、この世でいちばん面白いファンタジーは『氷と炎の歌』になる。 書いた人は、ジョージ・R・R・マーティン。稀代のSF作家であり、売れっ子のテレビプロデューサー&脚家であり、名作アンソロジーを編む優れた編集者でもある。 短篇・長編ともに、恐ろしくリーダビリティが高く、主な文学賞だけでも、世界幻想文学大賞(1989)、ヒューゴー賞(1975、1980)、ネビュラ賞(1980、1986)、ローカス賞(1976、1978

    ファンタジーの最高傑作『氷と炎の歌』
    turu_crane
    turu_crane 2022/11/19
    同じ作者の『タフの方舟』(こっちはSF)も面白いので是非、と書きにきたらもう書かれてたね
  • 『文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室』訳者解説 | ためし読み 大久保ゆう

    ハイファンタジーの傑作『ゲド戦記』や両性具有の世界を描いたフェミニズムSF『闇の左手』などの名作を生み出し、文学史にその名を刻んだアーシュラ・K・ル=グウィン。そのル=グウィンが「自作の執筆に励んでいる人たち」に向けて、小説執筆の技巧(クラフト)を簡潔にまとめた手引書『文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室』が刊行されました。 今回は書翻訳者の大久保ゆうさんによる「訳者解説」をためし読みとして無料公開いたします。 訳者解説 船 そのもの 船 自分 ひとりが 乗組員 自分も まだ知らない自分の人生 アーシュラ・K・ル゠グウィン最後の詩集『ここまで上々』(So Far So Good: Final Poems: 2014-2018, Copper Canyon Press, 2018)に収められたゆるやかな物語性を持つ連詩「ここに至るまで」(“So Far”)もまた、航海をテーマにした作品で

    『文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室』訳者解説 | ためし読み 大久保ゆう
  • とある文庫レーベルの早すぎた死と愛の話|栗原ちひろ(育児中小説家)|note

    小説家になる方法にはいくつかある。 結構昔からあるのは、出版社の設定する「新人賞」をとること。 最近多いのは、ネット上の投稿サイトで人気を得て、出版社に出版を打診されること。いわゆる「書籍化」だ。 私は「新人賞」を取ってデビューした作家で、今年が15年め。14年間とちょっとの間、出版社から「あなたのを出しますよ」「うちでを出しませんか」と言われ続け、それに応じて書いてきた。 だけど今年からは、いわゆる投稿サイトにも投稿を始めた。 興味がある方は下のリンクをぽちっとしてほしい。三つのリンクは別のサイトに通じているけれど、載っている小説はどれも同じだ。 タイトルは「廃王国の六使徒」という。 ・カクヨム→ https://kakuyomu.jp/works/1177354054893519141 ・セルバンテス→ https://cervan.jp/story/p/8050 ・エブリスタ→

    とある文庫レーベルの早すぎた死と愛の話|栗原ちひろ(育児中小説家)|note
  • 【今週はこれを読め! SF編】ラヴクラフトを切歯扼腕させる十六篇 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    『ラヴクラフトの怪物たち 上』 エレン ダトロウ,植草 昌実 新紀元社 2,750円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 『ラヴクラフトの怪物たち 下』 エレン・ダトロウ,植草 昌実 新紀元社 2,750円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto H・P・ラヴクラフトの系譜に連なるフィクションは、ひとつの文芸ジャンルを形成するほどである。ご尊はその気はなかったのだろうけれど、彼の死後、オーガスト・ダーレスによって体系化された「クトゥルー神話」が、合い言葉さえ唱えればだれでも入会できる結社というか、わかりやすいアイテムに満ちた二次創作製造エンジンのようなもので、それが自走的に機能しているのだ。 書の編者エレン・ダトロウは慧眼の編集者だけに(一九八〇年代半ばのサイバーパンクの隆盛も彼女の

    【今週はこれを読め! SF編】ラヴクラフトを切歯扼腕させる十六篇 - 牧眞司|WEB本の雑誌
  • 異世界転生・タイムトラベル・ポストアポカリプスものなどの「知識チート系作品」について好きな作品まとめ - 頭の上にミカンをのせる

    b.hatena.ne.jp 知識チート系の話題って定期的に出るよね。2016年~2017年ころにいろいろ議論されていたようです。 異世界行ったら現代の技術は使えるのか? - KDP(電子出版)のメモ 急急如律令 togetter.com 異世界転移テンプレ、知識チートの可能性と利用法を考えてみる | イマのおすすめweb小説紹介所 現代知識チートマニュアル (モーニングスターブックス) 作者: 山北篤出版社/メーカー: 新紀元社発売日: 2017/04/15メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 小説家になろうには「知識チート」のタグが付いた作品が現在488あり、アルファポリスやカクヨムでも同様に人気なので相当人気があると思いますが、はずれが多いためなかなか難しいところです。 https://yomou.syosetu.com/search.php?word=%E

    異世界転生・タイムトラベル・ポストアポカリプスものなどの「知識チート系作品」について好きな作品まとめ - 頭の上にミカンをのせる
  • 異世界からの”帰還後に”苦悩を抱き続ける少女たち──『不思議の国の少女たち』 - 基本読書

    不思議の国の少女たち (創元推理文庫) 作者: ショーニン・マグワイア,原島文世出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/10/31メディア: 文庫この商品を含むブログを見る『不思議の国の少女たち』とは不思議な題名だが、読み始めてすぐに納得がいった。これは「不思議の国」や「ナルニア国」といったファンタジックな世界から”帰還した後”の少年少女たちが集まる全寮制の学校での物語なのだ。子供たちは異世界で大冒険を成し遂げた後、さまざまな理由によって元の世界へと帰還する。そして、その時の経験を大人たちに語るが、まずもってその内容が正しく理解されることはない。 大人からすればそれは子供にありがちな幻想的な誇大妄想、あるいは何らかの理由によって家出した時の、精神的トラウマによるショック症状にしか捉えられないからだ。そうした子供たちを救うために、学校は存在する。『入学するかもしれない子どもたちにと

    異世界からの”帰還後に”苦悩を抱き続ける少女たち──『不思議の国の少女たち』 - 基本読書
  • ビデオゲームとしての人生──『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』 - 基本読書

    IGN Japanのエッセイ『電遊奇譚』の藤田祥平さんによる、デビュー長篇である。5歳の頃、幼き藤田少年がポケモンをプレイする場面からはじまる、ゲーム人生についてのなのだが、帯に自伝的青春小説とあるように書かれている内容の多くは実体験に基づくものだと思われる。『電遊奇譚』の方も、ゲーム人生のエッセイなのだけれども、そことエピソードのほとんどが共通していることからもそれがわかる。 huyukiitoichi.hatenadiary.jp 手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ そういう事情も加わって、だいたい書きたいことは『電遊奇譚』の記事の方で書いてしまった感があったので、こちらの作品についてどういう切り口で書くのがいいのかなあ──と、悩んでいるうちに読み終えてから少し時間が経ってしまったのだけれども、何も書かずにスルーするには惜しい小説でもある。淡々と自身の内面とゲームとの関わりが綴

    ビデオゲームとしての人生──『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』 - 基本読書
  • 標、ついに見ゆ - 中途書評 - 天冥の標 I-VI : 404 Blog Not Found

    2013年01月26日00:30 カテゴリ書評/画評/品評 標、ついに見ゆ - 中途書評 - 天冥の標 I-VI 小川一水、とてつもない子。 天冥の標 現在VI巻part3。X巻予定 小川一水 初出2010.07.10 (III巻現在); 2011.05.19 IV巻追加 2011.11.27 V巻追加 2012.05.11 VI巻part1追加 2012.08.25 VI巻part2追加 2013.01.26 VI巻part3追加 まいった。これは紹介せざるを得ない。献いただいたからではもちろんない(II以降はそうしていただいている。Iは購入)。 まだ物語そのものどころか「どんな話」さえわからないのに。 私は無神論者なのに、何かに祈りたい気持ちでいっぱいだ。 どうか、この物語を完結させることなく作者の命を奪ったりしませんように。 そして、その読者である私たちのそれも。 作「天冥の標」

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