【バンコク=古田大輔】ミャンマー(ビルマ)東部カイン(カレン)州のタイ国境の町ミャワディで発生した政府軍と少数民族武装勢力の戦闘は9日になっても散発的に続いている。国境を越えてタイ側の町メソトに避難した住民は、地元当局によると2万人に迫る勢いになった。 収容先の国境警備隊基地はすでにあふれかえり、食料や水が不足。戦闘が長期化すれば新たな難民問題になる懸念が出てきた。 ミャワディで政府軍と衝突したのは、「民主カイン仏教徒軍(DKBA)」の一派。タイ陸軍によると、同州南部のスリーパゴダパスでも、DKBAの別の一派とミャンマー政府軍が衝突。避難してくる住民に対し、タイ側当局が戻るよう促しているという。 日本大使館によると、ミャワディで7日に不法入国容疑で当局に拘束されたAPF通信社(東京)代表の山路徹さん(49)については、引き続き面会を求めているが、新たな情報は入っていない。