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lifeと詩人に関するwhirlのブックマーク (2)

  • 12月9日の背伸び - Everything You’ve Ever Dreamed

    僕の右胸にある黒い影が先々月よりひとまわり大きくなっているのがわかって、明日、僕は紹介された都内の病院でCTスキャンを受けることになった。昨夜、目にしたものが頭から離れなくなる。昨夜、僕は興味位で影の見つかった部位をインターネットで調べていた。検索結果に、ある病名が並んだ。ある種の圧力がその名にはあった。肺癌。十数年前、ひと夏のうちに僕の祖母を襲い、葬った病だった。 病院を出て家へ向かう。歩道に落ちた枯葉をスニーカーが踏みしめる音だけがした。「よくあることです」、診察した医師はなにごともなかったかのように、さらりと僕に言った。彼の患者をむやみに不安にさせまいとする気づかいと職業経験上から生まれた言いまわしはかえって僕を不安にさせた。よくあること?もし僕の胸にある影が悪性のものだとわかったとき、彼はそれでも言うのだろうか。さらりと、何事もなかったように。よくあること、と。 言葉は、想いを伝

    12月9日の背伸び - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 3月のオッサン - Everything You’ve Ever Dreamed

    空模様は晴れ間と雲がごちゃごちゃに混ざり、アダルトビデオのモザイク処理のようだった。帰宅途上に駅前に一軒だけあるコンビニに立ち寄るのがここのところの日課だ。用事があるときもないときも立ち寄る。たいていは用事なんてない。コンビニとは世の中の縮図のようなもので、陳列してある商品と雑誌を眺めているだけで流行が漠然とみえてくる気がする。コンビニに立ち寄るのは、世の中が動いている中に少しでも身を浸したいからだ。仕事以外の部分での人との接する可能性を少しでも持ちたいからだ。 500ml缶発泡酒を3つと「オクラとメカブのサラダ」を手にとってレジへ向かい、チキンをひとつ注文する。ジューシーと辛口がございますが?という問いに対して、体をビートに合わせて縦揺れさせながらヘッドフォンの音で聞こえないふりをして無視を決め込むとジューシーのほうが出てくるのがこの店のルール。ヘッドフォンから流れるミュージックはしょこ

    3月のオッサン - Everything You’ve Ever Dreamed
    whirl
    whirl 2008/03/23
    キャバ嬢が猫を飼う気持ちがわかるような気がした
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