インバート監督は制作段階で一番苦労した点について「原作が1500ページにも及ぶ大作なので、谷口ジローさんのスピリットや考え方をそのまま忠実にしながら、90分に短くするという作業が非常に難しかったです」と脚本作成の難しさを話し、完成まで4年かかったことを吐露。より複雑な人物描写や心理的な部分については「谷口さんの他の漫画を読むなど、谷口さんについて理解することで脚色ができました」と語る。 同作の大きな見どころでもある山の描写については「スタジオに、実際の登山家を呼び、どうやって山に登るのか、具体的なジェスチャーを加えて色々教えてもらいました」とリアルを追求した制作過程について話す。日本の描写についても、かつて日本に住んでいたフランス人のスタッフや日本人の友人から日本の文化、人間関係、死生観などを教えてもらったと話し、細部へのこだわりを明らかにした。 「神々の山嶺」は「登山家マロリーはエベレス