QuarkXPressを3.3から2022まで使ってる者ですが、日本語版QXの「いま」をお話しさせてください (📎2)
アドビ(Adobe)の共同創設者であるジョン・ウォーノック(John Warnock)氏が8月19日、82歳で亡くなりました(Adobeによるプレスリリース)。 ▲ジョン・ウォーノック氏(2022年撮影) Xerox PARC在籍時にアウトラインフォントを使った電子出版を考案したウォーノック氏は故チャールズ・ゲシキ氏(2021年死去)とともにAdobe Systemsを創設。ベジエ曲線によるアウトラインフォントと図形を用いたプログラムとしてページを表現し、どのような解像度でも美しい出力ができるページ記述言語PostScriptを考案。Adobe創設時に故スティーブ・ジョブズ氏が出資したことで、LaserWriterにPostScriptが組み込まれ、のちに生まれた組版ソフトPageMaker(Adobeが買収)とともに、MacintoshとPostScriptを中核としたDTP(Desk
新しいブログに引っ越しました。 こちらのブログはもう更新しませんが、コメント欄は生きてますので疑問、ご指摘などありましたらどうぞ。 (2022/12/30追記) 例の沼関係で来られた方はこちらツイートのスレッドもご覧ください。 お、再現できた pic.twitter.com/j7Z5jPEnJL — あるふぁ(仮) (@peprintenpa) December 28, 2022 InDesignでダイナフォントDF平成明朝体W9の文字にルビを振ると…文字化けするという話を、このブログで2015年に書いてたんですけど、その後の経過というか考察というかがツイッターに書き捨てただけになってたのでこの際まとめておきます。 結論としてはアドビが悪いので、DF平成明朝体が悪いともとられかねないような記事を放置していてダイナフォントさんごめんなさい。 上記ブログを書いたあと、フリーのTrueTypeフ
芹沢文書 @DocSeri これ「もり気スイッチ」と同様のバグっぽいな……MSのPrint to PDFで書き出したのをAdobeに取り込むとなぜか文字が若返る(と→て、など)現象。 twitter.com/sudanatsuki/st… 2022-12-28 16:31:57 スダナツキ @sudanatsuki 『言語オタクが友だちに700日間語り続けて引きずり込んだ言語沼』の回収騒動に震えた。 どうやら、校了後にルビのデータが変わっちゃったもよう。先祖返りかと思ったけど、版元の正誤表見ると違うっぽい。いやーこれ見た時血の気引いただろうな…こわいこわい pic.twitter.com/x9472dbPHZ 2022-12-27 00:40:42
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、以下モリサワ)は、2021年1月に発表した写研書体の開発プロジェクトにおいて、株式会社写研(代表取締役社長:笠原義隆 本社:東京都豊島区南大塚2-26-13、以下写研)の代表的な書体である「石井明朝 ニュースタイル大がな・オールドスタイル大がな」「石井ゴシック」をOpenTypeフォントとして改刻し、2024年にリリースすることを発表します。 このプロジェクトは、石井書体を保有する写研と、モリサワおよびそのグループ会社である有限会社字游工房のタイプデザイナーが参加する、3社共同体制の取り組みです。全体監修を務めるのは、写研出身であり現在は字游工房の書体設計士である鳥海修氏です。 石井書体とは、写研の創業者である石井茂吉氏が開発した書体です。写研が提供してきた写真植字機および専用のシステムを通じて、印刷書体とし
Type1フォントは、Macでは「拡張子がないフォントファイルのこと」だと思っていい。 2023年1月以降にリリースされるAdobeアプリは、拡張子がないフォントファイルを認識しなくなり、使えなくなってしまう。 — ものかの (@monokano) January 29, 2021 「OpenType Type 1」??InDesignの[フォントの検索と置換]ダイアログボックスなどでは「OpenType Type 1」という表記が出てきます。 一方、上部には「Type 1フォント:0」と表示され、混乱します。 Adobe Fonts ライブラリからアクティベートされたフォントは、Creative Cloud ソフトウェアでファイルタイプが「OpenType Type 1」と表示されている場合があります。これは正確には、「OpenType CFF」ファイルタイプと表示されるべきです。 ht
DTPの2023年問題、知ってますか? 終末の日が近いType 1フォントの“遺産”にどう対応すべきか(1/3 ページ) もうあと1年ちょっとしか時間は残されていない。 DTPの黎明期から長く使われてきたPostScript Type 1フォントのサポートが2023年1月をもって終了する。Type 1フォントを使用してきたAdobe CCユーザーなら、過去のドキュメントを開いた時点でアラートが発生するので既にお気付きだろう。 この件については2021年4月28日にアドビから公式にアナウンスされている。それ以前にも、アドビは2000年代に入るとユーザーにOpenTypeフォントへの移行を促すアナウンスを行ってきた。例えば国際タイポグラフィ協会主催のカンファレンス「ATypI 2019 TOKYO」でもこの件に時間を割いた。 サポート終了の理由については上記のリンクページにまとめられている。ア
長年、後回しにしてきた「正規表現」。四の五の言わずにはじめようよ!と20年前の自分に伝えたく、まとめてみました。 詳しい方が見ると、乱暴だったり、おかしなところがあると思いますが、入り口に立つことが大切だと考えています(書いた人は文系・グラフィックデザイン関連です)。 はじめにたとえば、文章中に「コンピュータ」と「コンピューター」が混在していて、これを「コンピューター」に統一したいとき、あなたなら、どうしますか? 単純な検索置換なら、次のような順番で処理できます。 ❶「コンピューター」を「コンピュータ」に一括置換する ❷「コンピュータ」を「コンピューター」に一括置換する ❸ ちょっと心配なので「ーー」(音引きの繰り返し)をチェック これはこれでアリなのですが、1回の作業でできたらベターです。 しかし、「コンピュ-タ」のように正しく音引き(ー)が入力されていない場合には単純な検索置換ではお手
Illustrator、Photoshop、InDesignをはじめとしたDTP関連の情報サイト。2005年にスタート。 2020年のまとめとして、最近の案件でのスタディをまとめておきます。 文字校正・編集の具体的なポイント箇条書き「違う」冗長な表現Acrobatでのチェック表記揺れ強調の意味で使う記号企業での方針違い数字(半角、全角、漢数字、ひらく)丸カッコ前後の句点カタカナ語の語尾の音引き音引きと罫線半角のパーレン(丸カッコ)とその前後のスペース二重引用符読点チェック相対的な日付InDesign関連脚注・後注索引索引制作の前に索引の削除リンクチェックアポストロフィ音声によるチェックテキストエディタを活用しようオススメはJedit ΩJedit Ωの基本的な文字編集機能Jedit Ωの「複数一括置換」機能その他グラフィカルな台割まとめオンライン校正支援ツール 文字校正・編集の具体的なポイ
テキスト系出版物制作の流れを電子を含めてあらためて最適化できないかと考えています。 出版社から発売される電子書籍はこれまでほぼ印刷用DTPデータから作られてきました。書籍の制作は実際に本の形に組んでみて、各段階で出力したものに赤字が入り、再校、三校とブラッシュアップされていって最終的に完成に至る、という形で行われるため、完成した状態の最終テキストはDTPデータの中にしか残っていないのが普通です。このため、電子化に際してもDTPデータから注意深くテキストを抜き出す必要がありました。 ただし、DTPデータを完成させる過程では、(例えば強制改行のような)特殊文字が挿入されたりもしますし、また、組版結果としての見た目は同じでも、オペレーターによって作り方が全然違ったりもします。例えばリストの項目部分だけが別テキストボックスになっているといったようなあまり感心できない作られ方がされているケースも多々
Illustrator、Photoshop、InDesignをはじめとしたDTP関連の情報サイト。2005年にスタート。 macOS Catalina(10.15)が10月8日にリリースされました。 iPadを拡張ディスプレイにできる Sidecar など、魅力的な機能が満載ですが「くれぐれも慎重に」というか、まだまだインストールは控えた方がよいでしょう。 デュアルブートでテスト導入 どうしても試したい場合には、デュアルブートできるようにインストールするのが無難です。 APFSフォーマットなら、パーテーションを切らずに「ボリュームを追加」すればOKです。 個別の APFS ボリュームに macOS をインストールする - Apple サポート MacOS MojaveとCatalinaをデュアルブートする方法 | ガジェット好きの趣味blog 比較的軽い気持ちでmacOS Catali
Illustratorを教える人、大きめアートボードにトンボを描く方法を指南するのはそろそろ終わりにしないか…? この記事は初心者向けではありません。 Illustratorの使い方を 指導する方に向けて 書いています! ・大きめアートボードにトンボ描いてるよ、という方→印刷会社がEPSで回しているからです。 ・印刷会社が欲しいのは位置情報です。人が見て処理するための描きトンボがいいのか、データに埋め込まれ、描きトンボとして可視化もできるTrimbox等の位置情報を使うのかはワークフローによります。増えてきているPDFネイティブなワークフローでは後者が必要。 ・移行期(の終盤)にあたる今、描きトンボも必要なら、データ上の位置情報と合わせるべきです。 大きめアートボードとは大きめアートボードにトンボを描くやり方、こういうのですね。 アートボードを実寸より大きめにしてから、中に実寸のトンボを描
W3C文書「日本語組版処理の要件(JLREQ)」の改版作業が始まっています。JLREQは海外のシステム開発者などに向けて日本語組版を扱うシステムで対応するべき要件を伝える目的で作られた文書で、現在最新の第2版は2012年4月に発行されていますが、これをより正しく、使いやすい形に直してゆく作業です。 この流れで私もW3CのJapanese Text Layout task force (jlreq)の会合で現場サイドとしての参考意見を述べることになりました。せっかくですので日本の組版関係者からの意見も集約したく思い、このブログを書いています。あくまで私が出版・組版関係の人の意見を聞くために個人としてやる聞き取りであって、W3C公式でもなんでもないのでお間違いなきよう。GitHubにissue立てるの慣れてる人はそちらが早いと思います。 一応「日本語組版処理の要件(JLREQ)」がどういう性格
こんにちは、武藤健志(@kmuto)と申します。 編集制作プロダクションのトップスタジオという会社の執行役員として、編集・DTP・インフラ管理、そして新しい制作技術の研究開発を業務にしています。 「編集制作プロダクション」といっても出版業界以外にはまったく通じなさそうな業種だと思いますが、出版社やメーカーを顧客として、企画・執筆や翻訳・編集校正・装丁、DTP(紙面レイアウト配置)のいずれか、あるいは全部を行い、印刷所に渡せる状態のデータ(今はおおむねPDF)を納入する、というのが当社の守備範囲です。各社の技術書の制作を中心に手掛けており、皆さんのお手持ちの書籍の中にも当社が制作に関わったものがあるかもしれません。 個人としては、Debian Projectの公式開発者のひとりでもあります。「完全にフリーソフトウェアで構成されたOSの実現」を標傍しDebian GNU/Linuxなどを開発す
さて、合成フォントでの縦組み中の英数字や正立欧文の処理に関してですが…… 話がややこしくなりますので、以下では縦組み中の「欧文も数字も正立させて使用する」場合とします。つまり、欧文は「PTA」などの頭字語しか出現しないものと考えて…… InDesignのデフォルトフォントは小塚明朝 Pro-Rですが、合成フォントのデフォルトは以下のようになっています(環境はOSX上のInDesign CS6)。 まずはここで、「縦中横」と「縦組み中の欧文回転」の挙動を再確認しておきましょう。 当然のこと、半角入力でないと適用されませんので、半角入力して挙動を確認してみましょう*1。 「文字組アキ量設定」はデフォルトの「行末約物半角(和欧文間隔=25%)」 「縦中横」には「和欧文間隔」は適用されません 和文書体ママの場合は「縦組み中の欧文回転=ON」では和欧文間隔は適用されます 合成フォントの場合は「縦組み
先日、ある掲示板での質問に答え、twitterにも流したことですが…… IllustratorやInDesign、さらにPhoshopの文字パネルのカーニング欄の選択肢にある「オプティカル」は、フォント内部の情報に依存せずアプリケーションが隣合った文字の形状を考えてカーニング量を判断します。 OTF以外のフォントやOTFでも(ペア)カーニングの設定されていないフォントにも有効であることから何かと重宝する機能ではありますが…… ※縦組みには無効です その値は以前の記事「オプティカルカーニングのツメ量と文字サイズ」で記している通り、文字サイズによって異なり、文字サイズが大きくなるほどカーニング量も大きくなる傾向にあります*1。 件の掲示板での質問は、その影響を受けた文字組みについての疑問だったのですが、ここにも判りやすく記しておきます。 まず、以下のような元とする文字組みをカーニングの設定を変
最近はsurfaceのような筆圧対応タブレット搭載のPCが普及し、液晶タブレットが安価になりペンタブレットも普及してきたことから、デジタルで手描きイラストを描いてみたいと思っている人もいることでしょう。 手描きのデジ絵といえば、Photoshop、SAI(Windowsのみ)、CLIP Studio Paint(通称クリスタ)、Painterあたりが主流ですが、実はIllustratorも古くから筆圧感知のタブレットに対応していて、ブラシの設定を筆圧に変更するだけで手描きでタッチ付きの線を描けるのです。 え?Illustratorで手描き?と思う方も多いことでしょう。Illustratorはチュートリアルや動画などを見ても、ペンツールでカチカチ線を描いていく方が主流のようです※。「Illustrator ペンタブ」でググっても手描きの情報はあまり引っ掛かりません。 (※参考:鱗粉あすさんの
文庫判(A6判)の各社書体による組み見本のpdfを公開します。(20150531_pdf更新) (「B6判」との間違った表記を「A6判」に修正しました…20150528) (pdf更新・追加に伴い、全体を書き換えました…20150529) (pdfを更新し、画像を差し替えました…微細な修正です…20150531) ほぼ、OS附属・アプリ附属・モリサワパスポート・フォントワークスLETS・イワタLETSで使用できる本文に使用しそうな書体のみに限定しています。 【便宜的に】明朝体系とゴシック体系に分け、2つのpdfを用意してあります。 ●明朝体系版:193頁、95書体 明朝系リンク ●ゴシック体系版:192頁、95書体 ゴシック系リンク ●主な組版設定 本文 □文字サイズ12Q×39字詰(いわゆるベタ組み) □行送り20H×16行(=行間8Hアキ=文字サイズの2/3アキ) ノンブル・柱 □10
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